給湯器の温度設定は、ただ低くすれば省エネになるとは限りません。
実際は、水栓の種類や使い方によって、使いやすく無駄の少ない温度が変わります。
また、「毎回こまめに温度を変えたほうが節約になるのでは?」と思う方もいますが、基本は家庭に合った基準温度を決めて、必要なときだけ調整する考え方で十分です。
この記事では、給湯器の温度設定は何度が目安なのかを、水栓の種類・季節・用途ごとにわかりやすく整理します。あわせて、ガス代を抑えるコツや、安全面で気をつけたいポイントも紹介します。
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【結論】給湯器の温度設定はこう考える

給湯器の温度設定で迷ったら、まずは次の考え方でOKです。
この記事のポイント
- 単水栓:40℃前後が目安
- 混合水栓・サーモスタット混合水栓:50〜60℃が目安
- 毎日こまめに変える必要はない
- 夏と冬で使いにくさを感じたら数度だけ調整
- 節約は温度設定だけでなく、湯量や追い焚き回数の影響も大きい
迷った時は?
「低いほど得」でも「高いほど良い」でもなく、水栓の種類に合った基準温度を決めるのが正解です。
給湯器の温度設定は「こまめに変える」より「基準温度を決める」のが基本
給湯器の温度設定は、毎回細かく変えるより、まずは家庭に合った基準温度を決めるのがおすすめです。
なぜなら、給湯器の温度設定は一律ではなく、自宅の水栓や使い方によって最適な温度が変わるからです。
単水栓のように設定温度のお湯がそのまま出るタイプと、混合水栓のように水と混ぜて使うタイプでは、使いやすい温度帯が違います。
たとえば、単水栓で高温設定にすると熱すぎて危険です。一方、混合水栓やサーモスタット混合水栓では、低すぎる設定だとぬるく感じやすく、かえって使いにくくなることがあります。
ポイント
- 温度設定に絶対の正解はない
- 重要なのは「毎回変えること」ではなく「設備に合っていること」
- 使いづらい設定は、無駄なお湯や不快感につながる
- 普段は基準温度で使い、不便を感じたときだけ見直せばよい
こんな決め方でOK
- 自宅の水栓タイプを確認する
- そのタイプに合う温度を基準にする
- 夏冬の違いや家族の好みに応じて微調整する
給湯器の温度設定は何度がいい?水栓の種類別の目安

給湯器の温度設定は、水栓の種類によって目安が変わります。
まずは自宅の蛇口やシャワーがどのタイプかを確認しましょう。
水栓タイプ別の目安一覧
| 水栓タイプ | 温度の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 単水栓 | 40℃前後 | 設定した温度のお湯がそのまま出る |
| 2ハンドル混合水栓 | 50〜60℃ | お湯と水を自分で混ぜる |
| シングルレバー混合水栓 | 50〜60℃ | レバー1本で温度・水量を調整する |
| サーモスタット混合水栓 | 50〜60℃ | 自動で温度を一定に保ちやすい |
単水栓は40℃前後が目安
単水栓は、水とお湯を混ぜる機能がありません。
そのため、給湯器で設定した温度に近いお湯がそのまま出ます。
40℃前後が目安になるのは、熱すぎずそのまま使いやすいためです。
洗面所や古いキッチンなどで使われていることが多く、高温設定にするとやけどのリスクが高まります。
単水栓に向いている考え方
- 普段使いしやすい温度を優先する
- 高温設定は避ける
- 子どもや高齢者がいる家庭は特に注意する
2ハンドル混合水栓は50〜60℃が目安
2ハンドル混合水栓は、お湯と水を別々のハンドルで出し、自分で温度を調整するタイプです。
このタイプは、給湯器側を50〜60℃程度にしておくと調整しやすい傾向があります。
給湯器の設定が低すぎると、ちょうどよい温度になりにくいことがあるためです。
ポイント
- お湯と水を手動で混ぜる前提
- 低すぎるとぬるく感じやすい
- 使い始めは手で温度確認が必要
シングルレバー混合水栓も50〜60℃が目安
シングルレバー混合水栓は、レバー1本で水量と温度を調整するタイプです。
キッチンや洗面台でよく使われています。
こちらも、50〜60℃を基準に考えると使いやすいことが多いです。
お湯と水を混ぜながら使うため、給湯器の設定が低すぎると、冬場などにぬるく感じることがあります。
向いている使い方
- キッチンでしっかり温かい湯を使いたい
- 季節による使い勝手の差を減らしたい
- 蛇口側で細かく調整したい
サーモスタット混合水栓は50〜60℃を基準に考える
浴室のシャワーに多いのがサーモスタット混合水栓です。
これは、お湯と水を自動で調整して、設定した温度に近づける仕組みです。
このタイプでは、給湯器側を50〜60℃程度にしておく考え方がよく使われます。
使いたい温度よりやや高めで送り出しておくことで、蛇口側で安定して調整しやすくなるためです。
サーモスタット混合水栓で意識したいこと
- 蛇口側で40℃前後に調整する前提が多い
- 給湯器設定が低すぎるとぬるく感じることがある
- 冬は特に使い勝手の差が出やすい
40度・50度・60度の違いを比較|どれが省エネ?
