給湯器のエラーコード|安全なリセット方法と再発時の判断基準

給湯器のリセット前に確認する危険なエラーのイメージ

給湯器にエラーコードが出たときは、リセットボタンや電源を触る前に、まず表示番号と周囲の危険サインを確認します。すべてのエラーが同じではなく、一時的な停止なら復帰することがある一方で、過熱・不完全燃焼・燃焼異常が疑われる表示は使い続けない判断が必要です。

最初にすることは、給湯栓を閉めて使用を止め、リモコンに出ている数字を控えることです。ガス臭い、焦げ臭い、異音がする、屋外機や電源プラグが雨で濡れている、といった条件があれば、リセットを試す前に使用を中止してください。

危険サインがなく、点火不良や一時的な循環不良などが疑われる場合だけ、リモコン操作を1回試します。同じエラーがすぐ戻る、1日に何度も出る、温度が安定しない場合は、リセットで直ったように見えても故障のサインとして扱います。

先に確認するポイント
  • リセット前にエラーコード、ガス臭、異音、濡れた作業環境を確認します。
  • 危険コードや危険サインがあるときは、再操作より使用中止を優先します。
  • リセットは1回で止め、再発時はコード・時間・使用年数を控えて相談します。
この記事の監修者
私がお答えます!
太田 雄冴
お湯の救急車 代表
  • 作業歴8年
  • 対応実績年間3,000件以上
  • 保有資格:第二種電気工事士/ガス消費機器設置工事監督者/ガス可とう管接続工事監督者/ガス機器設置スペシャリスト
  • 即日対応保証 30分以内返信/3時間以内現地到着

豊富な経験をもとに、お客様のご要望に寄り添い、最適なプランをご提案します。価格面でも、お客様のニーズに合わせた柔軟なご相談が可能です。確かな実績ときめ細やかな対応で、お客様に安心と満足をお届けできるよう心がけております。

リセットしてよいエラーは「一時的な停止」だけ

給湯器のリセットは、機械の故障を修理する操作ではありません。電源や制御が一時的に止まった状態をいったん戻す操作なので、原因が燃焼部品、温度センサー、基板、排気まわりにある場合は、消えた表示がまた戻ることがあります。

自分で確認しやすいのは、まず「使用条件が一時的に乱れただけか」という範囲です。たとえばガスの元栓が十分に開いていない、給湯栓を一度に開け閉めした、浴槽フィルターに汚れがある、停電や瞬間的な電圧変動のあとに表示が出た、といったケースでは、説明書どおりの再操作で復帰することがあります。

代表的な見方は次のとおりです。メーカーや機種によって意味が変わることがあるため、最終的にはリモコン表示と取扱説明書を照合してください。

表示例よくある意味先に見る場所次の判断
111/112/113点火しないガス元栓・他のガス機器危険サインなしで1回確認
632追いだき循環の不調浴槽フィルター・水位汚れや水位を整える
710電装・通信系の不調リモコン表示・電源再発なら相談
888/88点検時期のお知らせ使用年数・説明書点検や交換を比較
安全に確認できる可能性がある表示例

ここで大切なのは、表示が消えたことを「直った」と決めつけないことです。リセットで消えるのはエラー表示であって、部品劣化や燃焼異常そのものではありません。数時間で同じ表示が戻る場合は、次の再発判断へ進みます。

たとえば111系のような点火不良でも、ガスの元栓や一時的な供給状態が原因なら復帰することがありますが、点火部品が弱っている場合は使用のたびに同じ表示が戻ります。632も、浴槽フィルターの汚れや水位不足なら確認で改善しやすい一方、ポンプや循環経路の不調が残っていると追いだき時に再発します。安全に見えるコードでも「原因が取り除けたか」をセットで見てください。

リセットしない危険なエラーコード

危険なエラーは、リセットで一時的に消えたとしても、使用を続けることで状態を悪くするおそれがあります。過熱、不完全燃焼、燃焼異常が疑われる表示では、給湯器を止めて換気や周囲の安全確認を行い、専門窓口に相談する流れを優先してください。

