
お風呂のお湯が茶色いんだけど…これって使って大丈夫?給湯器が原因?それとも水道?

お湯だけ茶色いなら給湯器、水も茶色いなら配管です。数分流して透明になれば心配いりません。10年超えの給湯器なら無料点検で確認しましょう。
お風呂のお湯が茶色く濁っていて、「え、これ使って大丈夫?」と不安になったことはありませんか?
結論から言うと、温水だけが茶色い場合は給湯器の劣化が原因の可能性が高く、追い焚きのときだけ茶色くなるなら配管汚れの可能性が高いです。
一方で、水道工事の直後など、一時的な現象で心配いらないケースもあります。
とくに小さなお子さんやご高齢の方がいるご家庭では、「このまま入浴させていいのか」「健康への影響はないのか」と心配になりますよね。
実際に、私たちお湯の救急車が年間3,000件以上の給湯器トラブルに対応してきた現場経験から言えるのは、「お風呂のお湯が茶色くなる相談の約7割が給湯器本体の劣化に関係している」ということです。
特に使用開始から10年以上経過した給湯器では、内部の熱交換器や配管が腐食し、赤サビが混じって茶色く見えるケースが非常に多くなります。
とはいえ、すべてが危険というわけではありません。
- 水道工事や断水復旧後に起こる一時的な赤水
- 浴槽や追い焚き配管に残った汚れ・入浴剤成分
といった、様子を見ても問題ないケースも確かに存在します。
大切なのは…
「今すぐ使用をやめるべき危険なサイン」と「自分で様子を見てもよい状態」をきちんと見分けることです。
この記事では、給湯器専門業者として現場で培った知見をもとに、
- お風呂のお湯が茶色くなる「主な原因7つ」
- 危険なケースとそうでないケースの見分け方
- 自分でできる応急処置と再発防止策
- 修理と交換を見極める“プロの判断基準”
- いつ専門業者に相談すべきかの具体的な目安
まで、整理してわかりやすく解説します。
読み終えるころには、「このまま使っていいのか」「今すぐ業者を呼ぶべきか」を、ご自身で判断できるようになっているはずです。
お風呂のお湯が茶色い原因は主に7つ|現場で最も多いパターンから解説

給湯器トラブルの現場で茶色いお湯の相談を受けると、原因は大きく分けて7つのパターンに集約されます。ここでは、実際の訪問頻度が高い順に解説していきます。
【まず確認】茶色いお湯の原因を一目で理解できる比較表
以下は、現場で多い7つの原因を「見分け方・危険度・対処法」で整理した早見表です。
自分の症状に最も近い行をチェックしてみてください。
| 原因 | 典型的な症状(見分け方) | 危険度 | 自分でできる対処 | 業者が必要になるケース |
|---|---|---|---|---|
| ① 給湯器内部のサビ | お湯だけ茶色い/粒状サビ/金属臭 | 2〜3分流す/冷水との比較 | 10年以上使用・濃い赤茶色・異音・サビ粒 → 交換推奨 | |
| ② 追い焚き配管の汚れ | 追い焚き後だけ濁る/ヌメリ/臭い | 市販洗浄剤で配管洗浄 | 市販洗浄で改善しない/再発が早い → プロ洗浄 | |
| ③ 自宅の給水管の腐食 | 冷水も温水も茶色い/築20年以上 | 数分流して様子見 | 10分流しても改善なし → 配管調査・交換が必要 | |
| ④ 水道工事・断水後の濁り | 工事後に数分だけ赤水が出る | 2〜3分流すだけでOK | 数十分続く場合 → 水道局に問い合わせ | |
| ⑤ マンション設備の劣化 | 上下階も同じ症状/建物全体 | なし(自分では不可) | 管理会社・管理組合に連絡 | |
| ⑥ 浴槽の汚れ・入浴剤残り | 洗面・キッチンは透明/浴槽だけ茶色 | 浴槽掃除・お湯張り直し | 改善しない → 追い焚き配管洗浄 | |
