赤ちゃんがいる家の給湯器温度設定|何度が安全?火傷予防は?

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赤ちゃんのお風呂、給湯器は何度に設定すればいいの…?

お湯の救急車
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給湯器は50~60℃、実際の入浴時は38~40℃が正解です。この記事で安全な温度管理をマスターしましょう。

赤ちゃんのいる家庭では、毎日の入浴時に給湯器の温度設定が適切かどうか、不安を感じる方も多いのではないでしょうか。

赤ちゃんの皮膚は大人よりも薄く、わずかな温度でも火傷のリスクが高まります。実際、東京都の調査では、乳幼児のやけど事例の20.3%が病院受診に至っており、これは大人の約2.6倍の受診率です。

この記事では、赤ちゃんがいる家庭における給湯器の適切な温度設定と、火傷予防のための具体的な対策をご紹介します。

この記事の監修者
私がお答えます!
太田 雄冴
お湯の救急車 代表
  • 作業歴8年
  • 対応実績年間3,000件以上
  • 保有資格:第二種電気工事士/ガス消費機器設置工事監督者/ガス可とう管接続工事監督者/ガス機器設置スペシャリスト
  • 即日対応保証 30分以内返信/3時間以内現地到着

豊富な経験をもとに、お客様のご要望に寄り添い、最適なプランをご提案します。価格面でも、お客様のニーズに合わせた柔軟なご相談が可能です。確かな実績ときめ細やかな対応で、お客様に安心と満足をお届けできるよう心がけております。

赤ちゃんの入浴に最適な温度は何度?

日本医師会では、赤ちゃんの入浴に適した温度として37~38℃を推奨しています。赤ちゃんは母親のお腹の中で体温に近い温度(37~38℃)に慣れているため、この温度帯が最も快適に感じられるのです。

一般的には38~40℃が適温とされており、季節によって調整することも重要です。夏場は38℃程度、冬場は40℃程度を目安にすると良いでしょう。

医療機関における新生児・乳児の沐浴では、日本医療機能評価機構必ず温度計を使用して38~40℃であることを確認するという基準を公表しています。

実際、2014年から2021年にかけて、新生児・乳児の沐浴時の熱傷事故が6件報告されており、その中には約60℃の湯で重度の火傷を負った事例もあります。家庭でも温度計を活用し、感覚だけに頼らない温度管理が火傷予防の第一歩となります。

給湯器は何度に設定すれば安全かつ効率的?

一般的な家庭用給湯器の推奨設定温度は50~60℃です。リンナイやノーリツなどの主要メーカーもこの温度帯を推奨しています。「赤ちゃんの入浴温度は38~40℃なのに、なぜ給湯器はもっと高温に設定するの?」と疑問に思われるかもしれません。

その理由は、給湯器から蛇口までの配管を通る間に温度が低下するためです。実際の蛇口から出る湯温は、設定温度から3~10℃程度下がります。

そのため、給湯器を40℃以下に設定すると、冬場は温度が冷たく感じやすく、追い焚きや足し湯でかえってガス代が増加する可能性があります。

サーモスタット混合水栓を使用している場合は、給湯器を55~60℃に設定し、水栓側で適温に調整する方法が最も効率的です。給湯器と水栓の温度差が10℃前後あると、水での調整がスムーズになり、安定した温度のお湯を得られます。

何秒で火傷する?温度と時間の危険な関係

火傷予防のためには、温度と時間の関係を正しく理解することが不可欠です。以下の表をご覧ください。

温度熱傷発生までの時間
60℃約5秒
50℃約3分
46℃30分~1時間
44℃3~10時間
参照:https://jp.rohto.com/learn-more/bodyguide/scar/care/、https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/mailmagazin/2023fy/vol441_231128.html

