給湯器の電源をつけっぱなしにするか、使うたびに消すかは、給湯器の種類で答えが変わります。ガス給湯器は、使わない時間のリモコンOFFで待機電力と誤操作を減らせます。一方で、エコキュートや電気温水器は、通常は電源を入れたまま運転管理する機器です。
先に分けたいのは、リモコンの運転スイッチと、本体のコンセントやブレーカーです。リモコンを切ることと、本体への通電を止めることは同じではありません。冬場や長期不在の前に主電源まで切ると、凍結防止や沸き上げ制御に影響することがあります。
ガス臭い、焦げ臭い、水漏れ、エラー表示の再発、10年以上使っている機器などは、節電より安全確認を優先します。迷ったときは、型番、使用年数、表示されているエラー、困っている時間帯を控えて相談すると状況を伝えやすくなります。
- ガス給湯器か、エコキュート・電気温水器かを先に確認する
- リモコン電源と本体電源を分けて考える
- 冬と長期不在は、節約より凍結防止と取扱説明書の手順を優先する
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給湯器の電源つけっぱなしはタイプ別に判断する
まず屋外機やリモコン表示を見て、ガス給湯器か電気式かを確認します。屋外に薄型の給湯器があり、リモコンに「燃焼」表示が出るタイプはガス給湯器が多いです。屋外に大きな貯湯タンクとヒートポンプユニットがある場合は、エコキュートや電気温水器の可能性が高くなります。
判断に迷うときは、屋外機の銘板、リモコンの型番、分電盤の専用ブレーカー表示を見ます。ガス給湯器は台所や浴室のリモコンで運転を入れてから蛇口を開くと燃焼表示が出る機種が多く、電気式は貯湯タンク内のお湯を使う前提で湯量や沸き上げ設定が表示されます。
ここで大切なのは、節約目的で触ってよい範囲を広げすぎないことです。リモコンの運転スイッチを切るだけなら日常操作の範囲ですが、本体のコンセントを抜く、専用ブレーカーを落とす、ガス栓や水抜き栓を操作する場合は、季節や機種の条件を確認してからにします。
| 種類 | リモコン電源 | 本体電源 | 判断理由 |
|---|---|---|---|
| ガス給湯器 | 使わない時間はOFF可 | コンセントは抜かない | 待機電力と誤操作対策 |
| 電気式給湯器 | 通常ON維持 | ブレーカーは落とさない | 沸き上げ制御を維持 |
| 冬・長期不在 | 取説で判断 | 凍結防止を優先 | 水抜き手順を確認 |
同じ「電源」でも、リモコンだけをOFFにする話と、本体の通電を止める話ではリスクが違います。冬場に本体のコンセントやブレーカーを切る判断は、リモコンOFFとは別物として扱ってください。

ガス給湯器はリモコンを消してもガス代は変わりにくい
一般的なガス給湯器は、リモコンの電源を入れているだけで常にガスを燃やしているわけではありません。お湯を出したときに燃焼する仕組みなので、リモコンONのままでもガス代が大きく増える心配は小さめです。
昔の風呂釜には、種火をつけておくとガスを使い続けるイメージがありました。現在の一般的なガス給湯器は電子制御で点火するため、リモコンONだけでお湯を保温し続ける機器とは考え方が違います。ただし、古いバランス釜や特殊な設置状況では扱いが変わるため、古い機器ほど説明書や点検で確認します。
差が出るのは主に電気の待機電力です。一般的なリモコン待機時消費電力を1~3W、電気料金を27円/kWhとして計算すると、24時間つけっぱなしで月約19~58円、年約230~700円が目安になります。機種や契約単価で変わるため、節約額は「数百円台の差」と見ておくと過度に期待しすぎずに済みます。
計算の考え方は、消費電力WをkWに直し、使用時間と電気料金単価を掛けます。1Wなら0.001kW、24時間で0.024kWh、30日で0.72kWhです。27円/kWhなら月約19円になり、3Wならその3倍です。家庭ごとの単価が高ければ増えますが、それでも主な節約対象はシャワー時間や追い焚き回数の方が大きくなりやすいです。
