給湯器選びで最も重要なのが「号数」です。この号数選びを誤ると、お湯が足りずに困ったり、必要以上に大きなサイズを選んでコストがかさんだりします。
給湯器の号数とは、水温を25℃上げたお湯を1分間に何リットル作れるかを示す能力値です。熱量換算では1号あたり1500kcal(1.74kw)のパワーがあります。
この記事では、あなたの家庭にぴったりの給湯器サイズの選び方をご紹介します。
給湯器の号数(サイズ)の基本知識とは?
給湯器の号数は、お湯を作る能力の大きさを表します。「24号」の給湯器なら、1分間に24リットルのお湯(水温+25℃)を作れる能力があります。一般家庭では16号、20号、24号が主流で、大家族向けに28号も提供されています。
号数が大きいほど同時に多くの場所でお湯を使えますが、初期費用も高くなります。適切なサイズを選ぶことで、快適さとコストのバランスが取れた給湯生活が実現できます。
家族の人数でわかる!最適な給湯器サイズの選び方
家族構成に合った給湯器の号数選びの目安は次の通りです。
- 16号:1〜2人家族向け
- 20号:2〜3人家族向け
- 24号:3〜4人家族向け
- 28号:5人以上の家族向け
ただし、家族の人数だけでなく、生活パターンも給湯器サイズ選びの重要な判断材料です。朝の時間帯に家族全員がお湯を使う家庭では、少人数でも大きめの号数が必要になることがあります。
冬場のお湯不足を防ぐ!季節を考慮した号数選び
冬は水温が低下するため、同じ温度のお湯を作るには夏より多くの熱エネルギーが必要になります。給湯器の実質的な能力は冬に低下するのです。
例えば、夏(水温17℃)と冬(水温5℃)では、同じ号数でも出湯量に大きな差が生じます。冬場に必要なお湯の量を基準に号数を選ぶことで、一年中快適なお湯の使用が可能になります。
同時に複数箇所でお湯を使う?サイズアップが必要な場合
キッチン、シャワー、洗面所など、複数箇所での同時使用が多い家庭では、より大きな号数が必要です。シャワーを浴びながらキッチンでお湯を使う場合、16号では能力不足になりがちです。
具体的な目安
- 1か所のみの使用:16号でも対応可能
- 2か所の同時使用:20号以上が推奨
- 3か所以上の同時使用:24号以上が必要
家族の生活リズムを考慮し、ピーク時の同時使用箇所数に合わせたサイズ選びが重要です。
給湯器のサイズアップ時に確認すべき3つのポイント
現在使用中の給湯器から号数をアップする場合、以下の確認が必要です。
- ガスメーターの能力確認
24号以上の給湯器には6号以上のガスメーターが必要 - 住居タイプの確認
マンションでは管理規約で号数が制限されていることがある - コスト差の検討
号数アップによる価格差は1〜3万円程度(10年使用で月々数百円の差)
長期的な快適性を優先するなら、生活スタイルに合った適切なサイズを選びましょう。
まとめ:あなたの家庭に最適な給湯器サイズを選ぼう
給湯器の号数選びは、家族人数、生活スタイル、季節変動、同時使用箇所数を総合的に判断することが大切です。現在の給湯器で湯量が足りていれば同じ号数を、不足を感じるならワンランク上のサイズを選ぶのが基本です。
最近は省エネ性能の高いエコジョーズなどの高効率給湯器も普及しており、補助金制度も充実しています。適切な号数選びと省エネ性能の検討で、初期費用の負担軽減と長期的なコスト削減を両立させましょう。
給湯器サイズを家庭に合わせて選ぶことで、快適なお湯の使用と経済的な運用を実現できます。

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