| ⑦ 井戸水の鉄・マンガン | 井戸水を使用/汲み置きで茶色化 | ろ過装置・浄水器の確認 | 濁り・変色が続く → ろ過装置の導入・点検 |
給湯器内部の状態は機種や年数によって差がありますが、現場で粒状のサビが確認された場合、修理よりも交換を選択されるケースがほとんどです。
ここで紹介している症状は「給湯器が限界に近いケース」を分かりやすく伝えるため、やや強めの表現を含んでいます。実際には、すべての家庭で直ちに重大な危険が生じるわけではありません。
ただし、見た目で判断が難しいため、少しでも心配な場合は早めに点検を受けることで、不要な故障や費用を避けられます。
① 給湯器内部のサビ(熱交換器・配管の腐食)|最頻出パターン
【結論】お湯だけが茶色く濁る場合、給湯器内部の熱交換器が腐食している可能性が最も高いです。
給湯器内部には熱交換器という金属製の部品があり、ここで水を瞬間的に加熱しています。この熱交換器は60〜80℃の高温環境にさらされ続けるため、水道水に含まれるカルシウムやマグネシウムが結晶化してスケール(水垢)として付着します。
スケール層の下では酸素が遮断され、局部腐食が進行。やがて赤サビ(酸化鉄)が生成され、運転初期に剥離した薄片がお湯に混じって茶色く見えるのです。
現場での実例パターン
- 朝一番や、長時間使わなかった後の最初のお湯だけ茶色い
- 数十秒〜1分程度流すと透明になる(初期段階)
- 常に茶色く、粒状のサビが混じる(重症段階)
- 冷水は完全に透明だが、温水だけ変色
メーカー別の劣化傾向
リンナイ製は比較的熱交換器が頑丈で、初期不良は少ないものの、10年を超えると急激に劣化するケースが多い印象です。
一方、ノーリツ製は8年目あたりから徐々に症状が出始め、段階的に悪化していく傾向が見られます。
これらは当社が年間3,000件以上の現場対応から得た傾向値であり、特定メーカーを批判する意図ではありません。実際の故障状況は設置環境・使用頻度・水質などによって大きく変わりますが、現場レベルでは上記の傾向が多く確認されています。
使用年数と発生率の関係
- 5〜7年:ほぼ発生しない(年間対応のうち約5%)
- 8〜10年:発生率が上昇(約30%)
- 10〜13年:最頻発ゾーン(約50%)
- 15年以上:ほぼ全ての給湯器で何らかの劣化症状(約80%以上)
発生率は、当社の過去数年分の点検・修理データを集計したもので、メーカーが公式に発表している数値ではありません。ただし、実際の現場対応件数に基づいた「リアルな傾向値」として参考にできます。
② 追い焚き配管の汚れ(皮脂・雑菌・バイオフィルム)|見落とされがちな原因
【結論】最初のお湯は透明なのに追い焚き後に茶色くなる場合、配管内部に蓄積した汚れが原因です。
追い焚き配管は、浴槽のお湯を吸い込んで再加熱し、また浴槽に戻すという循環システムです。この際、入浴時に体から出る皮脂や汚れ、入浴剤の成分が配管内に残留し、温度と湿度が最適な環境で雑菌が繁殖します。
特に20℃以上の水温ではレジオネラ菌が増殖し、36℃前後で最も活発になります。厚生労働省の基準では、浴槽水のレジオネラ属菌は「検出されないこと(10 CFU/100mL未満)」とされており、循環式浴槽では配管内のバイオフィルムが主な発生源となっています。
家庭用の一般的な浴槽でレジオネラ症が発生するケースは非常に稀ですが、追い焚き配管の汚れが放置されると菌が繁殖しやすくなるため、定期的な洗浄は安全のために有効です。
配管タイプ別の汚れやすさ
- 2つ穴タイプ(自然循環)
上下2つの穴で緩やかに循環するため、配管内の水流が弱く汚れが溜まりやすい。月1回の洗浄が必須。 - 1つ穴タイプ(強制循環)
ポンプで強制的に循環するため流速は速いが、配管が長く複雑なため雑菌繁殖リスクは高い。2〜3ヶ月に1回の洗浄推奨。
現場でよく見る症状
- 薄茶色の薄片や黒いカスが浮いてくる
