給湯器に雪が積もってる|そのまま使っても大丈夫?除雪必要?

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お客様
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給湯器の雪、ちょっとくらい積もってても平気でしょ?

お湯の救急車
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いいえ、非常に危険です。過去10年で32件の事故が発生しています。

冬の朝、給湯器を見たら雪がどっさり積もっていた——。

そんなとき「このまま使ってもいいのかな?」と迷う方は多いでしょう。特に急いでいる朝は、除雪するのも面倒に感じるかもしれません。

しかし、給湯器に雪が積もった状態での使用は非常に危険です。

この記事では、給湯器の積雪トラブルについて、そのまま使ってはいけない理由から正しい除雪方法まで、知っておくべき重要なポイントを解説します。

この記事の監修者
私がお答えます!
太田 雄冴
お湯の救急車 代表
  • 作業歴8年
  • 対応実績年間3,000件以上
  • 保有資格:第二種電気工事士/ガス消費機器設置工事監督者/ガス可とう管接続工事監督者/ガス機器設置スペシャリスト
  • 即日対応保証 30分以内返信/3時間以内現地到着

豊富な経験をもとに、お客様のご要望に寄り添い、最適なプランをご提案します。価格面でも、お客様のニーズに合わせた柔軟なご相談が可能です。確かな実績ときめ細やかな対応で、お客様に安心と満足をお届けできるよう心がけております。

給湯器に雪が積もったらそのまま使っても大丈夫?【結論:絶対にNG】

給湯器に雪が積もっている状態で使用するのは絶対にやめてください。特に危険なのは、給排気口(煙突部分や前面の格子状の吹き出し口のこと)が雪で塞がれている、または埋もれている状態です。

給排気口とは、給湯器がガスを燃やすときに必要な空気を取り込み、燃やした後の排気ガスを外に出すための重要な部分です。ここが雪で塞がれると、命に関わる事故につながります。

メーカーや国の機関である製品評価技術基盤機構は、給排気口が雪で塞がれた給湯器の使用について強く警告しています。使用前には必ず屋外に出て目視確認を行い、雪が積もっていたら除雪してから使用することが鉄則です。

リモコンにエラーが出ていなくても、屋外の給湯器本体に雪が積もっていれば危険な状態です。面倒でも、お湯を使う前に必ず給湯器の状態をチェックしましょう。

雪が積もった給湯器を使うと何が起きる?命に関わる危険性

給湯器に雪が積もった状態で使用すると、一酸化炭素中毒事故や機器の破損という深刻なトラブルにつながります。

排気口が雪で塞がれると、排出された排気ガスが逃げ場を失い、給気口から再び機器内に吸い込まれてしまいます。これにより酸素不足となって不完全燃焼が起き、高濃度の一酸化炭素という有毒ガスが発生します。この有毒ガスが室内の隙間や窓から屋内に流入し、中毒事故を引き起こす危険性があるのです。

一酸化炭素は無色・無臭のため、発生していても気づくことができません。知らないうちに吸い込んでしまい、頭痛や吐き気、最悪の場合は死に至ることもある恐ろしいガスです。

国の調査によると、2010~2019年度の10年間で、給湯器において「雪や氷で給排気口がふさがり異常着火する事故」が32件発生しています。一酸化炭素中毒による死亡事故も含まれており、冬季には毎年注意喚起が行われています。

また、不完全燃焼により機器内部にススが溜まり、給湯器の心臓部である熱交換器が詰まることで故障や発火に至るケースもあります。安全装置が作動する前に事故が起きる可能性もあるため、「少しくらいなら大丈夫」という考えは非常に危険です。

給湯器の雪はどうやって除雪すればいい?正しい手順とNG行動

給湯器に積もった雪は、正しい方法で除雪する必要があります。以下の手順とルールを守りましょう。

除雪で守るべきポイント

  • 排気口の前方は60cm以上の空間を確保
    メーカーのガイドラインでは、正常に排気が拡散するために必要な空間として前方60cm以上が推奨されています
  • 給気口も忘れずに
    空気を取り入れる穴も塞がないよう、機器の側面や下部もしっかり除雪してください
  • 屋根からの落雪に注意
    除雪作業中に、屋根から落ちてきた雪で埋まったり怪我をする事故も発生しています。安全を確保しながら慎重に作業しましょう

絶対にやってはいけないNG行動

やってはいけないこと理由
給湯器や配管にお湯をかける配管内の水が急激な温度変化で膨張・破裂する恐れがあります。さらに、かけたお湯が冷えて再凍結し、氷の層を作って状況を悪化させます
凍結した雪を無理に叩いて割るスコップなどで排気口周辺の氷を叩き割ろうとすると、排気筒や外装を変形・破損させる原因となります

除雪は手間がかかりますが、雪をそっと取り除くことが大切です。給湯器本体を傷つけないよう、慎重に作業を進めてください。

リモコンの「雪マーク」は雪の警告ではないので要注意

給湯器のリモコンに「雪マーク(雪だるまのマーク)」が表示されていることがありますが、これは「雪が積もっている警告」ではありません

この雪マークは「凍結予防運転中」のサインです。給湯器が自動的に凍結を防ぐために運転していることを示しているだけで、外に雪が積もっているかどうかとは関係ありません。

つまり、リモコンに雪マークが出ていなくても、屋外の給湯器に雪が積もっている可能性は十分にあります。反対に、雪マークが表示されていても、それが「外に雪が積もっているから危険」という意味ではないのです。

大雪が降った後や積雪が予想される日は、リモコンの表示に頼らず、必ず屋外に出て給湯器本体を目視確認してください。これが最も確実な安全確認の方法です。

まとめ:給湯器に雪が積もったら必ず除雪してから使用を

給湯器に雪が積もっている状態での使用は、一酸化炭素中毒事故や機器の破損といった深刻なトラブルを招く危険があります。「少しだけなら」「急いでいるから」といった理由で使用するのは絶対に避けてください。

使用前には必ず屋外に出て給湯器を確認し、雪が積もっていたら排気口前方60cm以上の空間を確保できるよう除雪しましょう。お湯をかけたり、氷を無理に叩いたりするのは給湯器を壊す原因になるためNGです。

また、リモコンの雪マークは外の積雪を知らせるものではないため、必ず目視確認が必要です。大雪警報が出ている日や積雪の多い日は、特に注意が必要です。安全に給湯器を使用するために、面倒でも除雪を徹底し、冬の事故を防ぎましょう。

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