給湯器の設定温度38度と40度で光熱費の差ってどれくらい?

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お客様
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給湯器を38度にしたら光熱費下がるって聞いたけど、たった2度でそんなに変わるの?

お湯の救急車
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年間1,400円~3,600円変わります。ただし、お使いの水栓タイプによっては逆効果になることも。

毎日使う給湯器の設定温度を少し下げるだけで、光熱費の節約になると聞いたことはありませんか?

特に38度と40度のわずか2度の違いが、年間でどれくらいの差になるのか気になるところです。

この記事では、経済産業省や日本ガス協会などの公式データをもとに、給湯器の設定温度38度と40度の光熱費の差について、具体的な金額とともに分かりやすく解説します。

この記事の監修者
私がお答えます!
太田 雄冴
お湯の救急車 代表
  • 作業歴8年
  • 対応実績年間3,000件以上
  • 保有資格:第二種電気工事士/ガス消費機器設置工事監督者/ガス可とう管接続工事監督者/ガス機器設置スペシャリスト
  • 即日対応保証 30分以内返信/3時間以内現地到着

豊富な経験をもとに、お客様のご要望に寄り添い、最適なプランをご提案します。価格面でも、お客様のニーズに合わせた柔軟なご相談が可能です。確かな実績ときめ細やかな対応で、お客様に安心と満足をお届けできるよう心がけております。

結論:38度と40度で年間約1,400円~3,600円の差がある

経済産業省資源エネルギー庁の公式データによると、給湯器の設定温度を40℃から38℃に2度下げて1日2回手洗いをする場合、年間約1,430円のガス代を節約できます。さらに3人家族でシャワーや洗面所、キッチンでの使用を含めた場合、年間約3,600円の節約効果が期待できるとされています。

この金額の幅は、家族構成や給湯器の使用頻度によって変動します。例えば、シャワーの使用時間が長いご家庭や、キッチンで頻繁にお湯を使うご家庭では、節約効果がより大きくなります。一方、お湯をあまり使わない単身世帯では、節約額は小さくなる傾向があります。

日本ガス協会の公式資料では、給湯温度を1℃下げるごとに約1.5%のガス使用量が削減されるとしています。つまり、38度と40度の2度差では約3%の削減が見込めることになります。

なぜたった2度の差で光熱費が変わるのか?その仕組み

給湯器は水道水を設定温度まで温めるために燃料(都市ガス・プロパンガス・電気など)を消費します。設定温度が高ければ高いほど、水を温めるために必要なエネルギーが増える仕組みです

具体的には、経済産業省資源エネルギー庁のデータによると、給湯器の設定温度を1℃下げるだけで約1.25%のエネルギー消費量が削減されます。2度下げれば約2.5%の削減となり、これが365日積み重なることで、年間数千円単位の節約につながるのです。

また、総務省統計局の家計調査によると、4人家族の月間ガス代平均は約5,015円とされており、このうち給湯器の使用がガス使用量全体の約8割を占めています。つまり、給湯器の設定温度を見直すことは、家庭の光熱費削減に最も効果的な方法の一つなのです。

環境省の調査でも、家庭のエネルギー消費の約24.1%を給湯が占めていることが明らかになっており、給湯器の使い方次第で光熱費もCO2排出量も大きく変わってきます。

【重要】混合水栓を使っている家庭は要注意!逆効果になることも

ここで非常に重要な注意点があります。現在多くの家庭で使われている「サーモスタット混合水栓」の場合、給湯器本体の設定温度を低くしすぎると、かえって光熱費が高くなる可能性があります

サーモスタット混合水栓とは

出典:https://www.amazon.co.jp

お風呂や洗面所によくある、温度調節ハンドルがついた蛇口のことです。給湯器で作った高温のお湯と水道水を自動で混ぜ合わせて、希望の温度に調整してくれる便利な仕組みです。

リンナイノーリツなどの給湯器メーカーは、この混合水栓を使用する場合、給湯器本体の設定温度は50~60℃を推奨しています。これは機器の性能を最大限に活かし、故障を防ぐためです。

なぜ高めの設定が推奨されるのか?

給湯器の設定温度が40℃程度の低温だと、以下のような問題が起こります。

  • 給湯器から蛇口までの配管を通る間に熱が失われ、実際に蛇口から出るお湯が設定より2~3℃低い37℃前後になってしまう
  • 温度が足りないため給湯器が頻繁に燃焼を繰り返し、機器への負担が大きくなる
  • お風呂のお湯の温度が不足すると追い焚きの回数が増え、1回あたり約65~70円のガス代が追加でかかる
  • サーモスタット内部の部品が摩耗しやすくなり、故障のリスクが高まる

あなたの家はどっち?水栓タイプの見分け方

水栓タイプ特徴推奨される給湯器設定温度節約方法
単水栓(お湯と水が別の蛇口)古い住宅やアパートに多い38~40℃の低温設定でOK給湯器の設定温度を直接下げる
サーモスタット混合水栓(温度調節ハンドル付き)現在の主流タイプ50~60℃の高温設定を推奨給湯器は高めに設定し、水栓側で温度調整

単水栓の場合は、給湯器の設定温度を40度から38度に下げれば、そのまま節約につながります。しかし混合水栓の場合は、給湯器本体は50~60℃に設定しておき、水栓側で希望の38度や40度に調整する方が、機器の寿命も延び、結果的に経済的なのです。

季節ごとの最適な給湯器設定温度は?

給湯器の設定温度38度と40度の光熱費の差を最大限に活かすには、季節に応じた調整も効果的です。

夏場(6~9月)は水道水の温度が高いため、給湯器の設定温度を35~38℃に下げても十分な温度のお湯が出ます。この時期は積極的に温度を下げることで光熱費の節約につながります。

冬場(12~3月)は水道水が冷たいため、給湯器の設定温度を40~42℃にしても実際の湯温は38℃前後になることがあります。追い焚きを避けるために、やや高めの設定が推奨されます。

春・秋(4~5月、10~11月)は40℃前後の設定が快適で経済的です。

ただし、これらはあくまで単水栓の場合です。混合水栓をお使いの場合は、前述の通り給湯器本体は50~60℃に設定し、水栓側で季節に応じた温度調整を行ってください。

まとめ:設定温度の工夫で年間数千円の節約が可能!ただし水栓タイプに注意

給湯器の設定温度を40度から38度に2度下げることで、年間約1,400円~3,600円の光熱費削減が期待できます。ただし、これはお使いの水栓タイプによって方法が異なります。

単水栓をお使いの場合は、給湯器の設定温度を直接38度に下げることで節約効果が得られます。一方、サーモスタット混合水栓をお使いの場合は、給湯器本体は50~60℃に設定し、水栓側のハンドルで38度や40度に調整する方が、機器の故障を防ぎながら経済的に使える方法です。

環境省のデータによると、家庭のエネルギー消費の約24.1%を給湯が占めており、給湯器の使い方を見直すことは光熱費削減だけでなくCO2排出削減にもつながります。

まずはご自宅の給湯システムと水栓のタイプを確認し、それぞれに最適な設定温度で快適かつ経済的な生活を送りましょう。小さな工夫の積み重ねが、年間数千円の節約という確かな成果につながります。

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