
新しい電池に変えたのに、まだエラー表示が消えない…なんで?

電池交換で直らない場合、原因は電池以外にあります。順番に確認していきましょう。
給湯器のリモコンに「電池切れ」のエラー表示が出て、新しい電池に交換したのに表示が消えない――そんなトラブルに悩んでいませんか。
電池交換をしても給湯器のエラーが消えない場合、電池以外にも複数の原因が潜んでいる可能性があります。単純な電池の入れ間違いから、リモコンや給湯器本体の故障まで、考えられる原因は多岐にわたります。
この記事では、電池交換後もエラーが消えない主な原因と、自分で試せる対処法、そして専門業者への依頼が必要になるケースについて、わかりやすく解説します。
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もくじ
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実は電池交換の手順が間違っている?
- 電池の向きを確認
- 同じ種類・新品の電池を使う
- アルカリ電池を使用
- 端子の汚れ・サビを確認
- フタが閉まっているか確認
電池交換をしたのにエラーが消えない場合、まず疑うべきは電池交換の手順そのものに問題がないかという点です。一般的に、電池交換後もエラーが残る原因として最も多いのが、電池の装着に関するミスです。
具体的には、電池の向き(プラスとマイナス)を逆に入れているケースが非常に多く見られます。電池を入れる際、向きを間違えるとリモコンは正常に動作しません。
また、新しい電池と古い電池を混ぜて使ったり、アルカリ電池とマンガン電池を一緒に使ったりすると、電池の性能が十分に発揮されず、エラー表示が消えないことがあります。メーカーによると、給湯器のリモコンにはアルカリ電池の使用が推奨されています。アルカリ電池は大きな電流を必要とする機器に適しており、マンガン電池に比べて2~5倍長持ちします。一方、マンガン電池は時計やリモコンなど小さな電流で動く機器向けで、給湯器には不向きです。
さらに、電池を入れる部分の金属端子(電池が触れる部分)が汚れていたり、サビていたりすると、正常に電気が流れずエラーが継続します。電池を入れ直す際は、電池のフタがしっかり閉まっているかも必ず確認しましょう。
リモコンや配線に不具合が起きているのでは?
電池交換を正しく行ってもエラーが消えない場合、リモコン本体の故障や配線のトラブルが原因の可能性があります。
リモコン自体が壊れている可能性
リモコンの液晶画面(表示部分)が故障していたり、ボタンの接触が悪くなっていたり、内部の基板(電子回路が組み込まれた板)にトラブルが生じているケースがあります。一般的に、リモコンの寿命は給湯器本体と同じく約10年程度とされています。長年使用しているリモコンであれば、部品の劣化による故障も十分に考えられます。
配線に問題が発生している
リモコンと給湯器本体をつなぐ配線(ケーブル)に断線や接触不良があると、電池を新しくしてもエラーは解消されません。配線の差し込み部分が抜けかかっていたり、配線そのものが腐食したりサビたりしている場合、また長年の使用で配線を覆っているビニールが削れて中の線が見えているような状態でも、正常に動作しなくなります。
ただし、配線トラブルの診断には専門的な知識と機器が必要で、一般の方が自分で判断するのは困難です。
給湯器本体側が原因になっていることも
電池式リモコンにエラーが表示される原因は、必ずしもリモコン側の問題だけではありません。給湯器本体に異常がある場合も、リモコンにエラーが表示されることがあります。
まず確認したいのが、給湯器本体の電源が入っているかという基本的な点です。給湯器本体のコンセントが抜けていたり、ブレーカー(電気の安全装置)が落ちていたりすると、リモコンの電池交換をしてもエラーは消えません。一戸建ての場合は外壁付近に、マンションの場合はメーターボックス(玄関脇にある扉の中)にコンセントがあることが一般的です。
また、給湯器本体の制御基板(給湯器の動作を制御する電子部品)や各種センサー(温度や水の流れを感知する部品)に異常が発生している場合も、リモコンにエラーが表示されます。一般的に給湯器の寿命は10年前後とされており、それ以上使っている場合は本体側の故障が疑われます。
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自分で試せる確認方法はこれ
専門業者を呼ぶ前に、まず自分で確認できるポイントがあります。以下の手順を試してみましょう。
電池周りの再確認
- 電池の向き(プラスとマイナス)が正しく入っているか
- すべての電池が新品のアルカリ電池になっているか(古い電池との混在はないか)
- 電池が触れる金属部分に汚れやサビがついていないか
- 電池のフタがしっかりと閉まっているか
リセット操作を1回だけ試す
一時的な誤動作が原因であれば、リセット操作で解消する場合があります。まずリモコンの電源ボタンを切ってから、もう一度入れ直してみましょう。それでも改善しない場合は、給湯器本体のコンセントを抜いて10秒以上待ってから、再度差し込んでみてください。
ただし、リセット操作は1回だけにしてください。何度も繰り返すと、かえって危険な状態を見逃す恐れがあります。1回試しても改善しなければ、使用を中止して専門業者に相談しましょう。
給湯器本体の電源を確認する
給湯器本体のコンセントがきちんと差さっているか、ブレーカーが落ちていないかを確認します。
どんな時に業者へ依頼すべき?
以下のような場合は、自己判断での対処は危険です。すぐに専門業者に連絡してください。
危険なエラーコードが出ている場合
エラーコード「140」(過熱防止装置が作動した)や「130」(不完全燃焼を検知した)などが表示されている場合、火災や一酸化炭素中毒のリスクがあります。このようなエラーコードが表示されたら、リセットを繰り返さず、直ちに使用を停止して業者に連絡してください。
給湯器を10年以上使っている場合
給湯器を10年以上使用している場合、電池交換でエラーが消えないのは経年劣化(長年の使用による部品の劣化)による本体故障の可能性が高いと言えます。メーカーによると、給湯器は約3,650時間の燃焼で機能停止を想定した設計となっており、毎日使用すれば約10年に相当します。
また、製造が終了してから7年を過ぎると、修理に必要な部品の供給も終了するため、修理ができない可能性があります。この場合は修理よりも給湯器の交換を検討すべきでしょう。
ガス臭や異音、水漏れがある場合
ガスの臭いがする、煙が出る、水が漏れているといった症状がある場合は、深夜や休日でも即座に対応が必要です。安全装置が正常に働いていない可能性があり、重大な事故につながる危険性があります。
電池交換とリセットを試しても改善しない場合
電池の再確認とリセット操作を試しても改善しない場合は、配線の不良や本体の故障の可能性が高く、専門業者による診断が必要です。無理に自分で直そうとせず、プロに任せましょう。
まとめ:原因を見極めて適切な対処を
給湯器の電池交換をしたのにエラーが消えない原因には、電池の入れ方の間違い、リモコン本体の故障、配線のトラブル、給湯器本体の異常など、さまざまな可能性があります。まずは電池の向きや種類、接触状態を再確認し、1回だけリセット操作を試してみましょう。
それでも改善しない場合や、危険なエラーコードが表示されている場合、給湯器の使用年数が10年を超えている場合は、自己判断せず専門業者に相談することが重要です。特にガス機器を資格なしで修理することは法律で禁止されており、重大な事故につながる恐れがあります。
なお、賃貸住宅にお住まいの場合は、勝手に業者を呼ばず、まず管理会社や大家さんに連絡してから対処するようにしましょう。適切な診断と対処で、安全に給湯器を使い続けることができます。
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