- ヌメリのある膜が水面に張る
- 生臭い、カビ臭いニオイがする
- 市販洗浄剤を使っても1週間で再発する
実際、築13年で「年1回市販洗浄剤を使っている」というお宅でも、プロの高圧洗浄を行うと大量の汚れが出てくることが珍しくありません。
③ 自宅の給水管(鉄管)の腐食|築20年以上の住宅で多発
【結論】冷水も温水も両方茶色い場合、宅内の給水配管そのものが劣化しています。
昭和から平成初期に建てられた住宅の多くは、亜鉛メッキ鋼管(白ガス管)が使われています。この配管は、内壁のメッキ層が15〜20年程度で摩耗し、鉄地が露出すると急速に腐食が進みます。
特に給湯側の配管は、温度が高いため水道管より2〜3倍速く劣化します。局部電池作用により点状腐食が進行し、最終的には配管に小さな穴(ピンホール)が開いて水漏れに至るケースもあります。
見分けるポイント
- キッチン・洗面所・浴室すべての蛇口で症状が出る
- 朝一番の使い始めが特にひどい(夜間滞留水の影響)
- 10分以上流しても完全には透明にならない
- 建物の築年数が20年以上、または配管交換歴がない
配管材質の変遷と耐用年数
- 亜鉛メッキ鋼管(〜1990年代):15〜20年
- 硬質塩化ビニルライニング鋼管(1990年代〜):15〜30年
- ステンレス鋼管・架橋ポリエチレン管(2000年代〜):30年以上
④ 水道管工事・断水復旧後の一時的な濁り|心配不要のケース
【結論】前日に水道工事や断水があった場合、2〜3分流せば改善する一時的な現象です。
水道本管の工事や断水後の通水再開時には、配管内の水圧が急激に変化します。この際、水道管内部に長年付着していた鉄サビが剥がれ落ち、赤茶色の水が出ることがあります。
これは水道局も公式に案内している一般的な現象で、厚生労働省の水質基準では「鉄及びその化合物は0.3mg/L以下」とされていますが、少量の誤飲では健康上問題ありません。鉄は人体での吸収率が低く、大部分が体外に排出されるためです。
対処法
バケツ1杯分(約10リットル)程度、または2〜3分間流し続けてください。白い容器に採水して透明になれば、そのまま使用して問題ありません。流した水は飲用には使わず、植木への散水や掃除に活用しましょう。
⑤ マンション全体の給水設備のトラブル|建物全体の問題
【結論】上下階や隣の部屋でも同じ症状が出ている場合、マンション全体の受水槽や配水管に問題があります。
マンションやアパートでは、建物全体で共用の受水槽から各戸に給水されています。この受水槽や高架水槽が劣化すると、建物全体で水質が悪化します。
受水槽の耐用年数は15〜30年とされており、法律で年1回の清掃・検査が義務付けられています(容量10m³以上の場合)。特に築30年以上の建物では、受水槽本体の錆や、加圧ポンプの劣化による水質悪化が多く見られます。
対処法
個人では対処できないため、速やかに管理会社または管理組合に連絡してください。建物全体での対応が必要です。
⑥ 浴槽の汚れ・カス・入浴剤の色残り|意外と多い誤認パターン
【結論】洗面所やキッチンのお湯は透明で、浴室だけ茶色い場合は、浴槽自体の汚れの可能性があります。
現場での経験上、「茶色いお湯が出る」というご相談の約15%は、実際には浴槽に残った皮脂汚れ、カビ、入浴剤の成分が原因です。
特に人工炭酸系や色付きの入浴剤を頻繁に使用している場合、配管や浴槽の隙間に成分が残留し、次にお湯を張ったときに溶け出して茶色く見えることがあります。
確認方法
- 浴槽を念入りに清掃する
- 新しくお湯を張り直す
- 洗面所やキッチンの蛇口でもお湯を確認する
これで解決すれば、給湯器や配管の問題ではありません。
⑦ 井戸水・地下水由来の鉄分濃度が高い|地域特有の問題
