給湯器エラー11・111の直し方|リセット前の確認と相談目安

給湯器エラー11・111で最初に確認する内容を示すサムネイル

給湯器のリモコンに「11」や「111」が出たときは、まず点火不良を疑います。お湯が出ないと焦りますが、最初に見るのは給湯器の中ではなく、ガスが来ているか、周辺に異常がないかです。

ガスコンロも使えない、ガスメーターの赤ランプが点滅している、台風や大雨の直後だった、という場合は給湯器本体の故障ではないことがあります。安全に確認できる範囲を順番に見てから、リセットを試します。

ただし、リセットを何度も繰り返す、給湯器を分解する、濡れた電源プラグを触る作業は避けてください。ガス臭い、焦げ臭い、黒いすす、水漏れ、冠水の跡がある場合は使用を止めるのが先です。

パロマ、リンナイ、ノーリツなどメーカー名で調べている場合も、表示の意味と最初の確認順は大きく変わりません。ここでは自分で見てよい範囲、リセットの目安、修理か交換かの判断、賃貸での連絡先まで整理します。

この記事の監修者
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太田 雄冴
お湯の救急車 代表
  • 作業歴8年
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  • 保有資格:第二種電気工事士/ガス消費機器設置工事監督者/ガス可とう管接続工事監督者/ガス機器設置スペシャリスト
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エラー11・111は点火不良を示す表示

給湯器のエラー11・111は、給湯器が燃焼を始められない、または点火を確認できない状態を表す表示です。メーカーや機種で表記が少し違っても、家庭用ガス給湯器では「点火不良」として扱われることが多いです。

11は2桁、111は3桁で表示されます。機種によっては給湯、ふろ、暖房など発生した系統で番号が分かれるため、取扱説明書やメーカーのエラー表示案内も合わせて確認します。

点火不良は、すぐに本体交換と決まる表示ではありません。ガスの供給停止、ガス栓の閉め忘れ、給排気口の詰まり、雨水や強風、凍結、点火部品の劣化など、外側の原因と内部の原因が混ざります。

そのため最初から給湯器を開けて確認するのではなく、他のガス機器、ガスメーター、給排気口、天候、リモコン操作の順に見ます。この順番なら、危険な作業を避けながら原因を絞り込めます。

まず確認する順番|自分で見てよい範囲

自分で確認してよいのは、外から見える表示、ガスの供給状況、給湯器まわりの塞がり、リモコン操作までです。カバーを外す、配線や燃焼部を触る、部品を洗浄する作業は含めません。

確認ポイント
  • ガスコンロなど他のガス機器が使えるか確認する。
  • 給湯器の給排気口が落ち葉や物で塞がっていないか見る。
  • 雨、台風、凍結、停電の直後かを思い出す。
給湯器エラー11・111でガス確認から相談まで進む確認順
ガス確認、リセット、危険サイン、相談の順に無理なく切り分けます。

ガスコンロとガスメーターを確認する

キッチンのガスコンロが使えるか確認します。コンロも点火しない場合、給湯器だけの問題ではなく、家全体のガス供給が止まっている可能性があります。

ガスメーターの赤ランプが点滅しているときは、地震、長時間使用、消し忘れ、安全装置の作動などで遮断された可能性があります。ガス臭くないかを確認し、異臭があれば復帰操作をせずガス会社へ連絡します。

ガス栓・給水元栓・給排気口を見る

給湯器のガス栓や給水元栓が閉まっていないか、外から見える範囲で確認します。引っ越し直後、点検後、長期間使っていなかった後は、元栓が閉まったままになっていることがあります。

屋外設置の給湯器では、給気口や排気口のまわりに落ち葉、ビニール、植木、雪、収納物がないかも見ます。燃焼には空気と排気の通り道が必要なため、塞がっていると点火しにくくなります。

物をどかしてもすぐ再発する、排気筒が外れている、へこみや破損がある、室内設置機の給排気筒に異常がある場合は、使い続けず点検を依頼します。不完全燃焼につながる可能性があるためです。

