電気温水器の水漏れは修理が必要?通常排水との違いと使用を止める目安

電気温水器の水漏れを通常排水と見分けるために場所と時刻を確認する案内

電気温水器から水が出ていても、すべてが修理の必要な水漏れとは限りません。ヒーター式の貯湯電気温水器では、沸き上げ中に膨張した分の水が、所定の排水口から出ます。まず出ている場所と沸き上げ状態を、安全な場所から確かめてください。

ただし、熱湯が噴き出す、電気部分が濡れている、床の浸水が広がる場合は、確認より使用中止を優先します。濡れた本体やスイッチには触れず、安全な場所へ離れて施工店・メーカーへ連絡してください。賃貸設備なら管理会社にも状況を伝えます。

危険な様子がなくても、沸き上げていないのに排水が続く、配管接続部から滴る、本体周囲に水がたまる場合は点検が必要です。型番別の取扱説明書と照合し、発生時刻や写真を記録しましょう。カバーを開けたり弁を分解したりせず、修理する箇所と費用は診断後に確認します。

この記事の監修者
私がお答えます!
太田 雄冴
お湯の救急車 代表
  • 作業歴8年
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熱湯・電装部の濡れ・浸水拡大がある電気温水器は使用を止める

水漏れの止め方を調べていても、濡れた場所に入って電源や止水栓を操作しないことが先です。お湯の使用を中止し、次の状態では本体に近づかず、離れた場所から連絡してください。

  • 熱湯が排水経路の外へ噴き出している、または近づくと水や湯がかかる。
  • 電源まわり・配線・操作部が濡れている、焦げた臭いがする。
  • 床の水が広がり、機器や止水栓まで安全に歩けない。

手と足元が乾き、操作部にも濡れや異常がなく、対象機器の取扱説明書で位置を特定できる場合だけ、指定の電源を切り、温水器専用の止水栓を閉めます。場所が不明、または少しでも危険なら操作せず、施工店や管理会社に止水・電源遮断を依頼します。

給水を止めても、漏れている場所によっては水が出続けることがあります。止まるまで弁を強く回したり、排水栓を開けてタンクのお湯を抜いたりしないでください。床・階下・共用部に広がる場合は、その範囲を管理会社や施工店へ至急伝えます。

漏水と同時にブレーカーが落ちたときは、原因を調べるために入れ直さないでください。遮断器が作動した場合の連絡前の確認は、次の案内も参考になります。

通常排水かどうかは沸き上げ表示と型番別の説明書で確かめる

タンクの水は、加熱されると体積が増えます。その増えた分を逃し弁から排水するのが膨張水です。正常かどうかは水の量だけで決めず、排水の場所と沸き上げ状態が、説明書に書かれた正常動作と合うか確認します。

水が見える場所発生条件次の確認・対応
所定の排水口沸き上げ中だけ説明書の正常動作と照合
所定の排水口沸き上げ中でないのに続く弁などの点検を相談
接続部・本体周囲時刻を問わず漏れる使用を止めて点検相談

たとえば三菱電機のSRT-376EU・SRG-376Eなどの説明書では、沸き上げ中の排水は正常動作とされ、それ以外の排水は逃し弁の点検対象です。お使いの型番が異なる場合は、その型番の説明書で排水口と表示の意味を確認してください。

「夜だから正常」「昼だから故障」とは決められません。機種や電力契約、設定によって昼間に沸き増しする場合もあります。確認できる範囲で表示やランプを見て、実際に沸き上げている時間と水が出た時間を照合します。

沸き上げ中の所定の排水でも、床にあふれているなら正常として放置しないでください。排水先を含む確認が必要です。水の温度を手で確かめる、排水口をふさぐ、異常を再現するために沸き増しする、といった確認は避けます。

排水経路が分からない、表示が読めないなど、通常排水の条件を確認できない場合も、無理に判断せず販売店やメーカーへ相談してください。下の資料は記載型番向けの例で、全機種共通の操作説明ではありません。

電気温水器の下から水が出るときは場所と時刻を記録する

本体の下が濡れているだけでは、タンクから漏れたとは断定できません。外側の配管から出た水が伝わり、下にたまる場合もあります。カバーや保温材を外さず、離れた場所から見えた様子を記録すると、点検の手掛かりになります。

