旅行で家を空けるとき、給湯器はどうすればいい?

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旅行の準備をするとき、荷物や家の戸締りのことばかり考えてしまいがちですが、給湯器の管理も実は非常に重要です。

適切な対策を怠ると、帰宅後に給湯器の凍結や破損、さらには水漏れによる被害に直面する可能性があります。特に冬場の旅行では、気温の低下による凍結リスクが高まるため、給湯器のタイプ別・期間別の正しい対応方法を知っておくことが大切です。

この記事では、ガス給湯器やエコキュートなど、タイプ別の給湯器管理方法と、旅行から帰った後の適切な使用再開手順までを詳しく解説します。

旅行前に確認すべき給湯器対策のポイント

旅行期間ガス給湯器エコキュート(電気給湯器)
短期(2週間以内)電源ON維持、浴槽に水を張る沸き上げ休止機能を設定
長期(2週間以上)水抜き作業が必須水抜き作業と電源OFF
冬場の特別対策凍結防止機能を活用凍結防止ヒーターを作動させるため電源維持

危険度MAX!知らないと凍結破裂の悲劇が待っている給湯器トラブル

旅行中の給湯器管理を誤ると、想像以上の被害が発生する可能性があります。特に注意すべきは冬場の凍結リスクです。外気温が0℃以下になると配管内の水が凍結し、最悪の場合は配管の破裂につながります。

凍結のリスク要因

  • 外気温の急激な低下(暖かい地域でも要注意)
  • 適切な凍結防止対策の欠如
  • 給湯器タイプに合わない管理方法
  • 水抜き作業の不備

驚くべきことに、比較的温暖な地域でも、急な寒波により一晩で水道管が凍結するケースがあります。特に古い給湯設備や断熱性の低い住宅では、リスクが高まります。

対策ポイント
給湯器の取扱説明書を確認し、製品固有の凍結防止方法を把握しておくことが最重要です。メーカーや型番によって対応方法が異なるため、説明書は必ず保管しておきましょう。

旅のタイプ別!ガス給湯器管理の決定版ガイド

短期旅行(数日~2週間程度)のガス給湯器対策

短期間の旅行では、ガス給湯器の凍結防止機能を活用するのが最も効果的です。

必須対策チェックリスト

  1. 給湯器の電源はONのままにしておく
  2. ブレーカーを落とさない(凍結防止機能が働かなくなる)
  3. 冬場は浴槽に水を張る(循環アダプターから5cm以上)
  4. リモコンの運転スイッチはONのままにする

これらの対策により、給湯器に内蔵された凍結防止ヒーターが自動的に作動し、配管の凍結を防ぎます。特に浴槽に水を張っておくことで、自動ポンプ運転による循環機能が働き、風呂配管の凍結も防止できます。

長期旅行(1ヶ月以上)のガス給湯器水抜き手順

長期間家を空ける場合は、水抜き作業が必須となります。これにより不要な光熱費を節約し、設備の安全性も確保できます。

水抜き手順(ガス給湯器)

  • 運転スイッチを「切」にする
    ポイント電源コンセントは抜かない
  • ガスの元栓と給水元栓を閉める
    ポイント完全に閉まっているか確認
  • 各所の蛇口を全開にする
    ポイントキッチン・浴室・洗面所すべて
  • 水抜き栓を回して水を抜く
    ポイント製品によって位置が異なる
  • 完全に水が抜けたら電源プラグを抜く
    ポイント最後に行う

水抜き作業は製品によって手順が異なる場合があるため、必ず取扱説明書を参照してください。特に水抜き栓の位置や数は機種により異なり、複数箇所ある場合もあります。

プロのアドバイス
水抜き作業後は、「水抜き済」の付箋を給湯器に貼っておくと、帰宅時に状態がすぐわかり便利です。

電気の恩恵を受ける者必見!エコキュート対策の極意

短期不在(2週間以内)のエコキュート管理法

エコキュート(電気給湯器)は、短期間の旅行であれば「沸き上げ休止機能」を活用するのが賢明です。この機能により、不在中の無駄な沸き上げ運転を防ぎ、電気代を節約できます。

リモコン設定手順

  1. メニューから「沸き上げ設定」を選択
  2. 「休止設定」を選び、旅行期間に合わせて日数を設定
  3. 設定完了を確認(表示が変わる)

1泊程度の短い旅行では、特別な設定は不要です。ただし、冬場は電源(貯湯ユニットの漏電しゃ断器)を絶対にOFFにしないでください。凍結防止ヒーターが作動しなくなり、凍結リスクが高まります。

長期不在(2週間以上)のエコキュート水抜き対策

2週間以上の長期旅行では、エコキュートの水抜き作業が推奨されます。これにより以下のリスクを回避できます。

  • 余分な光熱費の発生(使わないのに沸き上げ運転が行われる)
  • 貯湯タンク内での雑菌やカビの繁殖(健康リスク)
  • 漏電や火災の可能性(家財の保全)
  • 冬場の凍結リスク(水道管破裂の防止)

