
給湯器にエラー表示が出てるけど、お湯は使えるからこのままでいいよね?

危険です。お湯が出ていても安全装置が警告を出している状態。そのまま使うと一酸化炭素中毒や火災のリスクがあります。
給湯器のリモコンに突然表示されるエラーコード。「少し待てば自動で消えるかも」「このまま使い続けても大丈夫だろう」と思っていませんか?
結論から言うと、給湯器のエラーは基本的に自動では消えません。特に安全装置が作動したエラーをそのまま放置すると、一酸化炭素中毒や火災といった命に関わる重大事故につながる危険性があります。
この記事では、給湯器のエラーが自動で消えるケースと消えないケース、そしてそのまま使い続けた場合に何が起こるのかを、政府統計やメーカーの公式見解をもとに分かりやすく解説します。
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給湯器のエラーは自動で消えるのか?答えはケースバイケース
給湯器のエラーコードには大きく分けて2つのタイプがあります。東京ガスの公式サイトによれば、安全装置の作動によるエラーは自動では消えず、必ず手動でのリセット操作が必要です。
一方で、天候などの一時的な外的要因によるエラーは、原因が解消されれば自動で消える場合があります。
例えば、台風や豪雨による給湯器内部の湿度上昇で点火不良が起きた場合、雨が止んでから半日程度で自然に回復することもあるのです。
ただし注意が必要なのは、リセット操作はあくまで「再起動」に相当するものだということです。リセットしても同じエラーが繰り返し表示される場合は、根本的な故障が原因である可能性が高く、専門業者への相談が必要になります。
自動で消えるエラーと消えないエラーの決定的な違い
自動で消える可能性があるエラーは、主に外部からの一時的な影響によるものです。
具体的には、停電や電圧の乱れで制御系が一時的に誤作動した場合や、ガス供給が瞬間的に不安定になって点火に失敗した場合などです。これらは原因が取り除かれれば、給湯器が正常に戻ることがあります。
一方、自動で消えないエラーは給湯器内部の安全装置が作動したり、部品が故障している状態です。日本ガス石油機器工業会が定める安全基準に基づき、給湯器には命を守るための重要な安全装置が搭載されています。
立ち消え安全装置は火が消えた時から1.5分以内に自動でガスを遮断し、不完全燃焼防止装置は炎の異常を検知すると即座にガスを遮断します。また過熱防止装置は異常な高温を感知すると自動停止する仕組みです。これらの安全装置が作動したエラーは、あなたや家族の命を守るための重要な警告であり、決して無視してはいけません。
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そのまま使い続けたら何が起こる?3つの深刻なリスク
給湯器のエラーを無視して使い続けると、想像以上に深刻な事態を招く可能性があります。
まず最も恐ろしいのが一酸化炭素中毒のリスクです。経済産業省のLPガス事故統計によると、1979年に最多の793件(死傷者888人)を記録して以降も、現在まで年間200件以上の事故が継続して発生しています。不完全燃焼により発生する一酸化炭素は無色無臭で検知が困難なため、気づかないうちに中毒症状が進行し、最悪の場合は命を落とす危険があるのです。
次に火災・爆発のリスクです。過熱防止装置が作動している状態で使い続けると、火災リスクが極めて高くなります。特にエラーコード140(過熱防止装置作動)を無視すると、最悪の場合は火災に発展します。また異常過熱により温度調節ができなくなり、突然熱湯が噴き出してやけどを負う事故も報告されています。
さらに機器損傷の拡大と修理費用の高額化も見逃せません。故障を放置すると他の部品にも負担がかかり、連鎖的に壊れていきます。その結果、修理費用が膨らみ、通常10~15年もつはずの給湯器の寿命が数年も短くなる可能性があります。水漏れを放置すれば壁や床に水が浸み込み、カビや腐食を引き起こし、建物の構造自体を弱めたり健康被害をもたらすこともあるのです。
即座に使用停止すべき危険なエラーコードはこれだ
以下のエラーコードが表示された場合は、すぐに給湯器の使用を停止してください。
エラーコード | 内容 | 危険性 |
---|---|---|
140 | 過熱防止装置作動 | やけど・火災の危険が極めて高い |
130 | 不完全燃焼防止装置作動 | 一酸化炭素中毒のリスク |
991 | 給湯機能停止 | 給排気の閉塞による危険 |
888 | 点検時期警告 | 経年劣化で事故リスクが増大 |
リンナイの公式サイトでは「エラーを無視した継続使用は火災・中毒事故につながる危険性がある」と明確に警告しています。
またノーリツも「安全装置は利用者の生命を守る重要な機能であり、作動した場合は無理に使わず専門業者へ相談すること」を基本方針としています。
まとめ:エラーが出たら必ず専門家に相談を
給湯器のエラーは、天候などの一時的な外的要因によるものは自動で消える場合もありますが、安全装置が作動したエラーは基本的に自動では消えません。同じエラーが繰り返し表示される場合は、根本的な故障のサインです。
エラーを無視してそのまま使い続けると、一酸化炭素中毒や火災といった命に関わる事故につながります。経済産業省の統計では現在も年間200件以上の事故が発生しており、決して他人事ではありません。
特に140、130、991、888といった危険度の高いエラーコードが表示された場合は、即座に使用を停止してください。リセットで一時的に直ったように見えても、それは応急処置に過ぎません。あなたとご家族の安全のため、エラーが出たら必ず専門業者の点検を受けるようにしましょう。
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