お風呂やキッチンで「水の出が弱い」「シャワーの勢いが強すぎる」と感じることはありませんか?
この記事では、給湯器の水圧問題を自分で診断し、調整する方法を具体的に解説します。
給湯器の水圧が弱くなった!簡単にできる自分で直す方法
水圧不足の症状
- シャワーの勢いが弱く満足に浴びられない
- お湯の温度が安定せず急に変化する
- ガス給湯器が点火しない、または途中で止まる
- 複数の蛇口を同時に使うと極端に水圧が下がる
自分でできる水圧アップの調整法
- フィルター・散水板の清掃
最も簡単で効果的な方法はフィルター清掃です。シャワーヘッドや給湯器のフィルターを取り外し、歯ブラシなどで洗浄しましょう。半年に一度の定期清掃が効果的です。 - 止水栓(元栓)の調整
給湯器につながる止水栓が完全に開いていない場合があります。止水栓を反時計回りに回して全開にしてみましょう。 - エアレーターの清掃
蛇口先端のエアレーター(整流器)に水垢やごみが詰まっていることがあります。取り外して清掃すると水の出が改善します。 - 給湯配管の簡易洗浄
酢やクエン酸を使った簡易洗浄で配管内の水垢を除去できる場合があります。バケツに温水と酢(またはクエン酸)を混ぜ、シャワーヘッドを浸して数時間置くだけでも効果があります。
給湯器の水圧が強すぎる場合の自分でできる調整法
強すぎる水圧の症状
- シャワーの勢いが強すぎて痛い
- 水を急に止めると「ドン」という音がする
- 水栓を開けると水が飛び散る
- 蛇口やシャワーから水漏れが発生する
水圧を下げるための調整方法
- 止水栓の調整
水圧を下げる一番簡単な方法は止水栓の調整です。給湯器につながる止水栓を時計回りに少し閉めることで水圧を下げられます。 - シャワーヘッドの交換
節水タイプや水圧調整機能付きのシャワーヘッドに交換すると、水圧を適切に調整できます。 - 減圧弁の設置・調整
すでに減圧弁が設置されている場合は、上部の調整ネジで水圧を下げられます。設置されていない場合は、給水配管に減圧弁を取り付けると効果的です。 - 流量調整弁の取り付け
シャワーホースと水栓の間に流量調整弁を取り付けることで、簡単に水圧調整が可能になります。
給湯器の劣化・交換と水圧変化の関係
経年劣化による水圧低下
給湯器は使用年数とともに内部の熱交換器や配管に水垢やサビが蓄積し、8~10年経過すると水圧が徐々に低下します。特に硬水地域ではカルシウム等のミネラル成分が付着しやすく、水圧低下が早まる傾向があります。
対処法
- 給湯器内部のフィルター清掃(年1回以上)
- 専用洗浄剤による内部洗浄(業者依頼)
- 給湯器の交換検討(10年以上経過している場合)
給湯器交換後の水圧変化と調整方法
給湯器を新しいものに交換すると、水圧が変化することがよくあります。特に次のようなケースでは注意が必要です。
- 水圧が強くなった場合
新型給湯器は性能が向上しているため、交換後に水圧が強くなることがあります。止水栓で調整するか、シャワーヘッドを水圧調整機能付きのものに交換しましょう。 - 水圧が弱くなった場合
新型給湯器は節水設計のため、交換前より水圧が弱く感じることがあります。止水栓が全開になっているか確認し、シャワーヘッドの種類変更も検討しましょう。 - エコキュートへの交換時
従来のガス給湯器からエコキュートに交換する場合、標準タイプでは水圧が弱く感じることがあります。水圧が気になる場合は、高圧給湯タイプを選びましょう。
自分で調整できる限界とプロに依頼すべきケース
次のような場合は、自分での調整に限界があるため、専門業者への相談をおすすめします。
- フィルター清掃や止水栓調整をしても改善しない
- 配管からの水漏れや異音がある
- 給湯器の経年劣化が著しい(10年以上使用)
- マンションなど集合住宅の共用部分に関わる調整が必要
まとめ:給湯器の水圧調整で快適なお湯ライフを
給湯器の水圧問題は、正しい知識と簡単なメンテナンスで解決できることが多いです。
水圧が弱い場合はフィルター清掃と止水栓確認、強すぎる場合は止水栓調整や減圧弁の設置が効果的です。
給湯器の経年劣化による水圧低下も考慮し、10年以上経過している場合は交換も検討しましょう。簡単な自己調整で問題が解決しない場合は、早めに専門家に相談することをおすすめします。

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