給湯器の温度設定で迷いやすいのが、40度・50度・60度の違いです。
結論からいえば、どれが正解かは水栓と使い方次第です。
温度ごとの特徴を一覧で比較
| 設定温度 | 向いているケース | メリット | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 40℃ | 単水栓、洗面、直接使う場面 | 熱すぎず扱いやすい | 混合水栓ではぬるく感じることがある |
| 50℃ | 混合水栓、浴室、キッチン | 使いやすさとバランスがよい | 単水栓では熱く感じやすい |
| 60℃ | 高温が必要な場面 | しっかり高温を確保しやすい | やけどリスクが高い |
H3:40℃は扱いやすいが、設備によってはぬるく感じる
40℃設定は、単水栓のようにそのままお湯を使う場面では扱いやすい温度です。
熱すぎず、日常使いしやすい点がメリットです。
ただし、混合水栓やサーモスタット混合水栓では、40℃設定だとぬるく感じることがあります。
特に冬場は、給水温度の低下や配管での放熱の影響を受けやすくなります。
40℃が向いているケース
- 単水栓中心の家庭
- 洗面や軽い洗い物
- 高温を避けたい家庭
50℃は使いやすさと省エネのバランスが取りやすい
50℃設定は、混合水栓やサーモスタット混合水栓で使いやすい温度帯です。
蛇口側で水と混ぜて40℃前後に調整しやすく、浴室やキッチンでも扱いやすいのが特長です。
また、40℃より高い一方で、60℃ほど極端な高温ではないため、快適性・安全性・使いやすさのバランスを取りやすい温度として考えやすいです。
50℃が向いているケース
- 混合水栓が多い家庭
- シャワー温度を安定させたい
- 高すぎず低すぎない基準温度にしたい
60℃は高温が必要な場面向き。日常使いは注意
60℃設定は、しっかり高温のお湯を確保したい場面では便利です。
ただし、日常的に使う場合はやけどリスクに十分注意が必要です。
消費者庁の資料では、50℃でも2〜3分で皮膚損傷のおそれがあるとされています。
特に単水栓では、そのまま高温のお湯が出るため危険です。
60℃設定で注意したいこと
- 使用前に手で湯温を確認する
- 子どもや高齢者がいる家庭では慎重に使う
- 高温設定後は元の温度に戻す運用も検討する
省エネだけで見るなら低めが有利。ただし「使いやすさ」も重要
一般論としては、設定温度が低いほどエネルギー消費は抑えやすくなります。
ただ、実際には「低くしたせいで使いにくくなっていないか」も重要です。
たとえば、低すぎてぬるく感じ、お湯を長く出してしまえば、思ったほど節約につながらないこともあります。
そのため、省エネは設定温度だけでなく、使い方とのバランスで考える必要があります。
省エネを考えるときのチェック項目
- 水栓の種類に合っているか
- 熱すぎる・ぬるすぎる不満がないか
- お湯を出す時間が長くなっていないか
- 家族が安全に使える温度か
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毎日変えるべき?季節や用途に応じたおすすめの考え方

給湯器の温度設定は、毎日こまめに変えなくても問題ありません。
基本は基準温度を決めておき、不便を感じたときだけ見直す使い方で十分です。
ポイント
- 毎日変える必要は基本的にない
- 季節の変わり目に見直す程度でOK
- 用途ごとの細かい使い分けは、蛇口側でできることも多い
毎日変える必要はなく、まずは基準温度を決める
普段使いでは、毎回設定を変えるより、家庭で使いやすい温度をひとつ決めておくほうが便利です。
たとえば…
- 単水栓中心なら40℃前後
- 混合水栓中心なら50℃前後
といった形で、水栓に合った温度帯を基準にすると迷いません。
夏と冬では、同じ設定でも使い勝手が変わる
季節が変わると、水道水の温度も変わります。
そのため、同じ設定温度でも「夏は熱い」「冬はぬるい」と感じることがあります。
