
え、お湯が茶色い…給湯器壊れた?修理代高そう…

まずは2-3分流してみてください。ほとんどは配管の錆びで、すぐに解決します。
朝、お風呂の蛇口をひねったら茶色く濁ったお湯が出てきた——。
透明なはずのお湯が茶色く濁っていると、「給湯器が壊れた?」「このお湯で体を洗って大丈夫?」と不安になりますよね。実は、お風呂のお湯が茶色く濁る現象は、多くの家庭で起こりうる一般的なトラブルです。
この記事では、茶色く濁ったお湯の正体と、具体的な対処法について詳しく解説します。
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茶色く濁ったお湯の正体|配管の錆びが原因だった
お風呂のお湯が茶色く濁る最大の原因は、給湯器や配管内部の鉄製部分に発生した錆びです。給湯器本体や配管には鉄製の部品や継手が使用されており、長年の使用で酸化が進み錆びが発生します。
特に注意が必要なのは築年数の古い建物です。築25年以上の建物では配管内部に錆びが蓄積しており、わずかな水圧の変化でも剥離しやすい状態になっています。夜間、配管内に水が滞留している間に錆びが溶け出すため、朝一番にお風呂の蛇口をひねると茶色いお湯が出やすいのです。
配管の材質によって耐用年数は大きく異なります。ポリエチレン管やステンレス鋼管は約30年以上持ちますが、硬質ポリ塩化ビニル管は約20年、そして鉄製配管は特に錆びやすいため、さらに短い寿命となります。
こんな時に茶色い濁りが出やすい|4つの要注意タイミング
お風呂のお湯が茶色く濁りやすいタイミングには、明確なパターンがあります。以下のような状況で茶色いお湯が出た場合、配管の錆びが原因である可能性が非常に高いといえます。
- 朝一番の使用時:夜間に配管内で水が滞留し、錆びが溶け出している
- 長期間使っていなかった蛇口を開けた時:配管内に錆びが蓄積している
- 自宅や近隣で水道工事があった直後:水圧の変化で錆びが剥離する
- 断水後や消火栓使用後:急激な水圧変化により錆びが一気に流れ出す
これらのタイミングは、配管内の錆びが動きやすい条件が揃っています。旅行から帰った後や、近所で工事があった翌朝などは特に注意が必要です。
飲んでも大丈夫?茶色く濁ったお湯の安全性
「茶色いお湯が体についたけど大丈夫?」「うっかり飲んでしまった…」そんな心配をされる方も多いでしょう。結論から言うと、鹿児島市水道局の公式ページによれば、赤水の原因である鉄分は人体に必要な成分であり、少量の誤飲では特に心配ありません。
厚生労働省が定める水質基準では、鉄及びその化合物は0.3mg/L以下と定められています。人体への鉄分の吸収率は低く、大部分は体外へ排出されます(https://www.nihon-trim.co.jp/media/26738/、https://www.ohmiya.co.jp/special/waterstandards/)。成人の1日あたりの食事摂取基準は男性約7mg、女性約10mgで、耐容上限量は40-50mg程度です。
ただし、以下のケースでは注意が必要です。
- 多量の赤水や異常に濃度が高い場合
- 乳幼児が誤飲した場合(医師に相談)
- 長時間流しても改善しない場合
今すぐ試せる対処法|まずは2-3分流してみる
茶色く濁ったお湯が出た場合、慌てる必要はありません。まずは蛇口を開けて2-3分間水を出し続けてください。透明になるまで流せば、その後は問題なく使用できます。
流した水を無駄にしないコツは、バケツで受けて植木の水やりや掃除に活用することです。朝の洗顔前や入浴前に少し水を流す習慣をつけるだけで、茶色いお湯を防げることが多いのです。
この簡単な対処法で改善しない場合は、給湯器本体や配管に深刻な問題がある可能性があります。
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業者に相談すべきケース|給湯器交換の目安も解説
長時間流しても改善しない、頻繁に茶色いお湯が出る、給湯温度が不安定——こうした症状が見られる場合は、専門業者への相談が必要です。状況に応じて適切な連絡先を選びましょう。
トラブルの範囲 | 適切な連絡先 |
---|---|
地域一帯で同じ症状が発生 | 水道局 |
自宅の水全体に問題がある | 水道業者 |
自宅のお湯のみに問題がある | 給湯器専門業者 |
賃貸物件にお住まいの場合 | 管理会社 |
日本ガス石油機器工業会が2018-2022年度に実施した給湯器点検では、0.46%の機器に異常が確認されています。給湯器の一般的な寿命は約10年とされており、それを超えて使用している場合は交換を検討する時期かもしれません。
給湯器に以下のような劣化のサインが見られる場合は、早めの点検・交換をおすすめします。
- 給湯器本体から水漏れや湿気がある
- 配管に目立つ錆びや変色がある
- 配管から異臭がする
- 給湯温度が安定しない
追い焚き配管も要注意|茶色い濁りだけでは済まないリスク
お風呂のお湯が茶色く濁る問題とあわせて注意したいのが、追い焚き配管の汚れです。国立感染症研究所の調査によれば、追い焚き配管内に繁殖するレジオネラ属菌による感染症事例が毎年報告されています(https://bath-dr.com/oidakikitanai/)。2週間以上掃除しないとリスクが増大し、重度の肺炎や高熱を引き起こす可能性があります(https://weathernews.jp/s/topics/202211/260225/)。
厚生労働省も追い焚き配管の定期的な洗浄の必要性を注意喚起しており、給湯器や配管のメンテナンスは、茶色い濁りだけでなく衛生面でも重要です。
まとめ|茶色いお湯は配管の錆び、まずは流して様子を見よう
お風呂のお湯が茶色く濁る原因は、給湯器や配管内部の錆びがほとんどです。特に朝一番や長期間使っていなかった蛇口で発生しやすく、配管内での水の滞留により錆びが溶け出すことが主な要因です。
茶色く濁ったお湯に含まれる鉄分は、厚生労働省の水質基準に基づいて管理されており、少量であれば健康への影響はありません。まずは2-3分間水を流し続けて様子を見てください。透明になれば問題なく使用できます。
ただし、長時間流しても改善しない場合や、給湯器に劣化のサインが見られる場合は、水道業者や給湯器専門業者への相談をおすすめします。築年数が古い建物や給湯器を10年以上使用している場合は、配管や給湯器の交換時期の可能性があります。安心してお風呂を使うためにも、気になる症状があれば早めの対応を心がけましょう。
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