60℃のお湯では、わずか5秒で火傷が発生します。これは大人でも赤ちゃんでも同じです。特に注意が必要なのは、44℃という比較的低い温度でも、長時間接触すれば低温やけどが発生するという点です。実際、44℃の湯で新生児が熱傷を負い、下半身の皮膚に発赤が著明となった事例も報告されています(https://gemmed.ghc-j.com/?p=43047)。

乳幼児は皮膚が薄く体表面積が少ないため、同じ温度でも大人より重症化しやすいという特徴があります。だからこそ、給湯器の温度設定と日々の温度確認が重要なのです。

給湯器温度を低くしすぎるリスクも知っておこう

「火傷が心配だから、給湯器を40℃以下に設定すれば安全」と考える方もいらっしゃるかもしれません。しかし、給湯器の温度設定を低くしすぎることには、別のリスクがあります。

サーモスタット混合栓を使用している場合、給湯器を42℃未満に設定すると吐水温度が不安定になる可能性があります。また、40℃以下の設定は給湯器本体の故障リスクを高める可能性も指摘されています。

さらに重要なのが、レジオネラ属菌の繁殖リスクです。レジオネラ属菌は36℃前後が最も繁殖に適した温度であり、40℃以上の安定した温度管理が衛生対策として重要とされています(https://daileo.co.jp/media/public-bath/post-205/)。厚生労働省のガイドラインでも、公衆浴場の貯湯槽は通常使用時に60℃以上に保つことが推奨されています。

赤ちゃんを守る!今日から実践できる火傷予防策

チャイルドロック機能を必ず使う

リンナイなどの主要メーカーの給湯器リモコンにはチャイルドロック機能が搭載されている機種があります(https://faq.rinnai.co.jp/faq/show/2268)。この機能を使えば、赤ちゃんが誤ってリモコンに触れても温度設定が変わることを防げます。取扱説明書を確認し、必ず設定しましょう。

サーモスタット機能付き混合水栓の活用

サーモスタット機能付き混合水栓は、設定温度を一定に保つ機能があり、急な高温のお湯が出るリスクを軽減します。安全ストッパー機能があれば、設定温度を超えて高温になるのを防ぐことができます(https://www.roomtech-ra.co.jp/thermostat-mixing-faucet/)。リフォームや新築時にはぜひ検討してください。

入浴時の基本的な安全習慣

  • 必ず温度計を使用してお湯の温度を確認する(感覚に頼らない)
  • 子どもを一人でお風呂に入れない
  • 給湯器の設定温度をあらかじめ調整しておく

東京都こどもセーフティプロジェクトでは、これらの習慣を推奨しています。

調乳時の給湯器温度管理も重要です

赤ちゃんがいる家庭では、ミルクの調乳時にも給湯器の温度が関係します。厚生労働省とWHOのガイドラインでは、調乳に使用する湯は70℃以上を保つことが推奨されています。これは粉ミルクに含まれるサカザキ菌などの細菌を殺菌するためです。

給湯器を50~60℃に設定していれば、調乳用の70℃のお湯は電気ポットなどで別途準備することになります。調乳用電気ポットには、70℃での保温設定が可能な機種もあり、やけど防止機能や転倒湯もれ防止構造を備えた製品が推奨されています(https://www.zojirushi.co.jp/kakushiaji/article/000237/)。

調乳時も高温のお湯を扱うため、赤ちゃんを近づけない、必ず冷ましてから飲ませるなどの注意が必要です。

まとめ:赤ちゃんの安全を守る給湯器温度設定の正解

赤ちゃんがいる家庭では、給湯器の温度設定を50~60℃に保ち、実際の入浴時には温度計で38~40℃を確認することが火傷予防の基本です。60℃のお湯ではわずか5秒で火傷が発生する一方、給湯器温度を低くしすぎると衛生面や効率面でのリスクもあります。

チャイルドロック機能やサーモスタット混合水栓などの安全機能を積極的に活用し、毎日の温度確認を習慣化しましょう。赤ちゃんにとって入浴が安全で快適な時間となるよう、正しい温度管理を実践していくことが何より大切です。

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