都市ガス用の給湯器は、プロパンガスの住まいでそのまま使えません。給湯器はガス種に合わせて燃焼するため、引っ越しや契約変更の前に機器の銘板と契約予定のガス種を確認してください。
最初に行うのは、給湯器を動かすことではなく、型番・使用年数・設置場所を控えることです。その情報をガス会社、メーカー、または有資格の給湯器業者へ伝えると、部品交換で済むか本体交換が必要かを判断しやすくなります。
自分で確認できるのは、表示や銘板、契約書類の確認までです。ガスノズル交換、燃焼調整、ガス接続は専門作業なので、工具を使って触らないでください。
すでに使っていてガス臭い、炎が安定しない、すすが出る、気分が悪いなどの異常がある場合は、使用を止めて連絡することが先です。
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給湯器は都市ガスとプロパンガスで使い回せる?最初の判断
判断の入口は、今の給湯器がどのガス種用で、次に使うガスが何かです。型番が同じように見えても、内部の仕様や調整が異なることがあります。
| 今の機器 | 新しいガス | そのまま使用 | 次の対応 |
|---|---|---|---|
| 都市ガス用 | プロパンガス | 不可 | 部品交換か本体交換 |
| プロパンガス用 | 都市ガス | 不可 | 部品交換か本体交換 |
| ガス種不明 | 不明 | 判断不可 | 銘板と契約を確認 |
| 新規購入 | 契約ガス種 | 対象外 | 対応機種を選ぶ |

都市ガスからプロパンガスへ変わる場合は、給湯器のガス種を合わせる対応が必要です。必ず交換または部品交換の対応が必要です。年数が古い機器や部品供給がない機器は本体交換を検討します。
賃貸や中古住宅では、前の入居者が使っていた機器のガス種が分からないこともあります。開栓前に銘板写真を撮り、契約予定のガス会社へ確認しておくと安全です。
そのまま使えない理由|ガス種と熱量が違う
都市ガスとプロパンガスは、同じ「ガス」でも性質が違います。東京ガスネットワークの情報では、都市ガス(13A)の発熱量は45MJ/㎥です。
一方、LPガス安全委員会は、プロパン1m3の発熱量を99MJと説明しています。つまり、プロパンガスは都市ガスの約2.2倍もの発熱量があります。
給湯器は、ガスの熱量、圧力、燃焼に必要な空気量に合わせて作られています。違うガス種を入れると、燃焼状態が崩れ、不完全燃焼や異常着火につながるおそれがあります。
LPガスは空気より重く、漏れた場合は低い場所にたまりやすい性質もあります。ガス臭いと感じるときは、機器の様子を見るより先に使用を止める判断が必要です。
使い続けると危険なサインと止める行動
ガス種が合っていない可能性がある状態で、試し運転を繰り返すのは避けてください。リンナイの公式案内でも、ガス種が異なる機器は使用できないと注意されています。
- NG:ガス臭い、低い場所ににおいが残る
- NG:炎が赤い、すすが出る、燃焼音がいつもと違う
- NG:点火失敗やエラーが出るのに再操作を続ける
- NG:水漏れ、焦げ臭さ、使用中の気分不良がある
このようなサインがあるときは、給湯器の電源操作や再点火を続けないでください。火気を避け、契約ガス会社、LPガス販売店、メーカー、または有資格の給湯器業者へ状況を伝えます。
異常がない場合でも、ガス種変更前の確認は必要です。安全に使えるかどうかは、見た目ではなく銘板と機器仕様、現地のガス種で判断します。
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対応は部品交換か本体交換|年数と部品で選ぶ
対応方法は大きく分けて、ガス種に合わせる部品交換と、プロパンガス用の本体へ交換する方法です。どちらがよいかは、使用年数、部品の有無、現在の症状で変わります。
部品交換が向くケースは、使用年数が短めで、必要部品が手配でき、本体側に目立つ不具合がない場合です。
- 使用年数が短め
- 必要部品が手配できる
- 本体に不具合がない
本体交換を検討するケースは、10年前後以上使っている、部品供給がない、水漏れやエラーがある場合です。
- 10年前後以上使っている
- 部品供給がない
- 水漏れやエラーがある

部品交換は、給湯器本体はそのままで、ガスノズルや関連部品の交換、燃焼調整などが必要になる場合があります。給湯器本体を使い続ける方法ですが、作業可否は機種と部品供給で決まります。
本体交換は初期費用が上がりやすい一方、古い機器の再故障リスクや部品欠品を避けやすくなります。引っ越し後に長く住む予定なら、見積もり時に本体交換も同時に比較してください。
| 対応 | 費用目安 | 向く条件 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 部品交換 | 約3~4万円 | 年数短め・部品あり | 作業可否を確認 |
| 本体交換 | 約8.2万~25万円 | 古い・症状あり | 設置条件で変動 |
費用の内訳まで確認したい場合は、給湯専用、追い焚き付き、給湯暖房熱源機などのタイプ別に見ると判断しやすくなります。
自分でできる確認と相談前に伝えること
相談前に情報をそろえると、部品交換で済むか、本体交換を見た方がよいかの判断が早くなります。写真で控えておくと、電話やフォームでも伝えやすくなります。
相談前に確認すること
- 契約予定のガス種が都市ガスかプロパンガスか
- 給湯器の銘板にあるメーカー名、型番、製造年
- 屋外壁掛け、据置、PS内などの設置場所
- 使い始めてからのおおよその年数
- エラーコード、水漏れ、におい、すすなどの症状
- 引っ越し日、開栓予定日、希望する使用開始日
給湯器の前面や側面には、ガス種、型番、製造年などが記載された銘板があります。暗い場所では無理に分解せず、スマートフォンで読める範囲だけ撮影してください。
部品交換の可否は、メーカーや機種、部品供給状況で変わります。古い給湯器では部品が入手できず、本体交換の方が現実的な場合もあります。
お湯の救急車へ相談する場合も、銘板写真と使用年数、次に使うガス種が分かると案内がスムーズです。現在の給湯器の状態を伝えて適切な対応方法を確認することから進めてください。
まとめ|都市ガスからプロパンガスへ変わる前に給湯器のガス種を確認する
都市ガス用の給湯器を、プロパンガスの住まいでそのまま使うことはできません。ガス種が違うと燃焼条件が合わず、不完全燃焼や異常着火につながるおそれがあります。
対応は、部品交換でガス種に合わせる方法と、プロパンガス用の本体へ交換する方法があります。使用年数が短く部品があるなら部品交換、古い機器や症状があるなら本体交換も比較しましょう。
確認する順番は、契約ガス種、銘板、型番、使用年数、症状です。ガス臭い、すす、炎の異常、気分不良がある場合は、給湯器を使い続けず、ガス会社や有資格の給湯器業者へ連絡してください。
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