給湯器使うと電気代も上がるって本当?ガスだけじゃないの?

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給湯器の待機電力って、結構バカにならないって聞いたけど本当?

お湯の救急車
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本当です。家庭の待機電力の19%を給湯器が占めているんですよ。

「ガス給湯器なのに、なぜか電気代が高くなった気がする…」そんな疑問を持ったことはありませんか。

実はガス給湯器は「ガスだけ」では動かず、必ず電気も使う仕組みになっています。

この記事では、給湯器と電気代の関係について、信頼できる公的機関のデータをもとに分かりやすく解説します。

この記事の監修者
私がお答えます!
太田 雄冴
お湯の救急車 代表
  • 作業歴8年
  • 対応実績年間3,000件以上
  • 保有資格:第二種電気工事士/ガス消費機器設置工事監督者/ガス可とう管接続工事監督者/ガス機器設置スペシャリスト
  • 即日対応保証 30分以内返信/3時間以内現地到着

豊富な経験をもとに、お客様のご要望に寄り添い、最適なプランをご提案します。価格面でも、お客様のニーズに合わせた柔軟なご相談が可能です。確かな実績ときめ細やかな対応で、お客様に安心と満足をお届けできるよう心がけております。

なぜガス給湯器でも電気代がかかるのか?

ガス給湯器は最終的な加熱にガスを使いますが、実は給湯器本体を動かすために電気が絶対に必要です。省エネルギーセンターの公式調査によると、給湯器がお湯を出す仕組みは次のような流れになっています。

蛇口をひねると、まず水量センサー(水の流れを感知する装置)が水流を検知します。次にファンモーター(送風機)がガス燃焼に必要な空気を送り込み、点火プラグが電気的に火花を発生させて着火します。さらに制御基板(給湯器の頭脳にあたる電子回路)が温度管理や安全装置を制御しています。

これらすべての工程で電気を消費するため、ガス給湯器といえども電気代は必ず発生するのです。つまり、ガスは「お湯を温めるエネルギー源」、電気は「給湯器を動かすエネルギー源」という役割分担になっています。

給湯器の電気代は実際にいくらかかる?

関東電気保安協会のデータによると、一般家庭の待機時消費電力量(電源を入れているだけで消費する電力)のうち、ガス給湯器は約19%を占めており、テレビ(10%)や冷暖房エアコン(8%)を上回っています。意外にも、給湯器は家庭内で2番目に待機電力を消費する機器なのです。

省エネルギーセンターの平成24年度調査報告書では、具体的な電気代が公表されています。一般的なガス給湯器の待機電力は電源オン時6.55W、電源オフ時5.16Wで、年間の待機電力だけで約1,550円(電源オン時)、約1,426円(電源オフ時)の電気代がかかります。

最新のエコジョーズ(省エネ型ガス給湯器)では待機電力が0.9Wまで下がり、年間約213円まで抑えられています。

給湯時(実際にお湯を沸かす時)の電気代については、東京ガスの公式コラムによると、お風呂の湯はり1回あたり約0.9~1.5円程度です。月間では給湯時の電気代が約21円程度となっています。

待機電力3Wの給湯器を24時間つけっぱなしにした場合、1ヶ月で約66~70円、年間では約830円の電気代となる計算です。こまめに電源をオンオフしても節約効果は年間数百円程度なので、長期旅行などで家を空ける時以外は、電源を入れたままにしておくことが推奨されています。

給湯器の種類で電気代はどれだけ違う?

給湯器には複数のタイプがあり、それぞれ電気代が大きく異なります。パナソニックの2023年7月の調査をもとに比較すると次のようになります。

給湯器の種類年間電気代年間ガス代年間合計
エコキュート約37,200円0円約37,200円
ガス給湯器(都市ガス)約1,000~2,000円約71,000円約73,000円
電気温水器約158,400円0円約158,400円

ガス給湯器の電気代は比較的低額ですが、ガス代と合わせたトータルコストで考える必要があります。

一方、エコキュートは電気のみで稼働するため電気代は上がりますが、ヒートポンプ技術(空気中の熱を集めてお湯を沸かす省エネ技術)により消費した電力の3~4倍の熱エネルギーを生み出せるため、トータルでは経済的です。

ガス給湯器からエコキュートへ交換した場合、ガス代が不要になる一方で電気代は年間約37,000~54,000円増加します。しかし差し引きで年間約35,000~94,000円の光熱費削減が期待できます。特にプロパンガスをお使いの場合は、年間10万円以上の削減も可能です。

ガス給湯器の電気代を節約する現実的な方法

ガス給湯器の電気代を節約する方法として、東京ガスの公式サイトでは以下が推奨されています。

  • 設定温度を40℃から38℃に下げる:年間約1,430円削減
  • 追い焚き回数を減らす:家族が間隔をあけずに続けて入浴することで、年間約6,190円削減
  • シャワー時間を1分短縮する:年間約2,070円削減

これらは主にガス代の節約ですが、給湯器の稼働時間を減らすことで電気代も同時に節約できます。待機電力については、こまめな電源オンオフによる節約効果は年間数百円程度と限定的です。

むしろ頻繁にオンオフを繰り返すと給湯器に負担がかかる可能性があるため、長期不在時以外は電源を入れたままにしておくことが推奨されています。

まとめ|給湯器と電気代の正しい関係を理解しよう

ガス給湯器でも電気代は確実に発生します。待機電力だけで年間約830円、給湯時の電気代を含めても年間約2,000円程度というのが実態です。ガス代(年間約7万円)と比較すれば電気代の割合は小さいものの、給湯器を動かすために電気が必要不可欠であることは理解しておくべきでしょう。

給湯器の種類によって電気代は大きく変わります。ガス給湯器は電気代が低く抑えられますが、エコキュートのような電気式給湯器に交換することで、トータルの光熱費を大幅に削減できる可能性もあります。ご自宅の使用状況やガスの種類(都市ガス・プロパンガス)に応じて、最適な給湯器を選択することが大切です。

「ガスだけじゃないの?」という疑問の答えは、ガス給湯器は電気とガスの両方を使って動く機器だということです。この事実を知っておけば、電気代の請求書を見ても納得できるはずです。

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