
電源は入ってるのに、なんでお湯が出ないの…?

電源が入っていても、ガスや水の供給に問題があるとお湯は出ません。まずは3つのポイントを確認しましょう。
給湯器のリモコンを確認すると電源ランプは点灯している。それなのに蛇口をひねってもお湯が出ない――。
こんな症状でお困りではないでしょうか。電源ランプが点いているということは、給湯器本体への電気供給は正常に行われています。問題は、お湯を作る機能のどこかで不具合が発生しているということです。
本記事では、給湯器の電源ランプは点いてるのにお湯が出ない場合に考えられる原因と、自分でできる対処法を順を追って解説します。専門業者を呼ぶ前に、まずは以下の確認事項を試してみましょう。
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なぜガス供給の確認が最優先なのか?
給湯器の電源ランプは点いてるのにお湯が出ない症状では、真っ先にガス供給の状態を確認する必要があります。いくら電源が入っていても、ガスが給湯器まで届いていなければお湯を作ることはできません。
まず確認すべきは、給湯器につながるガス栓が完全に開いているかどうかです。ガス栓は時計回りに最後まで回すことで全開状態になります。「開いているはず」と思い込んでいても、実際は中途半端な状態だったというケースは少なくありません。
次に重要なのがガスメーター(マイコンメーター)の状態確認です。東京ガスの公式サイトによれば、マイコンメーターは地震や長時間使用を検知すると、安全装置が働いて自動的にガス供給を遮断します。メーターに赤いランプが点滅していれば、ガスが遮断されている証拠です。
ガスメーターの復帰手順は以下の通りです。
- すべてのガス機器を停止させる
- 復帰ボタンのキャップを外す
- 復帰ボタンを奥まで押し込み、すぐに手を離す
- 3分間そのまま待機する
この3分間で、ガスメーターが自動的にガス漏れの有無を確認します。3分後に赤ランプが消えていれば、復帰完了です。なお、プロパンガスをご使用の場合は、ガスボンベの残量切れの可能性もあるため、あわせて確認してください。
水抜き栓フィルターの詰まりを見逃していませんか?
ガス供給に問題がないのに給湯器の電源ランプは点いてるのにお湯が出ない場合、水抜き栓フィルターの詰まりが原因となっているケースが非常に多く見られます。
水抜き栓フィルターは、給湯器への給水路に設置され、水道水に含まれる不純物やゴミをろ過する役割を担っています。ノーリツの公式FAQでも定期的な清掃が推奨されているように、このフィルターにサビやゴミが蓄積すると、給湯器に十分な水が供給されなくなります。
特にすべての蛇口からお湯が出ない場合は、水抜き栓フィルターの詰まりを強く疑うべきです。清掃方法は次の手順で行います。
- 給湯元栓を完全に閉める
- 水抜き栓を左回りでゆっくり取り外す
- フィルター部分を歯ブラシなどで丁寧に水洗いする
- フィルターを元の位置に確実に取り付ける
この作業は専門的な知識がなくても行えるため、給湯器の電源ランプは点いてるのにお湯が出ない場合の初期対応として有効です。
エラーコード「111」が出たらどうすればいい?
給湯器のリモコンにエラーコード「111」または「11」が表示されている場合、点火装置(イグナイター)の故障が疑われます。東京ガスの情報サイトでは、このエラーコードは点火不良を意味すると説明されています。
イグナイターは、ガスに着火するための火花を発生させる重要な部品です。経年劣化により電極が消耗したり、制御基盤に不具合が生じたりすると、正常に火花が飛ばなくなります。この状態では、燃焼ランプが点灯しないため、リモコンを見れば点火できていないことが判断できます。
まずは以下のリセット操作を試してみましょう。
- リモコンの電源をOFFにし、1分間待機してから再度ONにする
- 給湯器本体の電源プラグを10秒間抜き、再度差し込む
ただし、リセット操作を行ってもエラーコードが繰り返し表示される場合や、燃焼ランプが点灯しない状態が続く場合は、部品の交換が必要です。この段階では専門業者への依頼を検討してください。
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症状別|給湯器の電源ランプは点いてるのにお湯が出ない原因一覧
給湯器の電源ランプは点いてるのにお湯が出ない症状は、状況によって原因が異なります。以下の表で、主な症状と原因、対処法をまとめました。
症状 | 考えられる原因 | 自分でできる対処法 | 業者依頼の必要性 |
---|---|---|---|
燃焼ランプも点かない | ガス供給の遮断、点火装置の故障 | ガス栓・メーター確認、リセット操作 | エラーコード継続時は必要 |
すべての蛇口でお湯が出ない | 水抜き栓フィルター詰まり、給水元栓の問題 | フィルター清掃、元栓確認 | 改善しない場合は必要 |
エラーコード「111」表示 | 点火装置(イグナイター)の故障 | リセット操作 | リセットで改善しない場合は必要 |
燃焼ランプが点滅する | 燃焼バーナーの劣化、不完全燃焼 | リセット操作 | 継続する場合は必要 |
この表を参考に、ご自宅の給湯器がどの状態に当てはまるかを確認してください。
10年以上使っている給湯器は交換のサインかも
一般社団法人日本ガス石油機器工業会は、給湯器の目安使用期間を10年と定めています。10年を超えて使用している給湯器は、主要部品の劣化が進行し、故障リスクが著しく高まります。
経済産業省の長期使用製品安全点検制度においても、設計標準使用期間を超えた製品については定期的な点検が推奨されています。燃焼バーナー、イグナイター、熱交換器などの主要部品は、長期使用により確実に劣化し、不完全燃焼や点火不良といった不具合を引き起こします。
使用開始から10年が経過した給湯器で、電源ランプは点いてるのにお湯が出ない症状が発生した場合、修理よりも交換を検討する方が経済的な場合が多いでしょう。修理費用と今後の故障リスクを考慮すると、新しい給湯器に交換した方が長期的なコストパフォーマンスは良好です。
まとめ|給湯器の電源ランプは点いてるのにお湯が出ない時の対処手順
給湯器の電源ランプは点いてるのにお湯が出ない場合、原因は複数考えられますが、対処すべき優先順位は明確です。
まず最優先で確認すべきは、ガス栓の開閉状態とガスメーターの状態です。次に水抜き栓フィルターの詰まりを確認し、必要に応じて清掃を行いましょう。これらは専門知識がなくても対処可能な範囲です。
エラーコード「111」が表示されている場合や、リセット操作を試しても改善しない場合は、点火装置や燃焼バーナーの故障が疑われます。この段階では、安全のためにも専門業者への依頼が必要です。
また、給湯器を10年以上使用している場合は、修理ではなく交換を視野に入れることをお勧めします。信頼できる業者を選び、複数社から見積もりを取得して比較検討することで、適切な判断ができるでしょう。給湯器の電源ランプは点いてるのにお湯が出ない症状は、正しい手順で対処すれば解決できるケースが多いため、落ち着いて一つずつ確認していきましょう。
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