
追い焚きしたら黒いカスが…給湯器壊れた?修理代高そう…

ほとんどの場合、給湯器の故障ではありません。配管の汚れが原因で、市販の洗浄剤で解決できますよ。
いつものように追い焚き機能を使ったら、突然浴槽に黒いカスがプカプカと浮いてきた――。こんな経験をすると「給湯器が壊れたのでは?」と心配になるのも無理はありません。
結論から言えば、追い焚きで黒いカスが出ても給湯器本体の故障とは限りません。多くの場合、原因は配管内に長年蓄積した汚れです。ただし放置すると健康被害のリスクもあるため、正しい対処が必要になります。
この記事では、追い焚きで浮いてくる黒いカスの正体と、給湯器故障の見極め方、今すぐできる対処法までを分かりやすく解説します。
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黒いカスの正体|配管内に潜む4種類の汚れとは
追い焚きをしたら黒いカスが浮いてくる。この現象の正体は、追い焚き配管の中に蓄積した汚れです。
具体的には次の4種類が考えられます。
皮脂や石鹸カスなどの湯垢
入浴時に浴槽に溶け込んだ皮脂、垢、石鹸の成分、入浴剤などが、追い焚きの際に配管内へ取り込まれます。配管内部に付着したこれらの汚れは時間とともに蓄積し、配管のゴムパーツから染み出た黒い色素と混ざり合って黒く変色するのです。
配管や風呂釜に発生したサビ
古い給湯器では銅製の配管が使われていることがあり、その場合は緑青(ろくしょう)という銅のサビが発生します。緑青と聞くと「毒があるのでは?」と心配する方もいますが、厚生省(現厚生労働省)は1984年に「緑青は無害に等しい物質」と正式に認定しています。
経年劣化したゴムパッキンの破片
配管の接続部分に使われているゴムパッキンは、長年使用すると劣化してボロボロになります。黒いカスを指でつまんで伸ばしてみて、ゴムのような弾力があれば、これはゴムパッキンの劣化が原因と考えられます。
細菌が作り出すバイオフィルム
バイオフィルムとは、配管内で細菌が集まって作るヌメヌメした膜のことです。配管内の皮脂や垢を栄養源にして細菌が繁殖し、粘り気のある膜を形成します。この膜の中にはレジオネラ菌や大腸菌などが潜んでおり、通常の洗浄では落としにくいのが特徴です。
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給湯器は壊れていない?黒いカスと故障の関係
追い焚きで黒いカスが出たからといって、すぐに「給湯器が故障した」と判断するのは早計です。黒いカスの大半は配管の汚れが原因であり、給湯器本体の機能には問題がないケースがほとんどです。
ただし次のような状況では、部品交換や給湯器の交換を検討する必要があります。
- ゴムパッキンや配管内部の部品が劣化している
- 配管にサビが発生しており、日常的な掃除では改善できない
- 給湯器を設置してから10年以上が経過している
経済産業省が定める「長期使用製品安全点検・表示制度」では、給湯器の標準使用期間は10年とされています。
リンナイやノーリツといった主要メーカーも10年での点検・交換を推奨しており、この年数を超えると故障や事故のリスクが高まります。
配管洗浄を行っても黒いカスが繰り返し出てくる場合、あるいはお湯の温度が安定しない、異音がする、水漏れするといった症状がある場合は、給湯器の交換時期が来ていると考えましょう。
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見逃せない健康リスク|レジオネラ菌の脅威
追い焚き配管の黒いカスを放置することは、実は健康面で大きなリスクを伴います。最も警戒すべきはレジオネラ菌による感染症です。
レジオネラ菌は土や水の中に普通に存在する細菌ですが、20〜50℃程度の温かい水の中(特に36℃前後)で活発に増殖します。配管内のヌメヌメした膜(バイオフィルム)の中に潜み込み、そこで大量に繁殖するのです。
問題は感染経路です。お風呂のお湯やシャワーから発生する目に見えないほど細かい水の粒(エアロゾル)を吸い込むことで、レジオネラ菌が肺に入り込みます。そして高熱、激しい咳、筋肉痛、息切れといった症状を引き起こすレジオネラ肺炎を発症します。特に高齢者や小さな子ども、持病のある方は重症化しやすく、最悪の場合は命に関わることもあります。
厚生労働省の公式サイトでは、循環式の浴槽におけるレジオネラ症予防のため、定期的な配管洗浄と消毒を強く推奨しています。同省の平成15年調査では入浴施設の約26.5%でレジオネラ菌が検出されており、これは決して公共施設だけの問題ではありません。家庭の追い焚き配管も同じリスクを抱えているのです。
今すぐ実践|追い焚き配管の効果的な洗浄方法
黒いカスを取り除くには、市販の配管洗浄剤を使った定期的なお手入れが効果的です。
どの洗浄剤を選べばいい?
