給湯温度38度はガス代が安い?40度との差と混合水栓の注意点

給湯温度38度と40度の差と水栓別チェックを示すサムネイル

給湯温度38度は、台所や洗面のようにぬるめで足りる場面ではガス代を抑えやすい設定です。資源エネルギー庁の条件では、40℃から38℃へ下げた食器手洗いで年約1,430円の節約目安があります。

ただし、浴室のサーモスタット混合水栓では、給湯器本体を38度や40度に下げると水栓の表示どおりに出ないことがあります。浴室は、水栓の種類を先に見てから設定を考えます。

通常時は水栓タイプ、冬場はぬるさや追いだき回数、異常時はガス臭さやエラー表示を確認してください。ガス臭い、焦げ臭い、黒煙、水漏れがあるときは節約設定より使用停止と相談を優先します。

先に確認するポイント
  • 台所・洗面なら、38度で足りるかを先に見ます。
  • 浴室は、サーモスタット混合水栓かどうかを確認します。
  • 冬場や異常時は、節約より安全と快適さを優先します。
この記事の監修者
私がお答えます!
太田 雄冴
お湯の救急車 代表
  • 作業歴8年
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  • 保有資格:第二種電気工事士/ガス消費機器設置工事監督者/ガス可とう管接続工事監督者/ガス機器設置スペシャリスト
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給湯温度38度と40度の差は、使う場所で判断する

38度が安いかどうかは、どこでお湯を使うかで変わります。台所の食器洗いのようにぬるめで足りる場面なら、40度から38度へ下げる意味があります。

資源エネルギー庁の省エネポータルサイトでは、65Lの水道水を40℃から38℃へ下げて、1日2回手洗いした場合の目安を示しています。条件は冷房期間を除く253日で、年間約1,430円です。

この数字は、家全体のガス代が必ず同じだけ下がるという意味ではありません。シャワー、浴槽、食器洗いの量、水温、ガス料金単価で差は変わります。

給湯器は水道水を設定温度まで温めるために燃料(都市ガス・プロパンガス・電気など)を消費します。設定温度が高ければ高いほど、水を温めるために必要なエネルギーが増える仕組みです

使う場所38度が向く場面見直す場面
台所・洗面ぬるめで足りる油汚れや寒い日
浴室シャワー水栓側で調整本体低温でぬるい
浴槽短時間の差し湯追いだきが増える
異常時節約判断しないガス臭・黒煙・水漏れ

まずは、38度で実際に困っていない場所だけ下げます。家中の給湯器本体を一律に低温へ変えるより、使う場所で分けた方が失敗しにくいです。

混合水栓なら給湯器本体を38度に固定しない

サーモスタット混合水栓は、お風呂や洗面所によくある、温度調節ハンドルがついた蛇口のことです。給湯器で作った高温のお湯と水道水を自動で混ぜ合わせて、希望の温度に調整してくれる便利な仕組みです。

LIXILは、サーモスタット混合水栓と給湯器を組み合わせる場合、希望の吐水温度より高めに設定し、50℃以上60℃以下をすすめています。TOTOも、シャワーでは給湯機を50~60℃に戻して水栓側で調整する考え方を示しています。

つまり、浴室で水栓ハンドルを38度に合わせたい場合でも、給湯器本体まで38度にするとは限りません。吐水温度は配管、給水温、流量でも下がります。

確認順は次のとおりです。

  1. 浴室の水栓に温度調節ハンドルがあるか見る
  2. 台所や洗面で38度のお湯が足りるか確認する
  3. 浴室がぬるい時は給湯器側を低くしすぎていないか見る
  4. 表示どおりに出ない時は水栓側の調整や点検を考える
水栓タイプ別に給湯温度38度で足りるか確認する流れ
浴室は水栓タイプを見て、給湯器側と水栓側の温度を分けて確認します。

低温設定で給湯器が作動しにくい、浴室だけぬるい、ハンドル表示と実際の温度がずれる場合は、水栓タイプ別の確認へ進むと整理しやすくなります。

冬場は38度のままより、ぬるさと追いだき回数を見る

冬場は水道水の温度が下がるため、同じ38度設定でも夏よりぬるく感じやすくなります。浴室では、体感が足りずに追いだきや足し湯が増えると、設定温度を下げた効果が薄くなります。

38度で不快ではない洗面や台所は、そのまま低め設定を試してよい場面です。一方、浴槽やシャワーで家族が何度も温度を上げ直すなら、38度にこだわらない方が現実的です。

  • 注意:冬だけぬるい場合は、故障だけでなく水温低下も考えます。
  • 注意:追いだき回数やシャワー時間が増えるなら、節約効果を再確認します。
  • 注意:急に温度が安定しない場合は、設定以外の不具合も確認します。

冬場は、給湯温度だけでなく使った湯量と使用時間も見ます。38度に下げたのにガス代が高い時は、次の順番で確認してください。

ガス代が高いときに見る順番

ガス代が高いと感じたら、請求額だけで判断しないことが大切です。料金単価が変わると、同じ使用量でも請求額は変わります。

給湯温度を38度に下げた効果を見たい時は、次の順番が分かりやすいです。

  1. 検針票やアプリでガス使用量m3を見る
  2. 先月ではなく前年同月と比べる
  3. シャワー時間、湯量、追いだき回数を振り返る
  4. 冬場の水温低下や家族の在宅時間を考える
  5. エラー表示、異臭、水漏れなどの異常サインを見る
ガス代が高い時に使用量m3や前年同月を確認する流れ
ガス代は請求額だけでなく、使用量m3と前年同月を先に見ます。

使用量m3が前年同月より増えているなら、温度よりも湯量や使用時間が影響している可能性があります。使用量が変わらないのに請求額だけ高い時は、料金単価や契約内容も確認します。

混合水栓でガス代が気になる時も、給湯器本体を低くしすぎる前に、実際の吐水温度と使う湯量を見ます。ぬるくて長く出し続けるなら、低温設定が節約につながらないことがあります。

38度設定を避け、相談したいサイン

温度設定の見直しは、給湯器が正常に動いていることが前提です。ガス臭い時は火気や電気スイッチに触れないでください。

日本ガス協会は、ガス臭い時は火気を使わず、換気扇や電灯などの電気スイッチに触れないよう案内しています。窓や戸を開け、ガス栓やメーターガス栓を閉め、ガス事業者へ連絡する流れです。

  • NG:ガス臭い状態で給湯器や照明スイッチを操作する
  • NG:黒煙、焦げ臭さ、異音があるのに使い続ける
  • NG:水漏れや漏電が疑われる状態で放置する
  • NG:エラー表示の意味が分からないまま何度も再操作する

相談する時は、給湯器の使用年数、表示されたエラー、ぬるい場所、ガス使用量の変化を控えておくと状況を伝えやすくなります。温度だけの問題か、部品や水栓の問題かを切り分けやすくなります。

給湯温度38度は水栓タイプと季節で使い分ける

給湯温度38度は、台所や洗面など低温で足りる場所では節約に役立つ設定です。40度との差は、公式条件では台所手洗いで年約1,430円が一つの目安です。

一方で、浴室のサーモスタット混合水栓では、給湯器本体を38度に固定するより、水栓側で38度や40度に調整する考え方が合います。冬場はぬるさや追いだき回数も見てください。

38度にしてもぬるい、使用量m3が増える、異臭やエラーがある場合は、設定を下げ続けず症状を整理します。安全に確認できる範囲を超える時は、給湯器の状態を相談してください。

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