
給湯器42℃に設定してるのに、夜になるとぬるいんだけど…壊れてるのかな?

故障ではありません。時間帯による水圧や水温の変動が原因です。設定温度の見直しで改善できますよ。
給湯器を42℃に設定しているのに、朝はちょうどいいのに夜はぬるく感じる。
実は給湯器の設定温度と実際に出てくるお湯の温度には誤差が生じるのが一般的で、時間帯によって体感が変わるのは珍しいことではありません。
この記事では、朝と夜で給湯器の温度が変わってしまう主な原因と、今すぐできる対策方法を分かりやすく解説します。
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設定温度なのにぬるく感じる理由|複数の要因が重なって発生
給湯器メーカーは設定温度 ± 2℃程度の精度で管理していますが、実際に蛇口から出るお湯の温度は環境によって変動します。豊橋市上下水道局の調査によると、水道水の温度は年間で約20℃以上も変わり、最高28.8℃、最低5.3℃を記録しています。
時間帯で給湯器の温度がぬるく感じる主な原因は次の通りです。
- 水道水の温度変化
季節や時間帯で元の水温が変わる - 水圧の変動
朝や夜の使用集中時に水圧が下がる - 配管からの熱の逃げ:
特に冬場は配管内でお湯が冷める - 家族の同時使用
複数箇所で同時に使うと温度・水圧が低下 - 給湯器の能力限界
季節によって出せるお湯の量が変わる
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朝と夜で水温・水圧が違う|時間帯による変動が影響
水道水の温度は時間帯によって変化します。環境情報普及センターの資料によると、配管内の水は太陽の直射日光の影響を受けやすく、配管に溜まっている時間によって温度が上がります。夏場は昼間冷たく、夜間温かく感じる逆転現象も起きます。
さらに重要なのが水圧の時間帯変動です。国土交通省の「給水装置標準計画・施工方法」では、水道管の最小水圧の基準を定めていますが、マンションなどの集合住宅では朝7~9時、夜19~22時の多くの家庭が同時に水を使う時間帯に水圧が下がります。
水圧が低いと給湯器の着火が不安定になったり、混合水栓(お湯と水を混ぜて温度調整する蛇口)で湯と水の混ざり具合が変わって温度が安定しなくなります。特に高層階ほど水圧低下の影響を受けやすくなります。
冬場に特にぬるい理由は?給湯器の能力が3割も落ちる
給湯器の能力は水道水の温度によって大きく変わります。24号給湯器で42℃設定の場合を比較してみましょう。
| 季節 | 水道水の温度 | 1分間に出せるお湯の量 | 能力比 |
|---|---|---|---|
| 夏季 | 17℃ | 約24リットル/分 | 100% |
| 冬季 | 5℃ | 約16.2リットル/分 | 約67% |
冬は夏の約7割の能力に低下するため、同じ設定温度でも十分なお湯の量を出せず、ぬるく感じる原因になります。
また、配管からの熱の逃げも無視できません。配管の長さ15メートル、外気温-7℃の場合、約5℃も温度が下がることが分かっています。
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その設定温度、実は間違っているかも|混合水栓使用時の正しい設定
意外と知られていないのが給湯器本体の適切な設定温度です。東京電力「くらしTEPCO」やリンナイ公式サイトでは、サーモスタット混合水栓(温度を自動調整する蛇口)を使っている場合、給湯器本体は50~60℃に設定し、蛇口側で40℃前後に調整することを推奨しています。
サーモスタット混合水栓とは:お湯と水の混ざり具合を自動調整して、設定した温度のお湯を出す蛇口のことです。
給湯器を42℃に設定すると、蛇口で水を混ぜた際に38℃程度まで下がってしまい、ぬるく感じる原因になります。50℃以上に設定することで温度差を確保し、蛇口側で安定した温度調整ができるようになります。
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今すぐできる対策|まずは設定変更とフィルター清掃から
給湯器の温度が時間帯で変わる問題への対策をご紹介します。
すぐに試せる対策
- 給湯器本体を50~60℃に設定し、蛇口側で温度調整する
- 給水の元栓や止水栓(水の流れを調整する栓)が全開になっているか確認
- 給湯器や蛇口のフィルター(網目状の部品)を清掃する
- 家族間でお湯の同時使用を避けるよう工夫する
フィルターにゴミや水垢が詰まると水圧が下がり、温度が不安定になります。また、シャワー使用中にキッチンでお湯を使うと温度・水圧が低下するため、可能な限り時間をずらしましょう。
専門業者への相談が必要なケース
給湯器の標準使用期間は10年です。リンナイ公式サイトや日本ガス石油機器工業会の基準でも、8年以上経過すると故障や不具合が増える傾向があります。
10年を超えた給湯器や、温度センサー(サーミスタ)の故障、熱交換器のスケール(水垢などの汚れ)付着が疑われる場合は、専門業者に点検を依頼しましょう。
まとめ|給湯器の温度変化は複合的な原因で発生する
給湯器の温度が朝と夜で変わる理由は、水道水の温度変動、水圧の時間帯変動、配管からの熱の逃げ、給湯器の能力限界など複数の要因が重なって起こります。特に冬場は給湯器の能力が約7割に低下するため、ぬるく感じやすくなります。
まずは給湯器本体を50~60℃に設定し直すこと、フィルター清掃、同時使用を避けることから始めてください。それでも改善しない場合や、給湯器が10年以上経過している場合は、専門業者への相談をおすすめします。適切な設定と定期的なメンテナンスで、時間帯に関係なく快適な温度のお湯を使えるようになります。
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