お風呂の自動湯はり機能は現代の住宅設備の便利な機能ですが、「湯はりが始まった後に温度変更は可能なのか」という疑問をお持ちの方は多いでしょう。
給湯器やエコキュートのメーカー・機種によって、自動湯はり中の温度変更機能は大きく異なります。
この記事では、自動湯はり中の温度調節機能について徹底解説します。
機種別で比較!自動湯はり中に温度変更ができる給湯器とできない給湯器
自動湯はり中に温度を変更できるかどうかは、お使いの給湯器やエコキュートの種類によって決まります。
メーカー | 湯はり中の温度変更 | 特徴 |
---|---|---|
三菱エコキュート | 可能 | フロー温度スイッチで1℃単位で調節可能 |
パロマ | 製品による | 台所・浴室リモコン両方で操作可能 |
リンナイ | 製品による | RUF-Eシリーズは細かな温度調節が可能 |
三菱エコキュートでは、湯はり中やふろ自動運転中でも湯張り温度を変更することができます。フロー温度スイッチの上を押すと1度上がり、下を押すと1度下がる仕組みになっているため、快適な温度に簡単に調整できます。
お使いの製品の機能を確認するには、取扱説明書を参照するか、メーカーサポートに問い合わせることをおすすめします。
お好みの温度に調節!最新の自動湯はりシステムの温度設定範囲と精度
自動湯はりの温度設定範囲は製品によって異なりますが、主要メーカーの設定範囲は以下の通りです。
- 三菱エコキュート:35℃〜48℃(1℃刻み)
- パロマ給湯器:33℃〜48℃(1℃刻み)
- リンナイ給湯器:37℃〜48℃(1℃刻み)
- 一般的な給湯器:37℃〜45℃程度
最新のシステムでは、より細かな温度調節が可能になり、家族それぞれの好みに合わせた湯温設定ができるようになっています。温度センサーと高度な制御技術により、設定温度に近い湯温を実現する精度も向上しています。
これで完璧!湯はり中に温度を変える具体的な操作方法とコツ
湯はり中に温度を変更する方法は、機種によって異なりますが、一般的な操作手順と便利なコツをご紹介します。
一般的な操作手順
- リモコンの温度選択ボタンを確認する
- ▲ボタンで温度上昇、▼ボタンで温度下降
- 設定温度はリモコン画面でリアルタイムに確認可能
便利なコツ
- 湯はり開始前に水温と気温を考慮して初期設定温度を決める
- 入浴前に浴室内で温度を最終確認・調整する
- リモコンの「優先」ボタンが押されていることを確認(切り替え操作が必要な場合あり)
- 温度変更後は設定が確実に反映されるまで数秒待つ
特に三菱エコキュートのMC-150V/FC-150Vリモコンでは、ふろ温度選択スイッチを使用して湯はり中でも簡単に温度調節が可能です。
なぜ違う?設定温度と実際の湯温にズレが生じる主な原因と対処法
自動湯はりで設定した温度と実際の湯温が異なることがある主な原因と対処法をご紹介します。
温度差が生じる原因
- 湯張り温度は目安温度であり、制御システムの誤差がある
- 浴槽や配管が熱を吸収し、設定温度より低くなる
- 外気温や設置環境(配管の長さなど)が影響する
- 給湯器の経年劣化により温度センサーの精度が低下する
対処法
- 冬場は設定温度を通常より1〜2℃高めに設定する
- 浴槽に蓋をして熱の放散を防ぐ
- 「快適保温」機能や「自動おいだき」機能を活用する
- 定期的なメンテナンスで給湯器の性能を維持する
特に冬場は配管が冷えているため、設定温度との差が大きくなる傾向があります。季節や環境に合わせた温度設定の調整が重要です。
最新技術で実現!湯はり後も快適温度を維持する高機能システム
最新の給湯器やエコキュートには、湯はり後も温度を一定に保つ先進的な機能が搭載されています。
高機能温度維持システム
- 自動保温機能:約30分ごとに浴槽の湯温をチェックし、下がっていれば自動加熱
- 自動たし湯機能:設定水位まで自動でお湯を足す機能
- 入浴検知機能:入浴を検知すると設定温度まで自動で沸き上げる
- ゆるやか湯かげん:おいだき中に設定温度に近づくと加熱を緩やかにし、循環口付近の熱さを和らげる
これらの機能を組み合わせることで、長時間経過後も、また家族が続けて入浴する場合でも、常に快適な温度でお風呂に入ることができます。特にリンナイの「快適おいだき」機能は、熱すぎる循環口周辺の温度を調整する工夫がされています。
メーカー別徹底比較!自動湯はりの温度調節機能の特徴と選び方
主要メーカーの温度調節機能の特徴と選ぶ際のポイントを詳しく解説します。
パロマ給湯器
- 特徴:台所・浴室両リモコンで操作可能、シンプルな操作性
- おすすめポイント:操作がわかりやすく、温度表示が見やすい
リンナイ給湯器
- 特徴:「快適おいだき」機能搭載、細かい温度調節が可能
- おすすめポイント:入浴中の温度ムラを抑え、快適な入浴環境を実現
三菱エコキュート
- 特徴:湯はり中でも温度変更可能、省エネ性に優れている
- おすすめポイント:エコキュートでありながら柔軟な温度調節が可能
選ぶ際のポイント
- 家族構成や入浴スタイルに合った機能を選ぶ
- リモコンの操作性と見やすさをチェック
- 省エネ性と快適性のバランスを考慮する
- アフターサービスの充実度も重要な判断材料
毎日の入浴を快適に!自動湯はり機能の賢い活用法と時短テクニック
自動湯はり機能をより効率的に活用するための実践的なアドバイスをご紹介します。
おすすめ活用法
- 家族の帰宅時間に合わせて予約運転を設定し、帰宅後すぐに入浴できるようにする
- 入浴前に「自動たし湯」で適温に調整してから入浴する
- 寒い日は浴室暖房と組み合わせて使用し、ヒートショック対策を行う
- 入浴後は「自動保温」を活用し、家族全員が快適な温度で入浴できるようにする
時短テクニック
- 湯はり完了前お知らせ機能を活用して、効率よく入浴準備を進める
- スマートフォンアプリ対応の製品なら外出先から湯はり開始の操作が可能
- よく使う設定は記憶させておき、ワンタッチで湯はりを開始する
- 家族の入浴パターンを分析し、最適な湯量と温度をプリセットしておく
これらのテクニックを上手に活用することで、より快適で時間効率の良いバスタイムを実現できます。
まとめ:自動湯はり中の温度変更機能を使いこなして快適バスタイムを
自動湯はり中の温度変更については、製品によって機能や操作方法が大きく異なります。三菱エコキュートなど一部の製品では湯はり中でも温度変更が可能ですが、すべての製品でできるわけではありません。
温度設定時には、配管や浴槽による熱損失、外気温や設置環境の影響で、設定温度と実際の湯温に差が生じることを理解しておきましょう。この差を考慮した温度設定と、「自動保温」や「自動たし湯」などの機能を活用することで、より快適な入浴体験を実現できます。
お使いの製品の取扱説明書を確認し、自動湯はり機能の特徴と操作方法を把握することで、毎日のバスタイムをより快適にできます。温度変更機能を上手に使いこなし、家族全員が理想の湯温で入浴できる環境を整えましょう。

※ 今月の残り枠あとわずかです!お急ぎください。