
給湯器の処分、いくらかかるの?リサイクル料金とかも取られる?

処分費用は33,000〜55,000円、リサイクル料金は0円です。交換なら無料にできますよ。
古くなった給湯器を処分したいけれど、費用がどれくらいかかるのか分からず不安に感じていませんか。テレビや冷蔵庫のようにリサイクル料金が別途必要なのか、気になっている方も多いでしょう。
結論から申し上げると、給湯器の処分費用は取り外し工事費と処分料金を合わせて33,000円~55,000円程度が相場です。そして重要なポイントは、リサイクル料金は一切かからないということ。給湯器は家電リサイクル法の対象外であるため、法律で定められたリサイクル料金という概念自体が存在しないのです。
この記事では、給湯器の処分費用の詳しい内訳と、リサイクル料金が不要な理由を分かりやすく解説します。
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給湯器の処分費用っていくらかかるの?
給湯器を処分する際の費用は、「取り外し工事費」と「処分料金」の2つに分かれます。
取り外し工事費は30,000円~50,000円程度が相場です。ガス給湯器でも電気給湯器でも、この価格帯が一般的となっています。ただし、追い焚き機能がついている給湯器の場合は配管が複雑になるため、10,000円~20,000円ほど追加料金がかかることがあります。またエコキュート(電気給湯器の一種)の場合は、撤去費用として10,000円~20,000円程度が目安です。
処分料金については3,000円~5,000円程度です。これは給湯器本体を廃棄物として処分する際にかかる費用で、取り外し工事費とは別に請求されます。
つまり、給湯器の処分費用全体では33,000円~55,000円程度が必要になるというわけです。
ただし、新しい給湯器に交換するタイミングであれば、話は大きく変わります。
給湯器の交換業者に古い給湯器の撤去も同時に依頼すると、撤去費用が無料になったり大幅に割引されたりするケースが非常に多いのです。給湯器の寿命は一般的に10年~15年程度ですから、そろそろ交換時期という方は、処分と交換をセットで依頼するのが最もお得な方法といえます。
リサイクル料金は別で取られるもの?答えはNO
「給湯器を処分するときって、リサイクル料金も別に払わないといけないの?」という疑問をお持ちの方は少なくありません。テレビや冷蔵庫を処分する際には家電リサイクル法に基づいてリサイクル料金を支払う必要があるため、給湯器も同じだと思われがちです。
しかし、給湯器はリサイクル料金が一切かかりません。なぜなら、給湯器は家電リサイクル法の対象外だからです。
家電リサイクル法で対象となっているのは、「エアコン」「テレビ」「冷蔵庫・冷凍庫」「洗濯機・衣類乾燥機」の4品目のみです。一般財団法人家電製品協会の公式サイトでも、この4品目以外は家電リサイクル法の対象外であることが明記されています。
「でも、エコキュートはエアコンに似ているから対象では?」と疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。確かにエコキュートのヒートポンプユニットはエアコンと似た仕組みですが、これもエアコンではないため家電リサイクル法の対象外です。一般財団法人家電製品協会リサイクル券センターでも、給湯器は対象品目に含まれていないことが確認できます。
したがって、給湯器を処分する際に法律で定められたリサイクル料金を別途支払う必要は全くありません。業者から請求される費用は「処分費」として一括で支払う形になります。リサイクル料金という名目で別途請求されることはないのでご安心ください。
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給湯器の処分方法による費用の違いを比較
給湯器の処分方法はいくつかあり、選ぶ方法によって費用が大きく変わります。主な処分方法と費用を以下の表で比較してみましょう。
| 処分方法 | 取り外し工事費 | 処分料金 | 合計費用 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| ガス会社・電気事業者 | 30,000円~50,000円 | 3,000円~5,000円 | 33,000円~55,000円 | 取り外しから処分まで一括で依頼できる |