【結論】井戸水を使用している地域では、地下水に含まれる鉄分やマンガンが塩素と反応して茶色く見えることがあります。
井戸水には鉄やマンガンが多く含まれることがあり、空気に触れたり塩素消毒を行うと酸化して赤茶色や黒っぽく変色します。水道法の基準では鉄0.3mg/L以下、マンガン0.05mg/L以下とされていますが、井戸水ではこれを超えるケースも珍しくありません。
ただし、鉄・マンガンは有害物質ではなく、飲用しても健康に直接影響はありません。味の悪化や着色の問題があるため、井戸水専用のろ過装置を設置することで改善できます。
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お湯が茶色くなるときの原因の確かめ方|まずは症状をチェック

茶色いお湯が出たとき、「これは様子を見ていいのか、すぐ業者を呼ぶべきか」を判断するための診断チャートです。
以下の質問に答えながら、あなたの家の状況を確認してください。
まずは3つの質問で原因を簡単チェック
以下の診断チャートは、現場対応の多いパターンを元に作成したもので、3つの質問に答えるだけで原因の大半が判別できます。
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【診断チャート】3つの質問で原因を絞り込む
質問1. 冷水と温水、どちらが茶色いですか?
- 温水(お湯)だけ茶色い
→ 給湯器または給湯配管の問題(最頻出) - 冷水も温水も両方茶色い
→ 水道本管または宅内給水管の問題 - 追い焚き後だけ茶色くなる
→ 追い焚き配管の汚れ
質問2. 何分流すと透明になりますか?
- 1〜3分で透明になる
→ 配管内の滞留水が原因(一時的な可能性高い) - 10分以上流しても改善しない
→ 配管腐食が進行(専門業者の点検推奨) - 流しても全く改善しない
→ 給湯器内部の重度劣化または水道側トラブル(即対応必要)
質問3. 以下の症状はありますか?(複数選択可)
- 金属臭・サビ臭がする
→ 給湯器内部のサビ大量発生(危険度:高) - 粒状のサビが混じる
→ 熱交換器の腐食が進行(危険度:最高) - 給湯時に異音(ゴー、ピー、ボン)がする
→ 内部部品の劣化(危険度:高) - お湯の温度が安定しない
→ 給湯器の複合故障(危険度:高) - ヌメリや生臭いニオイ
→ 追い焚き配管の雑菌繁殖(危険度:中)
今すぐ使用をやめるべき危険なサイン
以下の症状が1つでも当てはまる場合、給湯器の使用を控え、すぐに専門業者に連絡してください。
① 粒状のサビが混じる・お湯が濃い赤茶色
これは給湯器内部の熱交換器が重度に腐食している最も危険なサインです。 透明感がなく、赤褐色に近い濃い茶色のお湯が出る場合、金属片が剥離している状態で、このまま使い続けると以下のリスクがあります。
- 配管詰まりによる水漏れ
- 給湯器の完全停止
- 不完全燃焼による一酸化炭素発生の可能性
現場経験上、この症状が出た給湯器の約90%は、修理ではなく交換が必要です。
② 金属臭が強い・明らかにサビ臭い
臭いを感じるレベルまで鉄分濃度が高まっているということは、給湯器内部で大量のサビが発生している証拠です。使用年数が10年以上の場合、熱交換器だけでなく内部配管も同時に劣化している可能性が高く、部分修理では対応できません。
③ 異音と茶色いお湯が同時に発生
「ゴー」という送風音の異常、「ピー」という笛のような音、「ボン」という小爆発音などの異音と、茶色いお湯が同時に発生している場合、内部の複数箇所が同時に劣化しています。
特に「ボン」という着火時の異常音は、バーナー部分に錆やゴミが詰まっている可能性があり、不完全燃焼のリスクがあります。