家族が朝晩に何度もお湯を使う家庭なら、リモコンをつけっぱなしにしても利便性を優先しやすいです。日中ほとんど使わない、夜の表示ランプが気になる、小さな子どもの誤操作が心配という家庭は、使わない時間だけリモコンをOFFにする運用が向いています。
一方で、細かくON/OFFしすぎると、使うたびに操作が増えて家族内で混乱することがあります。誰かがOFFにしたまま気づかず、蛇口を開けてからお湯が出ないと勘違いし、水を流しっぱなしにするケースもあります。節約額が小さい家庭では、夜だけOFF、外出中だけOFFなど、続けやすいルールに絞る方が現実的です。
また、リモコンをつけっぱなしにするメリットは、すぐ操作できることだけではありません。温度設定を家族で共有しやすく、浴室や台所で「今お湯を使える状態か」を確認しやすい点もあります。反対に、誤って高めの温度で使う不安がある家庭では、使う人に合わせて温度を下げてからOFFにする方が安心です。
- 頻繁に使う時間帯はON維持で操作の手間を減らす
- 日中や就寝中に使わない時間が長いならOFFで待機電力を減らす
- 誤操作や表示ランプが気になる場所ではOFF運用を選ぶ
給湯器交換、補助金の対象かもしれません
機種を入力すると、使える補助金の目安を確認できます。
エコキュートや電気温水器は通常つけっぱなしにする
エコキュートや電気温水器は、貯湯タンクのお湯を計画的に沸かして使う設備です。電源をこまめに切ると、沸き上げの予約、学習制御、時刻設定、湯量管理が崩れて、お湯切れや使いたい時間に温まっていない原因になります。
電気式は、タンクにためたお湯を夜間や設定時間に合わせて作るため、ガス給湯器のリモコンOFFとは判断軸が違います。毎日使う家庭でブレーカーを落としてしまうと、翌朝にタンク内の湯量が足りない、時刻設定がずれる、学習機能が使い方を正しく反映できないといった不便につながります。
電気式は、ガス給湯器のリモコンOFFと同じ感覚でブレーカーを落とさないことが大切です。節電したい場合は、主電源を切るより、機器の休止設定、沸き上げ量の調整、省エネモード、旅行日数に合わせた設定を確認します。
特に、貯湯式の機器は「今すぐ使うお湯」と「次に沸かすお湯」を分けて管理しています。短時間の外出で電源を切る必要はほとんどなく、長く家を空けるときだけ休止設定や水抜きの対象になります。メーカーや機種で操作名が違うため、リモコンの表示だけで判断せず、型番に合う手順を見ます。
電気式で節約したい場合は、主電源を落とすより、沸き上げ量、湯量設定、昼間沸き増しの有無を見直します。家族人数より大きい湯量設定になっている、来客後の設定を戻していない、休止設定を使わず毎日通常運転しているといった状態なら、電源を切るより設定の見直しが向いています。
長期不在でタンク内の湯水を使わない場合も、機種ごとに手順が変わります。貯湯タンクの水を抜く、休止設定を使う、復帰時に満水を確認するなど、取扱説明書の手順に沿って進めます。
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冬と長期不在はリモコンより本体電源を優先する
寒い時期は、リモコンを消すかどうかより、本体に電気が届いているかを優先します。多くのガス給湯器には凍結予防ヒーターや自動ポンプ運転があり、本体の電源プラグが抜けていると働きません。
冬に「節電のため」と考えてコンセントを抜くと、数十円から数百円の待機電力より大きな損失につながることがあります。配管や機器内の水が凍ると、お湯が出ないだけでなく、解凍後に水漏れが出ることもあります。寒波前、外気温が下がる夜、北側や風通しの強い場所に設置している機器では特に注意します。
リンナイの案内でも、凍結予防ヒーターと自動ポンプ運転のために電源プラグがコンセントに差し込まれていること、リモコンの運転スイッチは入・切どちらでも凍結予防が働くことが示されています。つまり、冬の基本はリモコンOFFは可、本体電源OFFは慎重に扱うという分け方です。
