給湯器の深夜・休日対応って割増料金いくら？｜平日まで待つべき？

お客様

突然お湯が出なくなった。休日だけど業者を呼んでいいのかな？

お湯の救急車

まず安全確認が最優先。ガス臭がしなければ、平日を待って複数業者を比較するのが賢明です。

給湯器が突然故障したとき、深夜や休日に修理を依頼すると割増料金がかかります。しかし、平日まで待つべきか、それともすぐに対応すべきかを判断するには、割増料金の相場と緊急性を理解することが重要です。

国民生活センターの報告によると、給湯器関連のトラブル相談は年々増加しており、2023年度は前年度の約3倍となる1,099件に達しました。適切な判断をするために、深夜・休日対応の割増料金と、平日まで待つべきケースについて詳しく解説します。

この記事の監修者
私がお答えます！

太田 雄冴

お湯の救急車 代表

• 作業歴8年
• 対応実績年間3,000件以上
• 保有資格：第二種電気工事士／ガス消費機器設置工事監督者／ガス可とう管接続工事監督者／ガス機器設置スペシャリスト
• 即日対応保証 30分以内返信／3時間以内現地到着

豊富な経験をもとに、お客様のご要望に寄り添い、最適なプランをご提案します。価格面でも、お客様のニーズに合わせた柔軟なご相談が可能です。確かな実績ときめ細やかな対応で、お客様に安心と満足をお届けできるよう心がけております。

深夜・休日の割増料金はいくら？メーカー別の料金体系を公開

給湯器の深夜・休日対応では、通常料金に加えて30～50%の割増料金が発生します。具体的な金額はメーカーや業者によって異なりますので、主要メーカーの料金体系を確認しましょう。

ノーリツの公式サイトによると、時間外・休日対応では出張料・技術料・診断料・機器脱着料が3割増（30%増）となります。一方、リンナイの長期使用製品点検制度では、出張料と点検技術料に対して50%増の割増料金が適用されます。

また、一般的な修理業者の料金体系では、日祝日対応で1,100円（税抜1,000円）の加算、平日時間外（18時以降、土曜17時以降）で50%の割増が標準的です。

通常時の基本料金は、出張料が片道30km以内で2,750円（税抜2,500円）、片道50km以内で3,300円（税抜3,000円）程度ですから、割増料金だけで数千円の追加負担となることがわかります。修理費用全体でみると、軽微な水漏れで5,000円～10,000円、電装系（給湯器の電気回路や制御装置）の修理で4,000円～48,000円程度が相場です。

すぐ呼ぶべき？平日まで待てる？緊急性の見極め方

給湯器の故障ですぐに業者を呼ぶべき緊急ケースと、平日まで待てるケースを正しく見極めることが大切です。

すぐに対応が必要な危険なサイン

• ガス臭がする
  ガス漏れの可能性があり最優先。直ちにガスの元栓を閉め、窓を開けて換気し、電気スイッチに触れずに速やかに業者に連絡してください
• 黒い煙が出る
  不完全燃焼（ガスが十分に燃えていない状態）を起こしており、一酸化炭素中毒のリスクがあるため危険です
• 異音や異臭がする
  故障や事故のリスクが高く、早急な対応が求められます
• 水漏れが激しい
  配管が破損している可能性があり、早期対応が必要です

これらの症状がある場合は、割増料金がかかっても深夜・休日に業者を呼ぶべきです。

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平日まで待てる可能性があるケース

一方、エラーコード（給湯器の画面に表示される故障の番号）が表示されるものの、一時的にリセットで解決する場合は、メーカーサイトで対処方法を確認し応急処置が可能です。お湯の温度が不安定な場合も、不便ではあるものの危険性は低く、数日間の応急処置で対応できます。また、追い焚き機能だけが使えない場合も、入浴には不便ですが緊急性は相対的に低いといえます。

特に夏場であれば水シャワーで対応できるため、平日まで待つという選択肢も現実的です。ただし、冬季は給湯器への負荷が大きく故障が悪化する可能性があるため、注意が必要です。

平日まで待つとどうなる？メリットとデメリットを徹底比較

深夜・休日ではなく平日まで待つ選択には、費用面と対応品質の両面でメリットがあります。しかし、デメリットも理解した上で判断することが重要です。

平日まで待つメリット

最大のメリットは割増料金を回避できる点です。30～50%の割増料金を回避できるため、修理費用が数千円から数万円単位で節約できます。また、複数業者から見積もりを取る時間的余裕があるため、悪徳業者に騙されるリスクを低減できます。

国民生活センターの注意喚起によると、契約当事者の7割以上が70歳以上の高齢者であり、焦って契約することで被害に遭うケースが多いとされています。時間的余裕があれば、落ち着いて業者を選定でき、信頼できる業者を見つけやすくなります。

平日まで待つデメリット

一方、デメリットは生活への支障です。お湯が使えないため、入浴や家事に大きな不便が生じます。特に冬季は給湯器の負荷が大きく、故障が悪化する可能性があります。経済産業省の発表を引用した東京ガスのコラムによると、2021年12月には半導体不足の影響で給湯器出荷数が通常時の6割近くまで落ち込んだ時期もあり、冬場は修理・交換の予約が取りにくくなることがあります。

また、銭湯やネットカフェなどの代替手段を使用する期間が長引くと、その費用もかさんでしまいます。冬場の故障では、平日まで待つことで症状が悪化し、最終的に修理費用が高額になるリスクもあります。

平日まで待つなら知っておきたい応急処置の方法

平日まで待つと決めた場合、数日間をどう乗り切るかが重要です。自宅でできる応急処置の方法をご紹介します。

入浴の代替手段としては、銭湯やホテルの日帰り入浴、ネットカフェのシャワー施設を利用する方法があります。また、親類や友人宅のお風呂を借りられる場合は相談してみましょう。短期間であれば、ドライシャンプーや体拭きシートで清潔を保つという選択肢もあります。

自宅で簡易的にお湯を作る方法もあります。湯沸かし器や電気ケトルでお湯を沸かし、浴槽に張った水に混ぜて温度調整する方法です。ただし、火傷には十分注意してください。ポータブルシャワー（バケツに入れたお湯を汲み上げる携帯型シャワー）を活用する方法もあります。

エラーコードが表示される場合は、リモコンの電源をリセットしたり、ブレーカーを確認したりすることで、簡易的な不具合であれば改善する可能性があります。メーカーの公式サイトでエラーコードの対処方法を確認してみましょう。

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まとめ：緊急性と費用のバランスで賢く判断しよう

給湯器の深夜・休日対応では30～50%の割増料金が発生しますが、ガス臭や黒い煙などの危険なサインがある場合は、費用を惜しまず即座に対応すべきです。命や安全に関わる問題は、割増料金以上の価値があります。

一方、エラーコードのリセットで一時的に解決する場合や、夏場で水シャワーが使える状況であれば、平日まで待つことで割増料金を回避し、複数業者を比較検討する時間を確保できます。ただし、冬季は故障が悪化するリスクや、修理業者の予約が取りにくいことも考慮に入れましょう。

緊急性と費用のバランスを考え、ご自身の状況に合った判断をしてください。判断に迷う場合は、まずメーカーのサポート窓口に電話で相談し、専門家の意見を聞いてから決めることをおすすめします。焦らず冷静に判断することが、結果的に最善の選択につながります。

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