異音と変色が同時に起きていても、すぐに危険というわけではありません。ただ、この段階では内部の複数箇所で劣化が進んでいる可能性があるため、早めの点検で状態を正確に把握することが、結果的に費用を抑えることにもつながります。
「お湯が濃い茶色」「粒状のサビが混じる」「金属臭がする」などの症状は、
給湯器が限界に近づいているサインです。
この状態で使い続けると、突然お湯が出なくなるだけでなく、
配管詰まり・水漏れ・不完全燃焼など、二次被害のリスクも高くなります。
ここまでの症状が出ている場合は、無理に使い続けず、早めに専門スタッフに点検を任せたほうが安全です。
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自分でできる応急処置|3ステップで症状を改善

危険なサインが出ていない場合、まずは以下の3つの方法を試してみてください。これだけで改善すれば、一時的な現象だった可能性が高く、大きな心配はいりません。
- お湯を2〜3分流す
→ 朝一番や長時間未使用時の一時的な濁りの場合はこれで改善します。 - 冷水と温水を別々に確認して原因を切り分ける
→ お湯だけ濁るのか、全ての蛇口で出るのかによって原因が大きく変わります。 - 追い焚き配管を洗浄する
→ 追い焚き後だけ濁る場合は、配管内の汚れが原因です。
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ステップ1:2〜3分間お湯を流し続ける(成功率:約60%)
配管内に滞留していたサビや汚れを押し流す、最も基本的で効果的な方法です。
朝一番の使い始めや、長時間(半日以上)使っていなかった後に茶色いお湯が出た場合、配管内で酸化物が沈殿していただけの可能性があります。
具体的な手順
- バケツや洗面器を用意する
- 浴室の蛇口を全開にして2〜3分間(バケツ約2杯分)流す
- 白い容器に少量採水し、透明度を確認する
- 透明になればそのまま使用可能
流した水は飲用には使わず、植木への水やり、洗車、掃除などに活用しましょう。現場での実績として、このステップだけで約60%のケースが解決しています。
ステップ2:冷水と温水を別々に確認して原因を切り分ける
複数の蛇口(浴室・キッチン・洗面所)で、冷水と温水の両方を確認してください。これにより、給湯器側の問題か、水道側の問題かを判別できます。
判別結果の読み方
| 症状 | 原因の可能性 | 対処方針 |
|---|---|---|
| 温水だけ茶色い(全蛇口共通) | 給湯器本体または給湯配管 | 給湯器の点検・交換検討 |
| 冷水も温水も茶色い(全蛇口共通) | 水道本管または宅内給水管 | 水道局または配管業者に連絡 |
| 浴室だけ茶色い | 追い焚き配管または浴槽の汚れ | 配管洗浄または浴槽清掃 |
| 特定の1箇所だけ茶色い | その箇所の配管トラブル | 配管調査が必要 |
ステップ3:追い焚き配管を市販クリーナーで洗浄する
追い焚き時だけ濁りが出る場合、配管内の汚れが原因です。市販の風呂釜用洗浄剤(酸素系漂白剤タイプ)を使って洗浄してみましょう。
効果的な洗浄手順
- 残り湯があれば排水し、浴槽をざっと洗う
- 追い焚き口が隠れる程度(5〜10cm上)まで水を張る
- 洗浄剤を表示量投入する
- 追い焚き機能で40℃程度に温める
- そのまま2〜3時間放置(一晩置くとより効果的)
- 排水して、すすぎのために再度水を張って追い焚き運転
- 最後に排水して完了
洗浄頻度の目安
- 毎日追い焚きを使う家庭:月1回
- 週数回使う家庭:2〜3ヶ月に1回(1つ穴)、月1回(2つ穴)
- 入浴剤を頻繁に使う家庭:月1回
ただし、市販クリーナーでは長年蓄積した汚れを完全に除去できない場合もあります。1回洗浄しても改善しない、または1週間で再発する場合は、プロの高圧洗浄(費用1〜3万円、所要時間2〜4時間)を検討してください。
