冬の寒い朝、蛇口をひねってもお湯が出ない…そんな経験はありませんか?
気温が氷点下になると給湯器や配管が凍結し、お湯が使えなくなることがあります。寒冷地ではよく起こるガス給湯器のトラブルですが、適切な対処で解決できます。
この記事では、給湯器の凍結を簡単に確認する方法と、凍結した場合の適切な対処法について詳しく解説します。早めに凍結に気づき、正しく対応することで、配管破裂などの深刻なトラブルを防ぎましょう。
朝シャワーが使えない?3ステップで即座に給湯器凍結を見抜く方法
冬の寒い朝にシャワーが使えなくなったら、まず疑うべきは給湯器の凍結です。外気温が氷点下になった翌朝は特に注意が必要です。以下のような状況が見られる場合、給湯器や水道配管が凍結している可能性が高いでしょう。
- お湯側の蛇口をいっぱいに開けても何も出てこない
- 水がポタポタとしか出ない
- 水は出るがお湯が出ない
これらの症状が見られる場合、給湯器本体や給水配管、給湯配管のどこかで凍結が起きていると考えられます。
寒冷地では冬季に頻繁に起こるトラブルで、とくに気温が-4℃以下になった翌朝は要注意です。キッチンやお風呂場など、すべての蛇口を確認してみましょう。
エラーコード290が出た!プロ技で解読する給湯器リモコンの凍結サイン
蛇口をチェックしても判断がつかない場合は、給湯器のリモコン画面を確認しましょう。ガス給湯器のリモコンには凍結を知らせるエラーコードが表示されます。
リモコンが異常を自動検知するため、素人でも簡単に凍結状態を判断できます。メーカーごとに表示されるエラーコードは異なりますが、主な凍結関連のエラーコードは以下の通りです。
- エコフィール・エコジョーズ(リンナイ、ノーリツ、パナソニックなど):290
- コロナ製品:E:14、E:28、U:2、U:3
- ノーリツ製品:562、632
また、リモコンに雪だるまのマークや「凍結予防」の文字が表示されている場合は、自動的にポンプが運転して凍結を予防している状態です。
暖房やお湯を使っていないのに燃焼中(炎)マークが表示されている場合も、暖房配管の凍結を予防するために自動的に燃焼している可能性があります。これらは正常な動作なので心配ありません。
冬の寒波到来!あなたの給湯器が凍結する5つの危険信号
寒波到来時、すべての給湯器が同じように凍結するわけではありません。あなたの家の給湯器が特に凍結リスクを抱えていないか確認しましょう。
給湯器が凍結する主な原因は以下の5つです。これらの条件に当てはまる場合は、冬季トラブルの警戒レベルを上げるべきです。
- 気温が0℃以下、特に外気温が-4℃以下になった
- 水道管内の水が長時間動いていない(長期不在など)
- 給湯器が北側に設置されていて日当たりが悪い
- 給湯器を長期間使用していなかった
- 給湯器の電源が切れていて凍結防止機能が働いていない
また、風が直接吹き付けやすい場所に設置されている給湯器は特に凍結しやすいので注意が必要です。
徹底解剖!知らないと損する給湯器の凍結しやすい急所5選
給湯器のシステムは複雑で、凍結のリスクがある箇所は一カ所ではありません。効果的な対策のためには、特に凍結しやすい「急所」を知っておくことが重要です。水道修理のプロも注目する凍結しやすい部位は以下の5つです。それぞれの特徴を理解して、的確に対処しましょう。
- 給水配管(水道管):冷たい水が通る配管で最も凍結しやすい部位です
- 給湯器本体と配管の接続部分:金属製で外気温の影響を受けやすく凍結しやすい箇所です
- 給湯配管:お湯が通る配管でも外気に触れている部分は凍結する可能性があります
- 追い焚き配管:長時間使用しない場合は凍結するリスクが高まります
- ドレンパイプ(排水管):結露の排水管で、水が溜まって凍結するとエラー290が表示されます
これらの部位を重点的に確認し、凍結が疑われる場合は適切に対処することが大切です。
緊急対応!プロ直伝の凍結給湯器を30分で復活させる4つの技
凍結が確認できたら、速やかに対処することが重要です。配管破裂を防ぐためにも、正しい方法で解凍作業を行いましょう。修理業者に依頼しなくても、以下の手順で自分で対処できます。状況に応じて最適な方法を選択してください。
