
どこまでなら自分でやっていいの?境界線がわからない…。

給水フィルターと浴槽内フィルターはOK。本体内部は資格必須で違法です。
給湯器の調子が悪い、追い焚きができない、お湯の出が弱い──そんな症状の原因は、フィルターの詰まりかもしれません。
「フィルター交換なら自分でできるのでは?」と考える方も多いでしょう。結論から言えば、給湯器のフィルターには自分で交換できるものと、必ず専門業者に依頼しなければならないものがあります。
この記事では、どのフィルター交換なら自分でできるのか、部品はどこで買えば良いのか、費用はいくらかかるのかを具体的に解説します。
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自分で交換できる給湯器のフィルターは2種類だけ
給湯器に取り付けられているフィルターは主に3種類ありますが、自分で交換できるのはそのうち2種類のみです。
自分で交換できるのは、給湯器本体の下部にある「給水フィルター」と、浴槽内の追い焚き口に付いている「循環口フィルター」です。給水フィルターは水抜き栓(水を抜くための部品)の中に入っており、給水元栓(水道の元栓)を閉めれば取り外せます。循環口フィルターは浴槽内から手で回して外せるタイプです。
一方、給湯器本体の内部にあるフィルター交換は、必ず資格を持った専門業者に依頼しなければなりません。メーカーによると、ガス配管や水道配管との接続作業が伴うため、ガス機器設置スペシャリストなどの資格がないと対応できません。無資格で作業するとガス漏れや水漏れといった重大事故につながり、法律違反にもなります。
| フィルターの種類 | 自分で交換 | 必要な資格 | 交換費用の目安 |
|---|---|---|---|
| 循環口フィルター(浴槽側) | ○ できる | 不要 | 2,000~3,000円 |
| 給湯器本体内部のフィルター | × できない | 必須 | 10,000~35,000円 |
給湯器のフィルター部品はどこで買う?価格と購入先を比較
給湯器のフィルター部品を購入する方法は大きく分けて3つあります。
メーカーの公式オンラインショップが最も確実な購入先です。リンナイやノーリツなどの公式サイトでは、型番(製品の番号)に合った正規部品を間違いなく入手でき、型番が分からない時も相談できます。給水フィルターは約500~2,000円、循環口フィルターは約2,000~3,000円が相場です。
モノタロウなどの業務用通販サイトも選択肢の一つです。型番さえ分かっていれば公式より安く買える場合があり、約1,200~2,500円程度です。ただし型番の確認は自分で行う必要があります。
ガス会社や給湯器の販売店経由での購入は、価格は少し高めですが、型番の確認や適合する部品選びのサポートが充実しています。給湯器の型番が分からない場合や、初めて部品を買う場合に適しています。
部品を購入する前には、給湯器本体に貼られたシールに記載されている型番を必ず確認しましょう。型番は給湯器本体の正面や側面にあります。一般的に、フィルターは形の大きさや厚みが同じであれば、メーカーが違っても使える場合が多くあります。
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自分で給湯器のフィルター交換をする手順は?工具は何が必要?
給水フィルターの交換は工具なしで15分
- 給湯器の電源スイッチを「切」にする
- 給水元栓を閉める
- 給湯器本体の下にある水抜き栓を左に回して外す
- 中のフィルターを引き抜く
- 新しいフィルターに交換する
- パッキン(ゴム部品)が入っているか確認する
- 水抜き栓を元に戻す
- 給水元栓を開ける
- 水漏れがないか確認する
・工具不要、固い場合はコインを使うと便利
・作業時間の目安は15~30分
循環口フィルターは位置マークを必ず合わせる
浴槽内の循環口フィルターを交換する時は、まず給湯器の電源を切り、浴槽の水を抜きます。浴槽内の追い焚き口のカバーを左に回して外し、フィルターを引き抜きます。
新しいフィルターを付ける時は、フィルターと取り付け部分にある三角マーク(△印)を完全に合わせることが非常に重要です。マークがずれると水位や温度の異常が起きたり、水漏れの原因になります。
右に回して固定すれば完了ですが、無理に力を入れると壊れるので注意が必要です。
こんな症状が出たら給湯器のフィルター交換のサイン
給湯器のフィルターが詰まると、いくつかの分かりやすい症状が現れます。
最も多いのは追い焚き機能の不調です。追い焚きが動かない、途中で止まる、自動でお湯を張る機能が停止するといった症状は、浴槽側の循環口フィルターが詰まっている可能性が高いです。メーカーによると、給湯の水圧が弱い、お湯が出るまで時間がかかる場合は、給水フィルターの詰まりが疑われます。
給湯器の機種によってはエラー番号(「140」や「14」など)が表示されることもあります。浴槽に髪の毛や汚れが浮くようになった場合も、フィルター内部の詰まりを示すサインです。
自分でできる確認方法として、浴槽内の追い焚き口のカバーを外してフィルターの汚れ具合を見てみましょう。歯ブラシで掃除してみて、その後追い焚きがどうなるか確かめます。掃除で直れば問題ありませんが、直らない場合はフィルター交換か業者による修理が必要です。
一般的に、年に1回のフィルター掃除が推奨されています。定期的なお手入れで給湯器を長く使うことができます。
まとめ:給湯器のフィルター交換は自分でできる範囲を見極めて
給湯器のフィルター交換は、給水フィルターと浴槽側の循環口フィルターなら自分で対応できます。部品はメーカーの公式サイトや通販サイトで購入でき、費用は500~3,000円程度です。作業も15~30分で完了し、特別な工具は必要ありません。
ただし、給湯器本体の内部にあるフィルター交換は必ず専門業者に依頼してください。無資格での作業はガス漏れや水漏れといった重大事故につながり、法律違反にもなります。修理費は10,000~35,000円程度かかりますが、安全のために必要な出費です。
追い焚きがうまくいかない、お湯の出が悪いといった症状が出たら、まずフィルターの掃除や交換を試してみましょう。それでも改善しない場合は、給湯器本体の故障や配管の問題が考えられるため、専門業者に相談することをお勧めします。自分でできる範囲を正しく理解し、安全を最優先に対応することが大切です。
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