給湯器が原因の場合|修理と交換を見極める現場のプロ判断

温水だけが茶色く濁る場合、給湯器本体または給湯配管に問題があります。ここで最も迷うのが「修理で済むのか、交換が必要なのか」という判断です。
茶色いお湯の原因が「給湯器側かどうか」を、目視だけで正しく判断するのは難しいケースもあります。
とくに使用年数が10年を超えている場合は、見た目では分からない内部劣化が進んでいることが多く、
点検だけでも「修理で済むのか」「交換した方がいいのか」の判断材料になります。
不安なときは、点検だけでも受けていただくと状態がはっきりします。無理な営業は一切ありません。
現場で年間3,000件以上の給湯器トラブルに対応してきた経験から、明確な判断基準をお伝えします。
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修理で対応できるケース|部品交換で改善する条件
以下の条件をすべて満たす場合、修理での対応が可能です。
- 使用年数が5〜7年以内
- 今回が初めてのトラブル
- メーカーに交換部品の在庫がある
- 熱交換器以外の部分的な故障
具体的には、給水フィルターの詰まり、配管接続部のパッキン劣化、軽度のスケール除去などで対応できます。修理費用の目安は3万〜10万円程度です。
ただし、修理しても根本原因が解決しないケースがあります。例えば、熱交換器の部分洗浄を行っても、すでに腐食が進行している場合は数ヶ月〜1年以内に再発することが多いのです。
交換が推奨されるケース|10年超えの給湯器は要注意
以下の条件に1つでも当てはまる場合、修理よりも交換を強く推奨します。
条件1:使用年数が10年以上
給湯器の標準使用期間は10年とメーカーが設定しており、10年を超えると部品の製造が終了するケースがほとんどです。部品が入手できても、修理後に別の箇所が次々に故障するリスクが高まります。
現場データでは、10年超過の給湯器を修理した場合、約70%が2年以内に別の故障を起こしています。
条件2:茶色いお湯+異音や温度不安定
茶色いお湯に加えて、以下のような症状が複数出ている場合、内部の複数箇所が同時に劣化しています。
- 給湯時の異音(ゴー、ピー、ボン)
- お湯の温度が設定より低い、または安定しない
- 追い焚きができない、または時間がかかる
- エラーコードが頻繁に表示される
この状態で部分修理をしても、熱交換器・バーナー・ポンプなど複数の故障が連鎖的に発生するため、修理費用が交換費用を上回ることも珍しくありません。
条件3:粒状のサビが出る
先ほど危険症状で解説した通り、粒状のサビが混じる場合は熱交換器の腐食が重度に進行しています。この段階では修理の意味がなく、交換が確定です。
熱交換器は給湯器の心臓部であり、交換には本体価格の50〜70%の費用がかかります。さらに、熱交換器が腐食するレベルまで劣化している場合、周辺の配管やバーナー、電子基板なども同様に寿命を迎えているため、熱交換器だけ交換してもすぐに別の故障が発生します。
結論として、10年以上使用している給湯器で茶色いお湯が出た場合、交換を前提に検討すべきタイミングです。
同じ使用年数でも劣化速度は、設置場所・使用頻度・水質の影響を強く受けます。そのため、使用年数はあくまでも故障リスクを判断する「目安」としてお考えください。
交換費用の相場と補助金制度を活用した実質負担額
2025年現在、給湯器の交換費用は以下が目安です。
本体+標準工事費込みの価格帯
- 給湯専用(16〜20号):7.7万〜12万円
- オートタイプ(20〜24号):10万〜20万円
- フルオートタイプ(24号):13万〜22万円
- エコジョーズ(高効率タイプ):18万〜26万円
「給湯省エネ事業」国の補助金