点検先へ伝える漏水の記録
  • メーカー・型番・購入時期。銘板に近づけない場合は保証書や説明書で確認する。
  • 発見した時刻、沸き上げ表示の有無、滴り続けるか、水が広がっているか。
  • 安全な場所から撮れる全景、見える排水部・接続部、床の濡れた範囲。操作済みなら停止・止水の状況。
電気温水器の排水口、配管接続部、本体周囲と発生時刻を安全な場所から記録する位置の例
図は記録する場所の例です。排水口や配管の位置は型番によって異なります。

写真は、位置関係が分かる全景と、無理なく撮れる範囲の漏水部分が役立ちます。暗い場所に入り込む、機器の裏へ回る、漏れた水を拭いて発生点を探す必要はありません。撮れない部分は「確認できない」と伝えて構いません。

連絡時は「型番は○○、朝に本体の下の水を発見。沸き上げ表示は確認できず、床の濡れが広がっている」のように伝えます。原因名を推測するより、いつ・どこに・どのように水が見えたかを知らせる方が、状況を共有しやすくなります。

弁・配管・タンクの点検結果に合わせて修理範囲を確認する

点検は、設置した施工店・販売店へ依頼します。分からない場合はメーカーの修理受付に、型番と症状を伝えて対応可否を確認してください。賃貸の備え付け設備は、まず管理会社・貸主の窓口へ連絡し、修理の手配先を確認します。

排水口から水が出続ける場合は、逃し弁や減圧弁などを担当者に確認してもらいます。症状だけで交換部品を決めず、どの部品に不具合があり、点検・調整・部品交換のどれが必要かを説明してもらいましょう。

配管接続部からの漏れは、接続部だけの補修か、配管や周辺部材も直す必要があるかで作業範囲が変わります。外部配管は設備工事店が対応する一方、本体内の配管はメーカー修理になる場合があるため、受付時に確認します。

タンク自体からの漏れと診断された場合は、修理できる範囲と必要部品の供給を確認します。本体の下の水だけで全体交換を決めず、修理が難しい理由がタンクの損傷なのか、部品の手配なのかを分けて聞いてください。

修理の可否は使用年数だけでは決まりません。メーカーへ型番を伝え、対象機種の受付可否、必要部品の在庫、入荷予定を確認します。部品保有期間の記載があっても、その場で必要な部品を手配できるとは限りません。

診断後の見積もりでは、部品代・技術料・出張料を含む総額と、直す範囲を確認します。水漏れという症状名だけでは修理額は決まりません。点検・診断だけで終えた場合や、修理を見送った場合の費用も、訪問前に聞いておきます。

  • 基本作業・標準工事に含む範囲と、別途となる配管補修・追加作業の条件を確認する。
  • 部品取り寄せ後の再訪問費や、交換部材の処分費が総額に含まれるか確認する。
  • 保証書を提示し、今回の故障と工事が保証対象か、自己負担が残るか確認する。
  • 修理箇所の保証期間、再発した際の連絡先、追加作業前の承認方法を確認する。

相見積もりを取るなら、同じ型番・症状写真・診断結果を伝え、修理部位と作業範囲をそろえて比べます。「弁交換だけ」と「配管補修も含む」では直す範囲が違うため、金額だけでは比べられません。作業範囲や追加料金が曖昧なまま依頼しないことが大切です。

水漏れの修理後は再通電と給湯再開の条件を聞く

水が止まっただけで、安全に使えるとは限りません。止水によって見えなくなった漏れや、電気部分への影響が残っている可能性があるためです。使用を止めて点検を依頼した場合は、担当者が再開できると確認するまで自己判断で再通電しないでください。

修理が終わったら、漏水箇所と周囲の点検、通水後の漏れ、電気部分の安全、タンクの満水確認が済んだかを担当者に聞きます。取扱説明書では満水にしてから通電することが求められています。復旧操作は機種に合わせて確認します。

その場でお湯を使えるか、沸き上げを待つ必要があるかも確認してください。給湯の再開予定、修理した部位、再び水が出たときの連絡先を控えると、同じ症状が出た場合に説明しやすくなります。

排水の条件が合わない電気温水器は記録を添えて点検へ

所定の排水口から沸き上げ中だけ水が出て、型番別説明書の正常動作に合い、周囲への漏れや異常がなければ、水が出ることだけを理由に修理を急ぐ必要はありません。排水の時刻や見える場所が変わったときは、条件を見直します。

通常排水の条件と合わない、出どころが分からない、床に水が広がる場合は、使用を止めて点検を相談してください。安全に控えられる型番・時刻・写真を施工店やメーカーへ伝え、修理範囲と見積もり、給湯再開の条件を確かめましょう。

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