過炭酸ナトリウム(酸素系漂白剤)を主成分とする洗浄剤がおすすめです。過炭酸ナトリウムは強いアルカリ性で、洗浄中に酸素の泡を発生させることで配管内の頑固な汚れを浮かせて落とします。
中でもジョンソン株式会社の「ジャバ(1つ穴用)」は、日立、ダイキン、コロナ、三菱電機、東芝など主要な給湯器メーカーが公式に推奨している製品です。お掃除本舗のコラムでも、過炭酸ナトリウム系洗浄剤の有効性が解説されています。
どのくらいの頻度で洗浄すればいい?
月1回のお手入れが基本です。
ただし家族の人数が多い家庭や入浴剤を頻繁に使う家庭では、月1回でも汚れが蓄積しやすいため、もっと短いスパンでの洗浄が必要になります。最低でも2〜3ヶ月に1回は洗浄するようにしましょう。
お湯を張ったときに白っぽい湯垢や茶色い汚れが浮いてきたら、それは「そろそろ配管洗浄が必要ですよ」というサインです。黒いカスが出る前に、こまめなメンテナンスを心がけることが大切です。
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自分では無理?プロに頼むべきケースと費用
市販の洗浄剤を使っても黒いカスが改善しない場合は、専門業者による本格的な風呂釜洗浄を検討しましょう。業者は高圧洗浄機や業務用の強力な洗浄剤を使って、配管の奥深くに溜まった汚れまで徹底的に除去してくれます。
費用はどのくらいかかる?
洗浄方法によって費用が異なります。下記の表を参考にしてください。
| 洗浄方法 | 費用の目安 | おすすめ頻度 | 
|---|---|---|
| 市販の洗浄剤(自分で) | 300~1,000円 | 月1回~3ヶ月に1回 | 
| 業者による配管洗浄 | 8,000~30,000円 | 年1回 | 
| ゴムパッキン交換 | 8,000~30,000円 | 劣化が確認されたとき | 
プロによる本格洗浄は年1回程度が目安です。特に以下のような状況では、早めに業者へ相談することをおすすめします。
- 市販の洗浄剤を使っても黒いカスが繰り返し出てくる
- ここ数年、配管洗浄を一度もしていない
- 給湯器を設置してから10年以上経っている
- 家族に高齢者や小さな子どもがいる
ちなみに最近では、配管の自動洗浄機能が付いたエコキュートや給湯器も販売されています。パナソニック、三菱電機、日立、ダイキン、コロナなどの製品があり、日々のメンテナンスが楽になります。ただし、自動洗浄機能があっても定期的な洗浄剤によるお手入れは欠かせません。
まとめ|追い焚きの黒いカスは配管掃除で解決できる
追い焚きしたら黒いカスが浮いてきた…。
この現象の原因は、配管内に蓄積した湯垢、サビ、ゴムパッキンの劣化、バイオフィルムなどであり、多くの場合は給湯器本体の故障ではありません。
しかし放置すればレジオネラ菌による健康被害のリスクがあるため、月1回の市販洗浄剤でのお手入れと、年1回のプロによる本格洗浄を習慣にしましょう。
もし配管洗浄を繰り返しても黒いカスが出続ける場合や、給湯器が10年以上前のものである場合は、給湯器の交換を検討する時期かもしれません。
定期的なメンテナンスで配管を清潔に保ち、安心して追い焚き機能を使える環境を整えてください。
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