賃貸で給湯器を交換してくれないときの正しい対処法

賃貸住宅に住んでいて、突然お湯が出なくなるのは非常に困るトラブルです。すぐに管理会社や大家さんに連絡したにもかかわらず、「修理を後回しにされている」「高額な交換費用をこちらに請求されそうになっている」となれば、生活への不安はさらに大きくなります。

給湯器のような重要な設備が壊れた場合、法律やガイドラインでは修理・交換の責任はどのように定められているのでしょうか。

管理会社や大家さんがスムーズに対応してくれない場面で、入居者としてどのように交渉を進めればよいのか、費用負担の考え方や正しい対処のステップをお伝えします。

この記事の監修者
私がお答えます!
太田 雄冴
お湯の救急車 代表
  • 作業歴8年
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賃貸給湯器の故障による費用負担は誰の責任?

賃貸物件に初めから備え付けられている設備が壊れた場合、修理費用の負担を巡って意見が対立することがあります。これを解決するための基準となるのが、民法と国土交通省のガイドラインです。費用負担の原則は以下のようになります。

故障の原因・状況費用負担の原則具体例・理由
経年劣化・自然故障大家さん・管理会社寿命(約10年)による部品の消耗や通常使用での故障
入居者の故意・過失入居者(借主)水抜き忘れによる凍結破損、誤った使い方による故障
契約書に修繕特約がある場合特約の内容による(要確認)少額の修理費を入居者負担とする旨の記載がある場合など

経年劣化や自然故障は大家の負担が原則

民法では、賃貸人(大家さん)は入居者が問題なく生活できるようにするための「修繕義務」を負うと定められています。給湯器はお風呂や炊事に欠かせない基礎的な設備であるため、普通に使っていて寿命や経年劣化で壊れたのであれば、その修理や交換の費用は大家さんが負担するのが原則です。

国土交通省が定めている原状回復のガイドラインでも、時間が経つことで自然に生じる損耗や不具合の修繕は、貸主側が行うものとして整理されています。一般的に給湯器の寿命はおよそ10年前後とされており、古い給湯器が動かなくなった場合は、入居者側が修理代を背負う必要はありません。

入居者の過失や特約がある場合は要注意

ただし、すべてのケースで大家さんが支払ってくれるわけではありません。例えば、冬場に窓を開けっぱなしにして給湯器の配管を凍結・破裂させてしまった場合や、明らかに使用方法を間違えて壊してしまった場合は「入居者の過失」と判断され、借主側が修理費用を求められるのが普通です。

また、契約書の中に「修繕の免責に関する特約」が書かれていることがあります。小規模な修繕については借主が負担するという内容ですが、給湯器の本体丸ごと交換のような高額なものまで入居者に負担させる特約は、消費者契約法などに照らして無効と判断されるケースもあります。請求されてもすぐに支払わず、契約書の内容を慎重に確認する必要があります。

大家が給湯器を交換してくれないときの対処法

こちらに落ち度がないのに、管理会社や大家さんが「費用を出したくない」「忙しい」という理由で交換を渋っている場合、ただ待っているだけではお湯が使えない日々が続いてしまいます。

連絡の記録を残し、段階的に交渉する

まずは、いつ誰に故障の連絡をしたか、手元のメモやスマートフォンの履歴などでしっかり記録を残してください。その上で、再度書面やメールなど文字に残る形で「いつまでに対応してもらえるのか」を期限付きで問い合わせます。

場合によっては、お湯が使えない期間の銭湯代の補填や、家賃の減額交渉を切り出すことも考えられます。民法上では、設備が使えなくなったことで生活に不便が生じた場合、その割合に応じて家賃の減額を求める権利が認められています。国民生活センターなどの情報でもこの権利が紹介されていますが、自動的に家賃が安くなるわけではないため、大家さん側に対してはっきりと要望を伝える必要があります。

自分で無断で業者を呼んで交換するのは危険

あまりに対応が遅いと、「自分で業者を呼んで給湯器を交換し、後からその代金を大家に請求しよう」と考えるかもしれません。しかし、これは非常にリスクが高い行動です。

賃貸の設備はあくまで大家さんの持ち物です。それを無断で取り外したり別の機種に変更したりすると、原状回復の義務違反を問われ、かえってトラブルが複雑化する恐れがあります。本当にどうしようもない緊急事態を除き、まずは貸主側の承諾を得るか、手配を進めさせる努力を最優先にすべきです。

トラブルが長引く場合の相談先

交渉を続けてもどうしても給湯器を交換してくれない場合は、第三者の専門機関を頼ることを検討します。

消費生活センターや専門窓口への相談

まずは、お住まいの自治体にある消費生活センターや国民生活センターへ相談してみるのが有効です。過去の似たような相談事例をもとに、どのように大家さん側へアプローチすればよいのか、具体的なアドバイスをもらえることが多々あります。

法的手段や退去を視野に入れた判断

場合によっては、弁護士などの法律の専門家に相談して内容証明を送ってもらうなど、法的なステップを踏む必要が出てくるかもしれません。設備の不具合が長期間放置されてまともな生活が送れない場合、借主側から契約を解除して退去するという主張が認められやすくなる余地もあります。

まとめ:賃貸の給湯器トラブルにおける正しい対処と交渉術

賃貸住宅に備え付けられている給湯器が寿命や自然故障で動かなくなった場合、その修理・交換にかかる費用は大家さんが負担するのが法律やガイドライン上の原則です。

もし管理会社や大家さんが対応してくれないときは、決して無断で自分から業者を呼んで交換を進めず、いつ連絡をしたか記録を残しながら、家賃減額などを条件に粘り強く交渉することが大切です。

どうしても埒が明かないときは、一人で抱え込まずに消費生活センターなどの窓口へ相談し、第三者の視点を交えながら解決を図るようにしてください。お湯の使えない不便な期間を少しでも短くできるよう、毅然とした態度で働きかけましょう。

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