- エコジョーズ(追い焚きなし):3万円
- エコジョーズ(追い焚きあり):4万円
- エコキュート:8万〜18万円
- ハイブリッド給湯器:13万〜15万円
当社では補助金の申請手続きを無料で代行しており、お客様の手間なく補助金を活用できます。また、他社の見積もりがある場合は最安値に調整する保証を行っていますので、安心してご相談ください。
交換した場合の経済的メリット
エコジョーズに交換すると、従来型給湯器と比較して年間のガス代が約68%削減できます。仮に年間ガス代が8万円の家庭なら、約5.4万円の節約になり、3〜4年で本体費用の差額を回収できる計算です。
さらに当社では10年間の長期保証を標準で提供しており、交換後の追加費用は一切発生しません。
補助金4万円も対象
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水道側・住宅側が原因のときの対処法|給湯器以外のケース

冷水も温水も両方茶色い場合、または建物全体で症状が出ている場合は、給湯器以外に原因があります。
水道工事後の一時的な濁りは数分で改善
前述の通り、水道工事や断水復旧後の赤水は、2〜3分流せば透明になります。これは水道局も案内している一般的な現象で、厚生労働省の水質基準では鉄分0.3mg/L以下であれば健康上問題ないとされています。
少量誤飲しても、鉄は人体での吸収率が低く大部分が排出されるため、心配ありません。ただし、乳幼児や金属アレルギーのある方は念のため注意してください。
築20年以上の住宅は配管全体の交換を検討
宅内の給水配管が亜鉛メッキ鋼管の場合、築20年を超えると腐食が顕著になります。この場合、給湯器だけ交換しても茶色いお湯は改善されません。
配管交換の費用目安
- 室内給湯配管の部分交換:4万〜10万円
- 敷地内給水管全体の交換:30万〜50万円
- 建物全体の配管更新:10万〜100万円(規模による)
配管を新しくする際は、架橋ポリエチレン管やステンレス鋼管など、耐久性の高い材質を選ぶことで、30年以上メンテナンスフリーになります。
マンションは管理会社に即連絡
建物全体の受水槽や配水管が原因の場合、個人での対処は不可能です。管理会社または管理組合に連絡し、建物全体での対応を依頼してください。
受水槽の耐用年数は15〜30年で、法律で年1回の清掃・検査が義務付けられています。築年数が古い建物では、受水槽方式から直結給水方式への切り替えも検討されています。
茶色いお湯を放置すると起こる3つの深刻なリスク

「少しくらい茶色くても、しばらく様子を見よう」と放置すると、以下のような問題が発生する可能性があります。
リスク1:配管詰まりと給湯器の完全故障|修理不能な状態へ
サビや汚れが蓄積すると、配管内部が徐々に狭くなり、最悪の場合は完全に詰まります。給湯器内部のフィルターも目詰まりを起こし、水の流れが悪くなると熱交換器が過熱して破損します。
スケール(水垢)が1mm付着するだけで、熱効率は約10%低下し、年間1〜2万円のガス代増加につながります。さらに放置すると、給湯器が突然停止し、冬場にお湯が使えなくなる事態にもなりかねません。
リスク2:レジオネラ菌による健康被害|高齢者・乳幼児は特に注意
追い焚き配管の汚れが原因の場合、雑菌やレジオネラ菌が繁殖している可能性があります。
レジオネラ肺炎の特徴
- 高熱、呼吸困難、筋肉痛、下痢などの症状
- 急激に重症化し、死亡する場合もある
- 高齢者、乳幼児、病気療養中の方は特にリスクが高い
厚生労働省の基準では、浴槽水のレジオネラ属菌は「検出されないこと」とされており、循環式浴槽では年1回以上の配管洗浄が推奨されています。
リスク3:水漏れによる二次被害|床下浸水や階下への損害