旅行や帰省で数日以上家を空ける場合は、季節と機種で対応が分かれます。凍結のおそれがある地域では、電源を切るより水抜き手順を優先することがあります。停電、空き家管理、ブレーカー操作を伴う場合も、自己判断で済ませず説明書や設置業者の案内を確認してください。
ふろ給湯器では、浴槽の循環金具より上まで残り湯を残すよう案内される機種があります。これは自動ポンプ運転でふろ側の凍結を防ぐためです。普段の節約感覚で浴槽を完全に空にする、電源プラグを抜く、ブレーカーを切ると、凍結予防の前提が崩れる場合があります。
長期不在時は、家を空ける日数、凍結のおそれ、給湯器の種類、復帰予定日をセットで見ます。短い旅行ならリモコンOFFだけで足りる場合もありますが、寒冷地や空き家化に近い不在では、水抜きや休止設定を確認した方が安全です。帰宅後にお湯が出ないときも、何度も運転を繰り返す前にエラー表示と水漏れの有無を見ます。
給湯器交換、補助金の対象かもしれません
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つけっぱなしで不安なときの相談目安
リモコンのON/OFFだけで済む悩みなら、生活パターンに合わせて運用を決めれば十分です。ただし、不具合の兆候があるときは、節電より点検判断を優先します。古いバランス釜、種火式の機器、20年前後使っている機器は、現在の一般的な電子制御の給湯器と扱いが違うことがあります。
相談するほどか迷う場合は、「電源を切るかどうか」ではなく「安全に使い続けてよい状態か」を基準にします。お湯が出るまで時間がかかるだけなら使い方や設定の問題かもしれませんが、焦げ臭い、ガス臭い、黒いすすが出る、水が垂れる、運転音が急に大きくなったときは別です。
- 型番、設置年、ガス式か電気式か
- リモコンに出ているエラー番号や点滅表示
- ガス臭い、焦げ臭い、水漏れ、異音の有無
- 症状が出る時間帯、寒波中か、長期不在前後か
ガス臭い、焦げ臭い、水漏れ、黒いすす、ブレーカーが落ちる、エラーが繰り返すといった症状がある場合は、使い続けずに相談してください。冬場にお湯が出ない、配管が凍った疑いがある、長期不在後に復帰できない場合も、無理に操作を繰り返さない方が安全です。
点検を依頼するときは、リモコンの写真、屋外機の型番、設置からの年数、症状が出た時刻、直前にブレーカーやコンセントを触ったかを伝えると、状況の切り分けが早くなります。とくに冬の凍結疑いでは、解けるまで待つべき状態か、破損や水漏れが出ている状態かで対応が変わります。
給湯器の電源管理は種類・季節・使い方で決める
ガス給湯器は、使わない時間にリモコンをOFFにすると、待機電力と誤操作を減らせます。節約額は大きく見積もりすぎず、月数十円から年数百円台を目安に、便利さとのバランスで決めるのが現実的です。
毎回消す運用が合うのは、日中に長く家を空ける家庭、夜間の表示が気になる家庭、誤操作を避けたい家庭です。つけっぱなしが合うのは、朝晩や家事で頻繁にお湯を使う家庭、家族で操作ルールをそろえにくい家庭です。どちらでも、本体コンセントやブレーカーまで切らないことが前提です。
小さな節約だけを基準にすると、電気式の主電源を切る、冬にコンセントを抜く、古い機器の違和感を放置するといった逆効果の判断につながります。費用差が小さい部分は無理なく続く運用にし、故障や凍結のリスクがある部分は安全側で判断してください。
エコキュートや電気温水器は、通常はつけっぱなしで運転制御を維持します。冬場と長期不在では、本体電源を止める前に凍結防止、休止設定、水抜きの手順を確認します。迷う場合は、リモコンを切る話なのか、本体の通電を止める話なのかを分けるだけでも、判断ミスを減らせます。
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