| 給湯器交換業者 | 無料~50,000円 | 無料~5,000円 | 無料~55,000円 | 新しい給湯器を購入すれば撤去費が無料または大幅割引 |
| 自治体の粗大ごみ | 自分で取り外し必須 | 500円~1,000円 | 500円~1,000円 | 最安値だが取り外しには専門資格が必要 |
| 不用品回収業者 | 別途見積もり | 300円~500円+運搬費 | 業者により変動 | 取り外し作業は別途依頼が必要な場合が多い |
一見すると自治体の粗大ごみとして出すのが最も安く見えますが、ここには大きな注意点があります。給湯器の取り外しには専門資格が必ず必要なのです。
給湯器の取り外しに必要な資格は以下の通りです。
- ガス配管の取り外し:液化石油ガス設備士、ガス消費機器設置工事監督者など
- 水道配管の取り外し:給水装置工事主任技術者
- 電気配線の取り外し:第二種または第一種電気工事士
これらの資格を持たない方が給湯器を取り外すのは法律違反です。また、無資格で作業するとガス漏れによる火災や爆発、一酸化炭素中毒などの重大な事故につながる危険性があります。安全のためにも、必ず専門業者に取り外しを依頼しましょう。
なお、経済産業省が実施している給湯省エネ2025事業では、高効率給湯器への交換時に電気温水器を撤去すると1台あたり40,000円の補助金が受けられます。給湯器の交換を検討している方は、この制度を活用すれば処分費用を大幅に削減できます。
給湯器の処分費用を安く抑える方法はこの3つ
給湯器の処分費用を少しでも安く抑えたいという方に、効果的な方法を3つご紹介します。
①新しい給湯器への交換と同時に処分を依頼する
これが最も効果的な方法です。
給湯器の交換業者の多くは、新しい給湯器を購入すると古い給湯器の撤去費用を無料にしたり、大幅に割引してくれたりします。通常なら33,000円~55,000円かかる処分費用が実質ゼロになることも珍しくありません。
給湯器の寿命は10年~15年程度とされていますので、使用年数が近づいている方は、処分だけでなく交換も同時に検討するのが賢明です。
②経済産業省の給湯省エネ2025事業を活用する
経済産業省が実施している給湯省エネ2025事業では、高効率給湯器(エコキュートなど)への交換時に電気温水器を撤去すると、1台あたり40,000円の補助金が受けられます。
この補助金を使えば処分費用を大きく削減できるだけでなく、新しい給湯器の購入費用の一部も補助対象になる場合があります。
ただし、この制度は予算額32億円に達し次第終了となりますので、利用を検討している方は早めに申請することをおすすめします。
③金属スクラップとして買取業者に売却する
給湯器には銅製の釜、真鍮、アルミ、ステンレスなどの金属部品が多く使われており、分解した素材の最大95%がリサイクル可能とされています。
ノーリツの公式サイトによれば、同社は2024年に約66,000台(約1,840トン)の廃給湯器を回収してリサイクル事業を展開しています。状態や業者によっては、給湯器を買い取ってもらえる場合もあります。複数の買取業者やスクラップ業者に見積もりを依頼して比較してみると良いでしょう。
まとめ:給湯器の処分費用とリサイクル料金の結論
給湯器の処分費用について、改めて重要なポイントをまとめます。
給湯器の処分費用は、取り外し工事費と処分料金を合わせて33,000円~55,000円程度が相場です。リサイクル料金については、給湯器は家電リサイクル法の対象外であるため別途支払う必要は一切ありません。テレビや冷蔵庫のようにリサイクル料金が別で取られることはないのです。
処分費用を抑えたい場合は、以下の方法が効果的です。
- 新しい給湯器への交換と同時に古い給湯器の処分を依頼する(撤去費が無料または大幅割引になるケースが多い)
- 経済産業省の給湯省エネ2025事業で40,000円の補助金を活用する
- 複数の業者に見積もりを依頼して比較検討する
ただし、給湯器の取り外しには専門資格が必ず必要です。無資格での作業は法律違反であり、ガス漏れや火災などの重大な事故につながる危険性があります。安全のためにも必ず専門業者に依頼し、適切な方法で給湯器を処分しましょう。
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