季節ごとの入水温度の目安
| 季節 | 入水温度の目安 |
|---|---|
| 夏 | 約25℃(30℃超の場合もある) |
| 春・秋 | 約15℃ |
| 冬 | 約5℃ |
夏は水温が高いため、設定より熱く感じることがあります。
冬は逆に、ぬるく感じやすくなります。
季節で見直すなら「毎日」ではなく「数回」で十分
季節対応として現実的なのは、毎日変えることではなく、夏と冬の切り替わり時期に少し調整することです。
見直しの目安
- 夏:熱すぎると感じたら少し下げる
- 冬:ぬるいと感じたら少し上げる
- 春秋:基準温度に戻す
用途ごとの使い分けは、まず水栓側でできるか確認する
「キッチンでは高め、お風呂では低め」と細かく変えたくなることもありますが、混合水栓やサーモスタット混合水栓なら、蛇口側で調整できることも多いです。
先に確認したいこと
- 蛇口側で温度調整しやすいか
- 給湯器側を変えなくても困っていないか
- 単水栓の場所だけ使いづらくないか
見直しが必要なのはこんなとき
次のようなときは、温度設定を少し見直すサインです。
- 夏になるとお湯が熱すぎる
- 冬はシャワーがぬるい
- 毎回かなり水で薄めている
- ちょうどよい温度になるまで時間がかかる
- 家族から熱い・ぬるいと言われる
ガス代を抑えたいなら、温度設定より見直したい3つのこと

給湯器の温度設定は大切ですが、ガス代を抑えるうえではお湯の使い方全体も重要です。
家庭で使うエネルギーのうち、給湯は約27%を占めるとされており、毎日の使い方を少し見直すだけでも差が出やすい分野です。
結論
節約を意識するなら、次の3つを優先して見直すのがおすすめです。
- お湯の使用量を減らす
- 追い焚き回数を減らす
- 必要以上に高い温度設定を避ける
1. お湯の使用量を減らす
もっとも効果が出やすいのは、お湯の量を減らすことです。
設定温度を少し変えるより、シャワー時間や流しっぱなしを見直すほうが節約につながりやすい場面もあります。
節約につながる行動例
- シャワーを流しっぱなしにしない
- 節水シャワーヘッドを使う
- 食器の予洗いは水で済ませる
- 手洗いや短時間のすすぎでお湯を使いすぎない
節約目安
| 見直しポイント | 節約の目安 |
|---|---|
| 食器洗いの設定温度を40℃→38℃ | 年間約1,430円節約 |
| シャワー時間を1分短縮 | 年間約3,210円節約 |
ステップで見直すなら
STEP1 シャワーを出しっぱなしにしていないか確認
STEP2 食器洗いで高すぎる温度になっていないか確認
STEP3 節水できる設備が入れられないか検討
2. 追い焚き回数を減らす
お風呂の追い焚きは便利ですが、回数が増えるほど光熱費もかかります。
家族の入浴時間が離れていると、お湯が冷め、そのたびに追い焚きが必要になります。
追い焚きを減らすコツ
- 家族の入浴時間をできるだけ近づける
- 浴槽のふたを閉める
- 自動保温をつけっぱなしにしない
- 長時間空ける前提なら保温方法を見直す
節約目安
| 見直しポイント | 節約の目安 |
|---|---|
| 入浴の間隔をあけずに入る | 年間約6,190円節約 |
こんな家庭ほど見直し効果が出やすい
- 家族の入浴時間がバラバラ
- 追い焚きを毎日のように使う
- お風呂のふたをあまり閉めていない
3. 温度設定は「必要以上に高くしない」ことが大切
温度設定そのものも無関係ではありません。
ただし、意識したいのは「とにかく低くする」ではなく、必要以上に高くしないことです。
たとえば…
- 単水栓なのに高温設定にしている
- 毎回かなり水で薄めている
- いつも熱すぎると感じている
このような状態なら、少し下げるだけでも使いやすさと節約の両方につながることがあります。
温度設定見直しの目安
- 単水栓:熱すぎるなら40℃前後へ
- 混合水栓:ぬるすぎる・熱すぎるを避けて50℃前後から調整
- 季節で不便を感じたら数度だけ見直す
