給湯器の電源つけっぱなし VS 毎回消す|どっちが電気代安い?

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お客様
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給湯器の電源、つけっぱなしと毎回消すのどっちが正解なの?ネットで調べても真逆の意見があって混乱する…。

お湯の救急車
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答えはあなたの給湯器のタイプで決まります。ガス式と電気式では正解が真逆だからです。

給湯器の電源を毎回消すべきか、つけっぱなしにすべきか。実はこの答えは給湯器のタイプによって正反対です。間違った使い方をすると、電気代が高くなるだけでなく、故障の原因にもなります。

この記事では、あなたの自宅の給湯器に合った正しい使い方と、実際にどれくらい電気代が変わるのかを解説します。

この記事の監修者
私がお答えます!
太田 雄冴
お湯の救急車 代表
  • 作業歴8年
  • 対応実績年間3,000件以上
  • 保有資格:第二種電気工事士/ガス消費機器設置工事監督者/ガス可とう管接続工事監督者/ガス機器設置スペシャリスト
  • 即日対応保証 30分以内返信/3時間以内現地到着

豊富な経験をもとに、お客様のご要望に寄り添い、最適なプランをご提案します。価格面でも、お客様のニーズに合わせた柔軟なご相談が可能です。確かな実績ときめ細やかな対応で、お客様に安心と満足をお届けできるよう心がけております。

答えを決める最重要ポイント:給湯器のタイプを見極める

給湯器の電源を「つけっぱなし」か「毎回消す」かは、ガス給湯器か電気給湯器かで答えが180度変わります。判断を間違えると逆効果になるため、まず自宅の給湯器タイプを確認しましょう。

見分け方は簡単です。キッチンやお風呂場のリモコンに「ガス」と表示があるか、ガス会社のマークがあればガス給湯器です。一方、屋外に大きな白いタンク(高さ1.5~2m程度)があればエコキュートなどの電気給湯器です。この違いを把握することが、正しい電源管理の第一歩になります。

ガス給湯器は「毎回消す」が正解、でも節約額はわずか

ガス給湯器の場合、使わないときはリモコンの電源を消すのが正解です。ガス給湯器は蛇口をひねったときにだけお湯を沸かす仕組みのため、待機中にガス代はかかりません。

ただし、電源を入れたままだと、リモコンや本体の温度センサーなどが電気を消費し続けます。メーカーによると、待機電力をカットすることで年間約300~500円程度の電気代節約になります。

正直なところ、金額だけ見れば大きな節約とは言えません。しかし、電源を消す本当のメリットは誤操作の防止にあります。電源が入った状態で混合水栓(レバーを左右に動かすタイプの蛇口)を誤って「お湯」側に動かすと、意図せず給湯器が作動してガスを無駄に消費することがあるのです。

電気給湯器(エコキュート)は「つけっぱなし」以外NG

エコキュートや電気温水器などの電気給湯器の場合、電源は必ずつけっぱなしにしてください。これは絶対に守るべきルールです(1週間以上の長期不在を除く)。

電気給湯器はタンクにお湯を貯めておくタイプで、お湯の温度管理やお湯の使用パターンを記憶する学習機能が24時間働いています。メーカーによると、この学習機能によって「明日は何リットル必要か」を予測し、深夜の安い電気料金の時間帯に必要な分だけ沸かす仕組みになっています。

電源を頻繁に切ると、この学習機能がリセットされます。すると、使用量の予測ができなくなり、昼間の高い電気料金の時間帯に沸かし直すことになり、逆に電気代が跳ね上がるリスクがあります。さらに、お湯が沸くまでに数時間かかるため、使いたいときにお湯が出ないという不便も生じます。

【タイプ別】給湯器の正しい電源管理と節約効果

給湯器のタイプ正しい電源の使い方年間の電気代節約額主な理由
ガス給湯器こまめに消す約300~500円待機電力のカット、誤操作の防止
電気給湯器(エコキュート等)常につけっぱなし消すと逆に高くなる学習機能の維持、効率的な沸き上げのため

冬は要注意!電源を切ると数万円の修理代がかかる可能性

給湯器のタイプに関係なく、冬場は絶対にコンセントを抜いたりブレーカーを落としたりしてはいけません。これは電気代の話以前に、機器の故障を防ぐための重要な注意点です。

給湯器には「凍結防止ヒーター」という装置が内蔵されており、外気温が下がると自動的に配管内の水を温めて凍結を防ぎます。日本ガス石油機器工業会によると、この機能は電源が入っていないと作動しません。

気温が氷点下になる地域や日に、節約目的で電源を完全に切ってしまうと、配管内の水が凍って配管が破裂したり、給湯器本体が壊れたりします。国民生活センターにも凍結による故障の相談が寄せられており、修理費用は数万円から十数万円に達することもあります。メーカー保証の対象外になるケースも多く、数百円の電気代節約に対してリスクが大きすぎるのです。

昔の「種火」のイメージが誤解を生んでいる

「給湯器の電源をつけっぱなしにするとガス代がかかる」という誤解は、実は昔の給湯器の仕組みに由来しています。昭和時代のバランス釜(古いタイプのお風呂)には「種火」と呼ばれる小さな炎が常に燃えており、つけっぱなしだとガスを消費し続けていました。

しかし、現在の給湯器は電気で点火する方式のため、使っていないときのガス代は0円です。リモコンの電源を入れた状態でも、お湯を出さなければガスは一切使われません。親世代の記憶や古い情報のままだと、不要な心配をしてしまうことがあるのです。

まとめ:電源管理の正解はタイプで決まる、冬場は必ずつけっぱなしで

給湯器の電源を「つけっぱなし」にするか「毎回消す」か、その答えは給湯器のタイプで決まります。ガス給湯器なら「こまめに消す」、電気給湯器なら「常につけっぱなし」が正解です。

ただし、ガス給湯器の節約効果は年間で数百円程度と限定的です。経済産業省によると、給湯器の電源管理よりも「設定温度を1度下げる」「シャワーの時間を1分短くする」といった使い方の工夫の方が、実際の節約効果は10倍以上高いとされています。

そして最も重要なのは、冬場は給湯器のタイプに関わらず、絶対にコンセントやブレーカーを落とさないことです。凍結による故障のリスクを避けるため、主電源だけは必ずつけっぱなしにしておきましょう。電源管理も大切ですが、正しい知識に基づいた賢い使い方が、本当の節約につながります。

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