大雨・台風・凍結の直後か考える

台風や大雨の直後は、給湯器内部の湿気や安全装置の作動で点火しにくくなることがあります。給湯器が冠水した、本体が倒れた、へこみがある、周囲がガス臭いときは、乾くのを待って使う判断はしません。

冬場は配管の凍結でお湯が出ず、結果としてエラー表示に見えることがあります。熱湯をかけると配管や部品を傷めるおそれがあるため、日中の気温上昇を待つ、保温材の状態を見るなど安全な範囲にとどめます。

リセットで直る可能性があるケースと回数の目安

ガス供給、元栓、給排気口、天候の確認で大きな異常がなければ、リモコンの運転スイッチを切り、少し待ってから入れ直します。機種によって操作が違うため、手元に取扱説明書があればその手順を優先します。

確認手順安全に試す範囲は、リモコン操作と再発確認までです。

  1. 給湯栓を閉め、リモコンの運転スイッチを切る
  2. 10秒ほど待ってから運転スイッチを入れる
  3. お湯を出してエラーが消えるか確認する
  4. 再発する場合は操作を止め、状況を控えて相談する

一時的な湿気やガス遮断後の復帰であれば、1回の再操作で戻ることがあります。戻った後も、同じ日に何度もエラーが出るなら、燃焼が安定していない可能性があります。

リセットは1〜2回で止めると考えてください。何度も繰り返すと、原因が残ったまま点火動作だけを続けることになり、危険な状態を見逃しやすくなります。

  • NG:エラーが消えないのにリセットを何度も繰り返す
  • NG:給湯器本体のカバーを外して点火部品を触る
  • NG:濡れた電源プラグや雨のかかる配線を触る

リセットしても消えない時に考える原因

リセットしてもエラー11・111が消えないときは、外側の供給条件と内部部品のどちらに近いかを分けて考えます。原因の切り分けをしておくと、相談時に状況を伝えやすくなります。

ガス供給側の原因

ガス栓が閉まっている、ガスメーターが遮断している、プロパンガスの残量が少ない、ガス料金や供給契約の問題がある場合、給湯器は点火できません。コンロも使えない場合は、この系統を優先して確認します。

プロパンガスでは、残量切れやボンベ切替のタイミングでお湯が出なくなることがあります。賃貸や集合住宅では、契約先や管理会社に確認した方が早いケースもあります。

給排気・天候の原因

給排気口の塞がり、強風、雨水の侵入、雪や凍結は、燃焼に必要な空気や排気に影響します。特に台風や豪雨の後は、一時的な安全動作で点火しづらくなることがあります。

ただし、冠水、転倒、へこみ、ガス臭、黒いすすがある場合は、乾燥待ちで済ませないでください。使用を止めて点検依頼に切り替える場面です。

内部部品の原因

ガスが来ていて、給排気も塞がっていないのに111が続く場合は、点火装置、炎を検知する部品、ガスの開閉を制御する部品、制御基板などの不具合が考えられます。

この領域は分解や部品交換が必要になりやすく、無資格で触るとガス漏れや不完全燃焼につながります。読者側で行うのは、表示番号、発生タイミング、確認した内容を控えるところまでです。

修理か交換かを判断するポイント

エラー11・111が一度だけで、ガス遮断や天候など原因がはっきりしているなら、復旧後に様子を見る選択もあります。反対に、年数が経っている、同じエラーが繰り返す、他の不具合もある場合は修理と交換を並べて比べます。

修理でよい可能性次の条件なら、まず修理や点検で直るか確認します。

  • 使用年数が浅く、他の不具合が少ない
  • 原因が単発のガス遮断や天候と分かる
  • 部品供給があり、修理費の見通しが立つ

交換も比べたい状態次の条件では、修理だけでなく交換の見積もりも並べて確認します。

  • 7〜10年以上使っていて再発している
  • お湯の温度ムラ、水漏れ、異音もある
  • 修理しても別の故障が続きそう

費用は機種、設置場所、部品の有無、追いだきや暖房機能の有無で変わります。見積もりでは、部品交換で済むのか、本体交換まで見た方がよいのか、再発時の対応範囲を一緒に確認します。