表示例疑われる状態自分でしないこと次の行動
140過熱・安全装置作動連続リセット使用を止めて相談
130燃焼や排気の異常換気不足のまま再操作換気して使用中止
991/992/993燃焼状態の異常様子見運転点検を依頼
ガス臭を伴う表示漏れや不完全燃焼の疑い電源操作を急ぐ使用中止と相談
リセットを続けないエラーの目安

エラー140は、メーカーFAQでも異常温度検知や過熱防止安全装置の作動として案内され、修理相談の対象になる表示です。10年以上使っている機器では、修理だけでなく交換の検討も同時に進めると、費用と安全面を比べやすくなります。

エラー140が出ている場合は、原因や修理費の目安を個別に確認したい読者も多いはずです。140の原因と確認順は、次の関連記事で詳しく整理しています。

給湯器をリセットする前の確認手順

リセットを試す場合でも、先に止める条件を確認してから進めます。手順は機種ごとの説明書が優先ですが、一般的な流れは「止める、見る、1回だけ試す、戻るなら相談」です。

  1. 給湯栓をすべて閉め、お湯の使用を止めます。
  2. リモコンのエラーコードを写真やメモで控えます。
  3. ガス臭、焦げ臭さ、異音、雨濡れ、濡れた手での作業がないか確認します。
  4. 危険サインがなければ、リモコン電源を切り、少し待ってから入れ直します。
  5. 同じ表示が戻るときは再操作を続けず、コードと再発時間を控えます。
給湯器のリセット前に確認する順番と再発時の相談目安
リセットは危険サインを確認してから1回だけ試し、再発する場合は相談へ進みます。

電源プラグを抜き差しする方法は、屋外機やコンセントまわりが乾いていて、安全に触れられる場合だけに限ります。雨で濡れている、手が濡れている、焦げ臭い、機器の周囲に異常があるときは、電気操作を急がず使用中止を優先してください。

屋外設置の給湯器では、本体の吸気口や排気口の近くに物が置かれていないかも見ておくと、相談時の説明に役立ちます。ただし、本体を分解したり、排気まわりを無理に触ったりする必要はありません。読者ができる範囲は、表示の記録、周囲の目視確認、危険サインがない状態での1回の再操作までです。

また、ガスメーターの復帰操作が必要に見える場合でも、ガス臭いときは自分で復帰操作を進めないでください。ガス機器は「動かすこと」より「安全に止めること」を先に置くと、判断を誤りにくくなります。

リセットで直っても再発したら故障のサイン

リセット後に一度お湯が出ると、しばらく様子を見たくなります。ただし、同じエラーが短時間で戻る場合は、制御の一時停止ではなく、温度センサー、点火部品、電装基板、リモコン通信などの不調が残っている可能性があります。

判断しやすいように、再発の間隔と症状を分けて見ます。2〜3時間以内に戻る、1日に複数回出る、ガス臭・異音・温度不安定を伴う場合は、様子見より相談を優先します。

再発パターン考え方故障疑い次の行動
数日〜数週間問題なし一時的停止の可能性低め記録して様子を見る
2〜3時間以内に再発原因が残る可能性高め再操作を止める
1日に2回以上出る部品不調の疑い高め相談を入れる
ガス臭・異音を伴う安全確認が先緊急度高め使用を中止
リセット後に同じエラーが戻るときの判断

「リセットボタンで直ったから故障ではない」とは言い切れません。むしろ、リセットで一時的に動く状態は、故障の入口にあることもあります。点火部品が弱っている、センサーの値が安定しない、基板やリモコン通信が不安定になっていると、最初は復帰しても負荷がかかったタイミングでまた止まります。

短時間の再発時に避けたいのは、同じ操作を何度も繰り返すことです。エラー履歴が増えるだけでなく、燃焼や過熱に関わる異常を見逃す原因になります。再発した時刻、使用した場所、出たコード、異臭や異音の有無を控えておくと、相談時に原因の切り分けが進みやすくなります。

