
また給湯器の時計がズレてる…毎月直してるのに、これって壊れてるのかな?

月に数十秒のズレなら正常です。ただし、1日に何度もリセットされるなら故障のサインかもしれません。
給湯器のリモコンを見るたびに時計がズレていて、何度も設定し直している方も多いのではないでしょうか。毎月のように時計合わせをしていると「もしかして故障?」と不安になりますよね。
実は給湯器の時計がズレる原因には、正常な仕様の範囲内である場合と、配線の劣化や部品故障などの異常である場合の2パターンがあります。
この記事では、どこまでが正常でどこからが故障なのか、具体的な判断基準と対処法を解説します。
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月に数十秒のズレは故障ではない?給湯器の時計精度とは
給湯器のリモコンに搭載されている時計は、腕時計などでよく使われるクオーツ時計(水晶を使った電子時計)と同じ仕組みです。リンナイの公式サイトによると、リモコン時計の精度は月差±30秒が標準仕様とされています。
月差 ± 30秒とは:1ヶ月の間に最大30秒程度、早くなったり遅くなったりすることを意味します。
つまり、1ヶ月で30秒程度ズレるのは故障ではなく、メーカーが想定している正常な動作範囲なのです。これを年間で計算すると最大6分程度のズレが発生する可能性があります。
日本時計協会の資料でも、デジタルクオーツ時計の平均月差は±30秒が標準とされており、給湯器に限った話ではありません。パロマやタカラスタンダードの取扱説明書にも同様の記載があり、業界全体で共通の基準となっています。
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時計の精度は温度でも変わる
給湯器の時計精度は気温25℃を基準に表示されているため、実際の使用環境では温度変化によって誤差が大きくなることがあります。三菱電機の温水器取扱説明書では、月に約1~2分間の誤差が生じる可能性があると記載されています。
特に冬場の寒い脱衣所や夏場の暑い場所に設置されているリモコンでは、時計のズレが大きくなる傾向があります。定期的な時刻合わせは、給湯器を使う上での通常のお手入れと考えるべきでしょう。
停電後に時計がリセットされるのは正常
ノーリツの公式サイトによると、停電や電源プラグの抜き差しで時計表示が「-:–」または「0:00」にリセットされるのは故障ではなく仕様です。
多くの給湯器リモコンには電池による記憶保持機能(バッテリーバックアップ)が搭載されていないため、電源が切れると時計の情報が失われてしまいます。停電後は時計が点滅表示となり、再設定が必要になります。
時計の設定方法:台所リモコンでテレビやラジオの時報に合わせて設定すると、より正確な時刻に合わせられます。なお、一部の無線LAN対応リモコンは1日1回自動で時刻を修正する機能がありますが、一般的なリモコンにはこの機能はありません。
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こんな症状があれば故障を疑うべき
一方で、停電やブレーカーが落ちた記憶がないのに時計が頻繁にリセットされる場合は、配線の劣化や部品の故障が考えられます。以下のような症状が見られる場合は、専門業者への連絡を検討してください。
故障の可能性が高い症状
- 停電していないのに1日に何度も時計がリセットされる
- 2~3時間以内に同じリセットが繰り返し起こる
- 月に数分~数十分という大幅なズレが発生する
- 時計を設定しても全く直らない、または設定自体ができない
- リモコンが点いたり消えたりする
これらの症状がある場合、給湯器本体とリモコンをつなぐ配線の接続部分が、長年の使用で錆びたり腐食したりして、電気が正しく流れなくなっている可能性があります。配線の銅線が緑青(ろくしょう:銅に発生する緑色のサビ)を発生させて断線することもあります。
緑青とは:銅製品に発生する青緑色のサビのことで、十円玉が古くなると緑色になるのと同じ現象です。
特に海の近くにお住まいの場合、潮風による配線のサビや腐食が発生しやすくなります。また、リモコン本体の内部基板(電子部品が載っている板)の故障や、給湯器の電気回路の不具合も考えられます。
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使用年数10年以上なら本体交換も視野に
製品評価技術基盤機構・NITEでは、使用期間10年を目安に給湯器の点検を受けるよう推奨しています。消費生活用製品安全法という法律では、家庭用給湯器の設計標準使用期間は10年と定められており、この期間を超えると部品の劣化による故障リスクが高まります。
| 使用年数 | おすすめの対処法 | 費用の目安 |
|---|---|---|
| 10年未満 | 部分的な修理で対応 | 配線修理:5,000~15,000円 リモコン交換:15,000~50,000円 電気回路の基板交換:20,000~45,000円 |
| 10年以上 | 給湯器本体の交換を検討 | 本体交換:300,000~700,000円 |
使用年数が10年以上で時計の不具合が起きている場合、リモコンだけを交換しても、他の部品も同じように劣化しているため、近いうちに別の故障が発生する可能性が高くなります。
また、製造が終了してから10年経つと交換用の部品の在庫がなくなることが多く、修理そのものが難しくなるケースもあります。経済産業省が推奨する法定点検を受けるか、給湯器本体の交換を検討するタイミングと言えるでしょう。
自分でできるチェック方法
故障かどうか判断する前に、以下の点を確認してみましょう。
- 最近、停電やブレーカーが落ちたことがなかったか家族に確認する
- 給湯器本体の電源プラグが抜けかかっていないか確認する
- 時計を再設定してみて、数日間様子を見る
これらを試しても改善しない場合、または頻繁にリセットが繰り返される場合は、給湯器メーカーのサポートセンターや購入した販売店、ガス会社に相談することをおすすめします。
まとめ:給湯器の時計ズレは仕様と故障の見極めが大切
給湯器の時計が月に数十秒程度ズレるのは正常な仕様であり、故障ではありません。停電後に時計がリセットされるのも同様です。これらは気づいた時に時計を合わせ直せば問題ありません。
しかし、停電していないのに頻繁にリセットされる、月差の範囲を大幅に超えてズレる、設定しても直らないといった症状がある場合は、配線の劣化や部品の故障が考えられるため、専門業者に相談しましょう。
特に使用年数が10年以上の給湯器で不具合が起きている場合は、法定点検を受けるか本体交換を検討するタイミングです。日常的な時計のズレは正常な動作ですが、異常な症状が見られたら早めの対処を心がけてください。
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