エコキュート水抜き基本手順

  1. リモコンの運転スイッチを「切」にする
  2. 貯湯ユニットの漏電しゃ断器を「OFF」にする
  3. 給水止水栓を閉める
  4. 逃し弁レバーを開く
  5. 排水栓を開いてタンク内の水を抜く
  6. 各蛇口を開いて配管内の水を抜く

水抜き作業の詳細については、製品の取扱説明書を参照するか、メーカーのサポートセンターに問い合わせることをおすすめします。製品によって手順が大きく異なる場合があります。

帰宅後の衝撃を回避!使用再開時の黄金手順

長期旅行から帰宅した後、給湯器を適切に再起動しなければ、衛生面のリスク機器の故障を招く恐れがあります。タイプ別の正しい使用再開方法を知っておきましょう。

エコキュート再使用手順

  1. 排水栓と逃がし弁を閉じる(水漏れ防止)
  2. 給水栓を開けてタンクに水を供給
  3. キッチンやお風呂の水栓から水が連続して出るか確認(タンク満水の証)
  4. 水栓を閉めて本体の電源を入れる(漏電しゃ断器をON)

タンクが満水になるまでには30~40分程度かかります。オール電化の場合、お湯が使えるのは深夜の沸き上げ後(通常は翌朝)となるため、帰宅日に合わせて前日に沸き上げ設定をしておくと便利です。

重要
長期不在後の最初に出るお湯は、雑菌やカビの繁殖の可能性があるため、飲用に使わないようにしましょう。入浴前に浴槽のお湯を一度捨てることも衛生面では推奨されます。

ガス給湯器再使用手順

  1. 水抜き栓をすべて閉める(複数ある場合は全て)
  2. 給水元栓とガスの元栓を開ける
  3. 電源プラグを差し込む
  4. 各蛇口から水を流して空気を抜く(水が安定して出るまで)
  5. 運転スイッチをONにする
  6. お湯が正常に出ることを確認する

【季節別】旅行時の給湯器対策パーフェクトガイド

冬場(11月~3月)の特別注意点

冬場の旅行では凍結対策が最優先事項です。外気温が0℃以下になると凍結リスクが急激に高まります。

冬場の給湯器対策

  • ガス給湯器:凍結防止運転モードを確認・設定
  • エコキュート:凍結防止ヒーターのため電源は切らない
  • 共通対策:配管の保温(断熱材やヒーターテープの活用)
  • 屋外設置の給湯器:保温カバーの使用を検討

夏場(6月~9月)の給湯器管理

夏場は凍結の心配はありませんが、長期不在時には衛生面のリスクがあります。

夏場の給湯器対策

  • 長期不在時は水抜きを行い、雑菌増殖を防止
  • 短期旅行ではエコキュートの沸き上げ休止設定で省エネ
  • 高温多湿の環境では結露対策も考慮

【よくある質問】旅行時の給湯器管理FAQ

1泊2日の旅行でも給湯器の設定は必要?

1泊程度の短期旅行では、冬場を除き特別な設定は不要です。ただし、冬場で外気温が0℃以下になる可能性がある場合は、凍結防止のため給湯器の電源はONにしておきましょう。

マンションでも給湯器の水抜きは必要?

マンションの場合、建物の構造や給湯システムによって対応が異なります。集中給湯方式の場合は個別対応不要の場合もありますが、各戸別給湯の場合は一戸建てと同様の対策が必要です。管理組合や管理会社に確認することをおすすめします。

水抜きをしないとどんなリスクがある?

水抜きをしないと、冬場は凍結による配管破裂のリスク、長期不在時は貯湯タンク内での雑菌繁殖による衛生リスク、そして無駄な光熱費の発生などがあります。特に凍結破裂は大規模な水漏れを引き起こし、高額な修理費用が発生する可能性があります。

給湯器が凍結してしまった場合の対処法は?

給湯器が凍結した場合は、まず配管が破裂していないか確認します。破裂していなければ、給湯器の電源をOFFにして自然解凍を待ちましょう。ドライヤーなどで急速に温めると破裂の危険があります。破裂している場合は、給水元栓を閉め、すぐに専門業者に修理を依頼してください。

まとめ:旅行期間と季節に応じた給湯器管理のポイント

旅行で家を空ける際の給湯器管理は、給湯器のタイプ不在期間の長さ、そして季節によって対応方法が異なります。正しい管理方法を実践することで、凍結による配管破裂や無駄な光熱費の発生、衛生面のリスクを回避することができます。

旅行前の給湯器管理チェックリスト

  • 給湯器のタイプを確認(ガス/電気/エコキュート)
  • 旅行期間の長さを考慮(短期/長期)
  • 季節的な要因を検討(特に冬場は凍結リスクが高い)
  • 取扱説明書で製品固有の対応方法を確認
  • 必要に応じて専門業者に相談

特に冬場の旅行では、凍結防止対策を徹底し、長期旅行の場合は水抜き作業を忘れずに行いましょう。適切な給湯器管理は、快適な旅行のための重要な準備の一つです。帰宅後に給湯器トラブルに直面することなく、旅の余韻を楽しむためにも、出発前の適切な対策を怠らないようにしましょう。

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