再発の伝え方は「何の操作をしたあと、どれくらいで戻ったか」が重要です。入浴中だけ出る、追いだき時だけ止まる、台所では使えるが浴室では止まる、といった出方は、循環、水量、点火、リモコン通信のどこを疑うかの材料になります。症状を細かく覚えていなくても、スマホで表示を撮っておけば十分な手がかりになります。

10年を超えた給湯器は修理と交換を同時に比べる

給湯器を長く使っている場合、リセット可否だけで判断すると大事な視点が抜けます。設置から10年前後を過ぎると、1つの部品を直しても別の部品が続けて弱ることがあり、修理費用と今後の使用年数を同時に見たほうが納得しやすくなります。

888や88の表示は、故障そのものを示すというより、点検時期のお知らせとして扱われる機種があります。お湯が出ているから無視するのではなく、使用年数、設置環境、最近のエラー履歴を合わせて、点検・修理・交換を比べるきっかけにしてください。

特に、10年を超えた機器で140、130、991系の表示が出る、再発が短い、焦げ臭さや温度ムラがある、といった状態なら、部分修理だけに絞らず交換見積もりも取ると判断材料が増えます。ここで大事なのは、年数だけで即交換と決めることではなく、安全性・再発頻度・修理費・今後の使用予定を同じ土俵で比べることです。

相談前に控える情報と伝え方

相談するときは、「リセットしたら直った」「また出た」だけでは状況が伝わりにくくなります。原因の切り分けに必要なのは、表示コード、再発までの時間、使用年数、周辺症状です。

相談前に確認すること
  • リモコンに出たエラーコードと表示された時刻
  • リセット後、何分後・何時間後に同じ表示が戻ったか
  • 給湯器のメーカー、型番、設置からのおおよその年数
  • ガス臭、焦げ臭さ、異音、温度ムラ、追いだき不調の有無
  • 台所だけ、浴室だけ、家全体など不具合が出る場所

伝え方は、短く具体的で十分です。たとえば「昨日の夜に111が出て、リセット後は使えましたが、今朝また同じ111が出ました。ガス臭はありません。設置から約11年です」のように、時系列で話すと状況が伝わります。

賃貸住宅では、先に管理会社や大家へ連絡するルールがあることもあります。勝手に修理を手配すると費用負担で揉める場合があるため、危険サインで緊急停止したこと、エラーコード、再発状況を伝え、指示を確認してください。

給湯器のリセットで迷うときの質問

給湯器のエラーは何回までリセットしてよいですか?

危険サインがなく、一時的な停止が疑われる場合だけ1回を目安にします。同じエラーが戻るときは、繰り返さずコードと再発時間を控えて相談してください。

888や88が出てもお湯が使えるなら放置してよいですか?

点検時期のお知らせとして表示される機種があります。故障表示ではない場合でも、使用年数が長いサインなので、点検や交換時期の確認を進めてください。

リセット後にまた同じエラーが出てもお湯を使ってよいですか?

2〜3時間以内の再発、1日複数回の表示、異臭・異音・温度不安定がある場合は使用を止める判断が安全です。短時間で戻る表示は根本原因が残っている可能性があります。

賃貸で給湯器エラーが出たら誰に連絡しますか?

まず管理会社や大家へ連絡します。危険サインがある場合は使用を止めたうえで、エラーコード、再発状況、異臭や異音の有無を伝えて指示を受けてください。

まとめ|リセットは1回で止めて安全確認へ進む

給湯器のエラーは、表示番号と周囲の状態で対応が変わります。危険サインがなく、一時的な停止が疑われる場合は説明書に沿って1回だけリセットを試せますが、140、130、991系、ガス臭、焦げ臭さ、異音、濡れた作業環境があるときは再操作を避けます。

リセットで一度復帰しても、2〜3時間以内に同じエラーが戻る、1日に複数回出る、温度が安定しない場合は、部品劣化や制御不調が残っている可能性があります。表示が消えたかどうかだけでなく、再発の速さと症状を見て判断してください。

迷ったときは、コード、再発時間、使用年数、異臭や異音の有無を控えるだけでも、相談時の説明が具体的になります。リセットを繰り返すより、1回で止めて安全確認へ進むことが、給湯器エラーで失敗しにくい対応です。

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