自然解凍を待つ場合
- 給湯器のリモコンの運転をOFFにする
- お湯の蛇口を少し開けておく(水が出るようになったら解凍の確認ができる)
- 解凍後、水漏れがないか確認する
- 問題なければ給湯器の電源をONにする
すぐにお湯を使いたい場合
- 給湯器の電源をOFFにする
- お湯側の蛇口を少し開ける
- ガス栓を閉める
- 凍結部分にタオルを巻いて30~40℃のぬるま湯をゆっくりかける(熱湯は絶対NGです)
- 水が出てきたら蛇口を閉める
- タオルを外し、水を完全に拭き取る(水が残ると再凍結の原因になる)
配管にドライヤーの温風を当てる方法
- 熱風を近づけすぎると配管が破裂する恐れがあるため十分に注意する
- 様子を見ながら温風を少しずつ当てる
給水元栓が回らない場合
- 元栓の周りにタオルを巻き、ぬるま湯をかけて解凍する
- 元栓が回るようになったら蛇口を確認する
恐怖のエラー290!修理業者いらずの排水管凍結解消法
最新型のエコフィールやエコジョーズで頻繁に表示されるエラーコード290は、多くの給湯器ユーザーを悩ませています。このコードはドレン管(排水管)の凍結を示す警告サインです。修理業者を呼ぶ前に、まずは以下の手順で自力解決を試みましょう。
- 凍結部分にタオルなどを巻いて40℃程度のぬるま湯をゆっくりとかける
- ドライヤーが使える環境であればドライヤーでも代用可能
- 排水管から水が抜けたら一度リセット(電源の入切かコンセントの抜き差し)する
ドレン管が解凍されると正常に給湯器が作動するようになります。
致命的ミス回避!給湯器解凍時の配管破裂を防ぐ安全の鉄則
給湯器の凍結解凍は間違った方法で行うと、配管破裂や水漏れといった二次被害を招く恐れがあります。特に素人が陥りやすい失敗を避けるため、解凍作業を行う際は以下の安全の鉄則を守りましょう。
- 熱湯の使用は厳禁:配管が破裂する可能性があるため、必ず30~40℃のぬるま湯を使用する
- 電気部品への注意:ガス栓・コンセント・電気コードにお湯がかからないように十分注意する
- 完全な水分除去:解凍後は水を完全に拭き取る(残った水が再度凍結の原因になる)
- 無理はしない:自信がない場合は無理をせず、メーカーや修理業者へ問い合わせる
適切な温度のお湯を使い、安全に配慮しながら解凍作業を行うことが重要です。
寒波襲来も怖くない!プロ認定の給湯器凍結予防最強テクニック
「凍結は予防が最良の対策」とプロの修理業者も口を揃えます。真冬の寒波がやってきても慌てることのないよう、冬季到来前に予防対策を講じておきましょう。
寒冷地で長年実証されてきた給湯器の凍結を防ぐ効果的な方法は以下の通りです。
- 水を流し続ける:凍結しそうな気温の時は少量の水を流し続ける
- 保温対策を施す:配管に保温材を巻いて外気温の影響を軽減する
- 電源を入れておく:長期不在時も給湯器の電源は入れておく(凍結防止機能が作動する)
特に長期間家を空ける場合は、これらの対策を事前に行っておくことで、帰宅後のトラブルを防ぐことができます。
まとめ:冬の朝のお湯切れ緊急事態を回避する最終チェックリスト
冬季の寒波襲来時、給湯器凍結は多くの家庭が直面するトラブルです。朝のシャワーが使えない緊急事態を防ぐためには、以下のポイントを押さえておきましょう。
ポイント
- 蛇口からのお湯の出具合とリモコンのエラー表示で凍結を素早く確認
- ぬるま湯(30~40℃)を使った適切な解凍方法で配管破裂を防止
- 熱湯の使用は厳禁、ガス栓・電気部品へのお湯かけも危険
水道配管の保温対策や給湯器の凍結防止機能を活用すれば、冬の朝のお湯切れトラブルを未然に防げます。特に外気温がマイナス4℃を下回る厳寒期には警戒レベルを上げ、早めの対策を心がけましょう。
エラーコード290などの警告表示があっても慌てることなく、この記事の手順に従って冷静に対処すれば、配管破裂といった深刻なダメージを回避できます。

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