配管内部で腐食が進むと、ピンホール(小さな穴)が開いて水漏れを起こします。特に給湯配管は床下や壁内を通っているため、気づいたときには床下が水浸しになっていることも。
マンションの場合、階下への漏水で高額な賠償責任が発生するケースもあります。茶色いお湯が出始めたら、早めの対処が経済的にも有利です。
再発防止策|茶色いお湯を二度と出さないための3つの習慣

一度解決しても、日頃のメンテナンスを怠ると再発します。以下の3つを習慣化することで、お風呂のお湯を清潔に保てます。
習慣1:追い焚き配管は月1回洗浄する
毎日追い焚き機能を使う家庭なら、月1回の配管洗浄が理想です。2つ穴タイプは特に汚れやすいため、できれば月2回行いましょう。
市販の洗浄剤(酸素系漂白剤タイプ)で十分ですが、年に1回はプロの高圧洗浄を依頼すると、頑固な汚れや雑菌まで徹底除去できます。
習慣2:給湯器のフィルターを3ヶ月に1回清掃
給湯器の給水口には、ゴミや砂を除去するフィルターが付いています。ここが詰まると、お湯の出が悪くなるだけでなく、内部の劣化を早めます。
清掃手順
- 給水元栓を閉める
- フィルターを取り外す
- 水道水で汚れを洗い流す
- 元に戻して給水元栓を開ける
※ 取扱説明書で確認してください。
3ヶ月に1回、5分程度で完了する簡単なメンテナンスです。
習慣3:給湯器の使用年数を意識し、8年目から点検を受ける
給湯器の寿命は約10年ですが、使用開始から8年を過ぎたら、年1回の定期点検を受けることをお勧めします。
定期点検では以下をチェックします。
- 熱交換器のスケール付着状況
- バーナーの燃焼状態
- 配管の水漏れや腐食
- 電子基板の動作確認
小さな異変を早期発見することで、突然の故障を防げます。また、計画的に交換時期を決めることで、補助金制度を最大限活用できます。
給湯器は毎日使う生活必需品です。突然お湯が使えなくなると、想像以上に生活へ影響が出ます。
茶色いお湯は、その前兆であるケースも多く、
「早めに相談しておけばよかった」と後悔される方も少なくありません。
まだ使えているうちに点検しておくことで、
・突然の故障を防げる
・費用を最小限に抑えられる
・補助金を活用できる
など、メリットは大きくなります。
不安が少しでもある方は、見積もりだけでも受けてみてください。もちろん無料で、追加費用も発生しません。
累計100万戸の実績
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まとめ|茶色いお湯は原因を見極めれば必ず解決できる

お風呂のお湯が茶色くなる原因は、給湯器内部のサビ、追い焚き配管の汚れ、給水管の劣化、水道工事後の一時的な濁りなど、主に7つのパターンがあります。
現場で最も多いのは、使用年数10年以上の給湯器で発生する熱交換器の腐食です。特に以下の症状が出た場合は、早急な対応が必要です。
- 温水だけが茶色く、冷水は透明
- 粒状のサビが混じる
- 金属臭がする
- 給湯時に異音がする
まずは2〜3分お湯を流し、冷水と温水を比較して原因を切り分けてください。一時的な濁りなら心配ありませんが、10年以上使用している給湯器で症状が続く場合、交換を前提に検討すべきタイミングです。
当社では年間3,000件以上の給湯器トラブルに対応しており、無料点検で正確な診断を行っています。補助金の申請代行、10年保証、追加費用0円、他社見積もりより高ければ最安値に調整など、安心してご依頼いただける体制を整えています。
茶色いお湯が出て不安な方、給湯器の使用年数が10年を超えている方は、今すぐ無料診断をご利用ください。 30分以内に工事スタッフが折り返し連絡し、最短3時間で現地到着いたします。
お風呂は毎日使う大切な場所です。安全で快適な入浴環境を取り戻すために、まずはお気軽にご相談ください。