古い給湯器は、1か所を直しても別の部品が続けて弱ることがあります。修理費だけで判断せず、使用年数、今後の部品入手、家族がお湯を使えない時間、保証の有無を比べると納得しやすくなります。

賃貸・ガス会社・修理業者に連絡する時の伝え方

賃貸住宅では、先に管理会社や大家へ連絡します。給湯器は建物設備に含まれることが多く、入居者が先に修理を手配すると、費用負担や原状回復で行き違いが起きることがあります。

ガスコンロも使えない、メーターが遮断している、ガス料金や供給契約の確認が必要なときは、ガス会社への確認が先です。給湯器だけが使えない場合は、メーカー窓口、設置業者、給湯器修理業者へ相談します。

相談前次の情報を控えておくと、状況を伝えやすくなります。

  • 表示された番号が11か111か、点滅か固定表示か
  • ガスコンロ、ガスメーター、元栓、給排気口を確認した結果
  • 大雨、台風、凍結、停電、長時間使用の直後か
  • 使用年数、メーカー名、型番、賃貸か持ち家か

電話では「給湯器のリモコンに111が出てお湯が出ない」「ガスコンロは使える」「リセットを1回試して再発した」のように、事実を短く伝えると判断が早くなります。

再発を防ぐために日常的に見ておく場所

エラー11・111は、部品の故障だけでなく給湯器まわりの環境でも起こります。毎日細かく点検する必要はありませんが、季節の変わり目や強風・大雨の後は、外から見える範囲だけ確認しておくと再発に気づきやすくなります。

屋外設置機では、給排気口の前に物を置かないことが大切です。ベランダの収納用品、植木、落ち葉、雪、カバー類が近すぎると、空気の取り込みや排気が妨げられることがあります。

  • 月に一度
    給湯器の前に物が置かれていないか見る
  • 大雨の後
    本体のへこみ、冠水跡、排気まわりの異常を見る
  • 冬の朝
    凍結が疑われる時は無理に熱湯をかけない
  • 再発時
    エラー番号と発生した時間帯を控える

点検といっても、給湯器を分解する必要はありません。むしろ、カバーを外す、排気部を触る、濡れた電源まわりを操作する作業は避けます。異常を見つけたら、写真を撮って相談時に見せる方が安全です。

エラーが出た日付、天候、使った場所、リセット後に何分で再発したかも残しておくと、点検時の切り分けに役立ちます。再発の間隔が短くなっている場合は、早めに修理と交換の両方を確認します。家族が同じ時間帯にお湯を多く使うなら、その利用状況も伝えます。写真もあると説明が早くなります。

給湯器エラー11・111で迷いやすい質問

パロマの給湯器エラー11も同じ確認順でよいですか?

まずは同じ確認順で進めます。ガスコンロ、ガスメーター、ガス栓、給排気口、天候の影響を見て、改善しなければ取扱説明書やパロマの窓口、設置業者へ相談します。

給湯器エラー111は自分で完全に直せますか?

ガス遮断、元栓、給排気口、天候など外側の原因なら復旧することがあります。内部部品の故障は自分で直す範囲ではないため、分解せず相談してください。

エラー11が消えてもまた出る時はどうしますか?

再発する場合はリセットを繰り返さず、発生タイミングと確認結果を控えます。使用年数が長い、天候と関係なく出る、他の不具合もある場合は修理と交換を比べます。

給湯器エラー11・111は安全確認から始める

給湯器のエラー11・111は点火不良の表示です。まずガス供給、ガスメーター、元栓、給排気口、雨や凍結の影響を確認し、異常がなければリモコンの再操作を短い回数で試します。

ガス臭い、焦げ臭い、黒いすす、水漏れ、冠水、転倒、排気筒の異常があるときは、復旧操作より使用停止を優先してください。安全に見える範囲だけ確認し、分解や部品交換は行わないことが大切です。

エラーが消えない、何度も再発する、使用年数が長い場合は、表示番号、メーカー名、型番、確認した内容を控えて相談します。修理で済むか交換まで見るかは、原因と年数、部品の有無、今後の再発リスクを並べて判断しましょう。

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