給湯器が突然故障してしまったとき、「今日のお風呂はどうしよう…」と焦ることがありますよね。
実は、給湯器が壊れてもお風呂に入る方法はいくつもあります。
この記事では、緊急時でもお湯を確保し、快適にお風呂に入れる5つの裏ワザをご紹介します。災害時の対策としても役立つ情報ですので、ぜひ参考にしてください。
①ポータブル給湯器で手軽にお湯を確保する
給湯器故障時の強い味方となるのが「ポータブル給湯器」です。持ち運び可能な小型の給湯装置で、水をお湯に変えて使用できます。
ポータブル給湯器の使い方
カセットガス式のポータブル給湯器はOD缶(アウトドア用ガス缶)と変換バルブを使って燃料を供給し、電源はポータブルバッテリーやシガーソケットから取得します。水タンクにポンプを入れ、シャワーホースを接続するだけで使用可能です。
使用時はガス漏れ防止のため必ず平坦な場所で使用することが重要です。また、寒冷時はガス缶が結露して機能しなくなる可能性があるので注意しましょう。
②停電対応モード付き給湯器を活用する
リンナイの一部エコジョーズ製品には「停電対応モード」が搭載されています。この機能を使えば、給湯器本体が停電していても入浴が可能です。
停電対応モードの条件
この機能を使うためには⋯
- ガスと水道が使用可能であること
- ポータブル電源を給湯器に接続すること
給湯のみの使用に限られ、風呂自動運転や追い炊き機能は使用できません。給湯能力も通常より制限される場合がありますが、緊急時の裏ワザとして覚えておきましょう。
③代替熱源で簡易的にお風呂を沸かす
給湯器が壊れた場合、従来型の風呂釜やポットバス(浴槽に設置する小型湯沸かし器)も有効な裏ワザです。
小型湯沸かし器の利点
パロマなどの小型湯沸かし器は、熱湯の出湯が可能で、ガス量調節つまみと操作ボタンによる幅広い湯温調節ができます。乾電池式のものは停電時でも使用できるため、給湯器故障時にも風呂を沸かせます。
使用中および使用直後は高温になるため、やけどに十分注意してください。屋内で使用する場合は換気を徹底し、子供だけでの使用は避けましょう。
④公的支援・入浴サービスを利用する
給湯器の故障が災害時に重なった場合は、自治体や支援団体による入浴支援サービスという裏ワザもあります。
移動式入浴車の活用
2024年能登半島地震では、NPO法人による移動式お風呂カーが運用されました。一般的な浴槽とシャワーを備え、水のろ過装置も搭載。断水時には沢の水を浄化して使用することも可能です。
災害時は自治体の避難情報や広報を確認し、入浴サービスを申し込みましょう。給湯器故障と水道トラブルが同時に起きた際に特に役立ちます。
⑤災害対応型LPガス給湯システムを活用する
日本LPガス協会が推進する災害対応型LPガスバルク供給システムも、給湯器故障時の裏ワザとして注目です。
多機能な緊急給湯システム
このシステムは給湯器、自動ポンプ、送水用ホースがセットになったユニットで、シャワーやお風呂だけでなく、お湯を使った調理にも対応。経済産業省の補助事業により、避難所や医療施設に導入されているケースもあり、地域の防災拠点で利用できる可能性があります。
まとめ:給湯器が壊れても風呂に入れる5つの裏ワザ
給湯器が壊れてしまったとき、お風呂に入れない状況は決して我慢する必要はありません。この記事でご紹介した5つの裏ワザを状況に応じて活用してください。
- ポータブル給湯器の活用
- 停電対応モード付き給湯器の利用
- 代替熱源による簡易的な入浴方法
- 公的支援・入浴サービスの利用
- 災害対応型LPガス給湯システムの活用
特に日常的なトラブルに備えるなら、ポータブル給湯器や小型湯沸かし器をあらかじめ用意しておくと安心です。これらの裏ワザを知っておけば、給湯器が壊れても快適なお風呂ライフを維持できます。

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