エコキュートの移設費用は、取り外し・搬送・移設先での再施工の範囲で変わります。本体を再利用しても、基礎や配管を作り直す費用は残ります。買い替えと比べるときは、撤去から試運転まで含めた総額をそろえることが大切です。
同じ敷地で数メートル動かす工事と、引っ越し先へ運ぶ工事では必要な手配が違います。別住所なら運送・保管や、元の場所を戻す工事も確認します。「移設一式」の金額だけでは、どこまで含まれているか分かりません。
まずはタンクとヒートポンプの型番、使用開始時期、移設先の写真をそろえてください。販売店やエコキュートの設備工事店へ、再利用できるかを先に確認し、そのうえで移設案と新品設置案の見積もりを依頼します。
自分で確認する範囲は、銘板(型番などを記したラベル)・保証書・外から見える設置状況までです。配管や配線を外したり、機器を持ち上げたりせず、取り外しから業者に任せてください。水漏れや異常停止がある機器は、移設の予約より先に状態の点検が必要です。
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エコキュートの移設費用は、運搬と再施工の範囲で変わる
費用を左右するのは移動距離だけではありません。近くへ移す場合でも、基礎の新設や配管経路の変更が必要なら工事が増えます。既存設備をどこまで使えるかを現地で確認してから、金額を比べましょう。
- 取り外し・搬出
再利用を前提とした取り外し、養生、狭い通路からの搬出 - 運搬・保管
車両、移動距離、積み下ろし、設置日までの保管 - 基礎・固定
新しい土台、既存基礎の補修、機器を固定する部材 - 配管・電気
配管の引き直し、排水、保温、電源・リモコン配線の変更 - 再設置・試運転
接続、動作確認、設定、使える状態での引渡し
公表例を見るときも、含まれる工事を確認してください。創進建設は、既設機器の側面への移設に基礎とルーバー囲いを含む計画を、25〜45万円前後と案内しています。単純な機器移動だけの料金ではありません。
一方、クサネンの2021年6月30日掲載事例は、新品エコキュートへの交換に配管移設、基礎、10年保証を含めて50万円です。既設機器を運んで再利用する費用とは区別して見る必要があります。
上記は2026年10月28日に確認した各社の公表例です。税区分は確認できず、地域・時期・工事範囲も異なります。価格差を再利用の節約額と考えず、ご自宅の条件で税込総額を取り直してください。
敷地内の移動と別住所への移設で、見積もる工程が違う
同一敷地内では、移設先の基礎や配管経路を準備し、既設機器を取り外して移動・再接続する計画になります。短距離でもタンクとヒートポンプの両方を動かすのか、片方だけなのかを明記してもらいましょう。
別住所への移設は、現在の家での取り外しと、移設先での設置を一つにつなぐ必要があります。運送会社と工事店を別々に頼む場合は、機器の引渡し場所・日時と、再設置までの保管担当を先に決めます。
- 現在の家:取り外し、搬出、残す配管の処理、撤去跡の補修範囲
- 移動中:運送、積み下ろし、保管、傷や破損があった場合の受付先
- 移設先:基礎、搬入、配管・電源の適合確認、再設置、試運転
追加料金が出やすいのは、階段や狭い通路で搬出入しにくい場合、クレーンが必要な場合、配管を床下や壁内で引き直す場合です。取り外す側と設置する側の両方の写真を送り、現地調査の要否を確認します。
クレーンを使う予定なら、車両を置く場所や旧機器の搬出まで含むかも確認が必要です。搬送費の見積もり条件は、次の案内も参考になります。
賃貸や売却予定の家では、機器を持ち出してよいかを所有者・管理会社・不動産会社に確認してください。集合住宅の移設先では、工事申請書や図面の提出、承認の要否と期限を管理会社に尋ね、取り外し前に段取りを決めます。
給湯器交換、補助金の対象かもしれません
機種を入力すると、使える補助金の目安を確認できます。
再利用できるかは使用年数・機器状態・移設先の仕様で確認
使用年数は、移設費をかけて使い続けるかを考える材料です。ただし、年数だけで再利用の可否は決まりません。不具合の有無、部材の状態、移設先での使用条件を合わせて施工店に確認してもらいます。
- 機器の履歴:購入・設置時期、修理歴、最近のエラーや水漏れの有無
- 移設先の仕様:寒冷地・塩害地域への適合、水質、電源と給湯方式
- 部材と接続:配管・継手・保温材・固定部材を再利用できる範囲
- 今後の使用:家族の湯量に合うか、修理部品を手配できるか
メーカーの工事説明書には、基礎への固定や配管の制約、電気工事、試運転の条件が定められています。例えば三菱電機のSRT-P37U・SRT-S37Uなども、設置場所や配管の条件を工事説明書で確認できます。
別の型番に同じ寸法や配管の上限を当てはめることはできません。手元の型番に合う工事説明書で、施工店に移設先の適合を確認してもらってください。空いている場所に置けるだけでは、再利用できるとは限りません。
購入から日が浅く、点検で問題がなく、移設先に適合する機器は再利用案を比較しやすくなります。反対に、不具合が続く、必要部材が手配できない、移設先の仕様に合わない場合は、新品設置案を優先して検討します。
- 運搬前の水抜き・保管方法・搬送時の姿勢は、型番を伝えて工事店に確認する