安全面で気をつけたいポイント

給湯器の温度設定は、省エネだけでなく安全性も大切です。
特に50℃以上の設定では、使い方によってやけどのリスクが高まります。
ポイント
- 50℃でも短時間でやけどにつながるおそれがある
- 高温設定のあとは必ず湯温を確認する
- 使用中にほかの人が温度を変えないようにする
- 子どもや高齢者がいる家庭は安全優先で考える
50℃でもやけどのリスクがある
高温のお湯は、短時間でも皮膚を傷めることがあります。
消費者庁の資料では、皮膚損傷に至る時間の目安として次のように示されています。
| 温度 | 皮膚損傷までの目安時間 |
|---|---|
| 44℃ | 3〜4時間 |
| 46℃ | 30分〜1時間 |
| 50℃ | 2〜3分 |
特に子どもは皮膚が薄いため、より短時間でも重症化しやすい点に注意が必要です。
高温設定のあとは、必ず手で温度を確認する
メーカーの取扱説明書でも、高温設定を使ったあとは湯温確認が必要と案内されています。
表示温度だけで安心せず、実際に手で確かめてから使うことが大切です。
注意したい場面
- 60℃設定にした直後
- 家族の誰かが温度を変更したあと
- 夏で設定より熱く感じやすい時期
- 子どもが先にシャワーや蛇口を使うとき
使用中に、ほかの人が温度を変えないようにする
見落としやすいのが、使用中の温度変更です。
シャワーや蛇口を使っている最中に、別の人がリモコンで温度を変えると、急に熱湯や冷水が出ることがあります。
家庭で決めておきたいルール
- 使用中は勝手に設定温度を変えない
- 高温にしたときは家族に声をかける
- 子どもの手が届く場所のリモコン管理に注意する
夏場は「設定どおりより熱く感じる」ことがある
夏は水道水の温度が高くなるため、同じ設定でもお湯が熱く感じることがあります。
これは故障ではなく、季節による水温変化や給湯器の特性によるものです。
夏に意識したいこと
- 使い始めは必ず温度確認
- 熱すぎると感じたら数度下げる
- 冬の感覚のまま使わない
子どもや高齢者がいる家庭は、安全優先で考える
乳幼児や高齢者がいる家庭では、使いやすさより安全性を優先したほうが安心です。
安全のために意識したいこと
- 単水栓では高温設定を避ける
- 高温設定後は元の温度に戻す
- 洗面やキッチンも油断しない
- シャワーの最初の湯温確認は大人が行う
迷ったときの判断ステップ
給湯器の温度設定に迷ったら、次の順番で考えると整理しやすくなります。
水栓タイプを確認する
- 単水栓か
- 混合水栓か
- サーモスタット混合水栓か
基準温度を決める
- 単水栓なら40℃前後
- 混合水栓なら50〜60℃を目安に考える
不便がないか確認する
- 熱すぎないか
- ぬるすぎないか
- 毎回かなり水で薄めていないか
季節で微調整する
- 夏は少し低め
- 冬は少し高め
安全面を確認する
- 子どもや高齢者がいるか
- 高温設定後の確認ができるか
- 家族が勝手に変更しないか
まとめ|給湯器の温度設定は「家庭に合う基準温度」を決めるのがコツ
給湯器の温度設定に、どの家庭にも共通するひとつの正解があるわけではありません。
大切なのは、水栓の種類と家族の使い方に合った温度を基準にすることです。
- 単水栓は40℃前後が目安
- 混合水栓やサーモスタット混合水栓は50〜60℃が目安
- 毎日こまめに変える必要は基本的にない
- 季節の変わり目に数度見直すくらいで十分
- 節約は温度設定だけでなく、湯量や追い焚き回数の影響も大きい
- 高温設定ではやけどリスクに注意が必要
給湯器の温度設定は、「こまめに変えること」より「家庭に合った基準温度を決めること」が大切です。
そのうえで、夏冬の変化や使いづらさに応じて少しずつ調整していくのが、快適さ・省エネ・安全性のバランスを取りやすい方法です。
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