- 取り外した配管や継手を、費用削減だけを理由にそのまま使う前提にしない
自分で外装を開けたり接続を外したりする作業は避けてください。水漏れ・異常停止を繰り返す機器を、未点検のまま移設しないことも大切です。症状と表示の写真を販売店へ送り、再利用の判断を依頼します。
基礎・電源・配管・排水の一般的な設置条件は、次の案内で確認できます。移設できるかの最終判断は、機器の型番と移設先の状況を施工店に照合してもらってください。
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移設と買い替えは撤去から試運転まで同じ範囲で比べる
見積もりの依頼条件は、同じ移設先で、お湯が使える状態になるまでにそろえます。移設案は運送込み、新品案は本体だけ、という組み合わせでは比較できません。次の費目を両方の見積書に並べてもらいましょう。
| 確認する項目 | 既設機器の移設案 | 新品設置案 |
|---|---|---|
| 機器代 | 既設機器を再利用 | 本体・リモコン・付属品 |
| 旧設置場所 | 取り外し・撤去跡の処理 | 取り外し・処分・撤去跡の処理 |
| 運搬 | 既設機の搬出・運送・保管 | 新品の配送・搬入 |
| 基礎・配管・電気 | 移設先で必要な工事 | 同じ設置先で必要な工事 |
| 使い始めるまで | 再接続・設定・試運転 | 接続・設定・試運転 |
| 保証・停止期間 | 保証継続条件・給湯再開日 | 製品/工事保証・給湯再開日 |
見積書の各項目には「込み」「別途」「不要」「未確定」を分けて記載してもらいます。未確定の費用をゼロとして合計しないのがポイントです。遠距離運送やクレーンなど、写真だけでは確定できない項目は現地調査後の見積もりで比べます。
そのうえで、新品案の税込総額から移設案の税込総額を引けば、今回の支払差が分かります。新品案にだけ不要な外構工事が入っていないか、移設案にだけ必要な原状回復費が抜けていないかも確認しましょう。
支払差が小さい場合は、今の機器に残る保証、状態、今後の修理対応を含めて検討します。再利用できる状態で移設費も抑えられるなら、移設が選択肢になります。将来の修理回数や残り寿命を仮定して、得になると断定はできません。
- 税込・税別や処分費の含まれ方をそろえる
- 追加工事が必要になった場合の連絡方法と承認後の着工を決める
- 再利用不可と分かった場合の中止料・調査費・新品案への変更条件を確認する
新品設置案を比べる際は、エコキュート交換の費用項目や判断目安も確認しておくと、見積もりの抜けを見つけやすくなります。
給湯器交換、補助金の対象かもしれません
機種を入力すると、使える補助金の目安を確認できます。
移設後の保証と給湯停止期間は、取り外す前に決める
「保証があと数年ある」だけでは、移設後の補償範囲は分かりません。機器の自然故障・運搬中の損傷・再施工の不具合を分け、それぞれ誰が受け付けるかを、取り外す前に確認します。
ケーズデンキの延長保証規程には、移設の工事料金や、移設に伴う設置・工事が原因の故障・破損を対象外とする記載があります。同社の一例であり、実際の扱いは加入した保証書と規程を発行元に確認してください。
保証窓口には、型番、保証番号、旧住所と新住所、移設する工事店を伝えます。住所変更の手続き、保証継続の条件、工事に起因する故障の扱いについて回答を残し、施工店にも共有しましょう。
工事店には、再利用した部材まで工事保証に含むか、試運転で不具合が出た場合の調査費や再訪問費を確認します。運送会社が別なら、搬出前と受取時の外観写真を誰が残し、損傷をいつ・どこへ申告するかも決めます。
もう一つ確認したいのが、工事が終わる日時と、お湯を使える日時の違いです。基礎工事、取り外し、運送、再接続が別日になるか、試運転と沸き上げの時間を含め、最初に入浴できる予定を工程表で確認してください。
- 型番・使用年数・不具合の有無から、再利用の可否を確認する
- 移設先の写真と現地調査で、設置条件と必要な工事を確定する
- 2案の総額、保証、運搬損傷の窓口を見積書・契約書で確認する
- 給湯を止める日時と再開予定を決めてから、取り外しを手配する

停止期間に入浴できない日があるなら、先に代替手段を用意します。仮設給湯器を希望する場合も、設置条件・貸出の可否・総費用を確認してください。使える前提で工事日を決めないことが大切です。
型番と移設先の写真をそろえ、2案の見積もりを依頼する
移設を検討し始めたら、機器の状態と2地点の設置条件をそろえて、購入した販売店またはエコキュートの設備工事店へ相談します。運送だけを先に予約せず、取り外しから試運転までの担当を決めてください。
- タンク・ヒートポンプの銘板写真、設置時期、保証書
- 現在と移設先の全景、通路、基礎、配管が見える写真
- 旧住所と移設先住所、希望日、お湯を使えないと困る日
- 機器の不具合・修理歴、再利用したい理由と新品案も比較する希望
お湯の救急車への見積もり相談でも、この情報を添え、移設の対応可否と新品設置案の比較希望をお伝えください。金額だけでなく、追加費用・保証・給湯再開日がそろった見積もりを確認してから、依頼する工事を決めましょう。
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