給湯器は電気とガスで何が違う?家庭別の選び方

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給湯器を新しくする際、電気とガスのどちらを選ぶべきか迷う方は少なくありません。

初期費用や光熱費、設置スペース、家族の人数など、考慮すべきポイントは多岐にわたります。この記事では、電気給湯器(エコキュート)とガス給湯器(エコジョーズ)の違いを整理し、あなたの家庭に合った給湯器の選び方を解説します。

この記事の監修者
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太田 雄冴
お湯の救急車 代表
  • 作業歴8年
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  • 保有資格:第二種電気工事士/ガス消費機器設置工事監督者/ガス可とう管接続工事監督者/ガス機器設置スペシャリスト
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電気とガスの給湯器、お湯を作る仕組みが全く違う

電気給湯器の代表であるエコキュートは、空気中の熱を集めてお湯を沸かす「ヒートポンプ式」です。

投入した電力以上の熱エネルギーを得られるため、効率を示す指標(消費した電力に対して得られる熱量の比率のこと)は概ね3以上とされています。主に夜間など電力単価が低い時間帯にお湯を沸かし、タンクに貯めて使う貯湯式が特徴です。

タンク容量は370Lや460Lが一般的で、世帯人数に応じて選びます。

一方、ガス給湯器のエコジョーズは、ガスを燃やしてお湯を作る際に、通常は捨てられる排気の熱も回収することで効率を高めています。

従来型が約80%程度の効率に対し、エコジョーズは約95%程度の高効率を実現しているとされます。使う時に使う分だけ沸かす瞬間式のため、基本的に湯切れの心配がありません。

能力は号数(16号、20号、24号など)で表され、1分間に水温を25℃上昇させて出せる湯量をリットル単位で示します。

初期費用は電気が高い、でもランニングコストは逆転する

給湯器選びで最も気になるのが費用です。

初期費用では、設置工事込みでエコキュートが30~70万円程度エコジョーズが16~40万円程度が目安とされ、エコキュートの方が大幅に高額です。

しかし、毎月の光熱費では逆転します。

メーカーの試算によると、4人家族を想定した場合、エコキュートは年間約2.0~4.1万円(月換算で1,500~3,000円程度)、エコジョーズは年間約4.3~7.7万円(月換算で3,000~6,000円程度)が一般的な範囲です。

ただし実際の費用は、お住まいの地域の料金単価、契約プラン、給湯の使用量、季節、お風呂の追いだき頻度などで大きく変動します。

特に注意したいのが都市ガスとプロパンガス(LPガス)の違いです。

プロパンガスは都市ガスより単価が高くなりやすく、一般的に約2倍程度と言われています。プロパンガス地域でガス給湯器を使用するとランニングコストが高くなりがちなため、電気給湯器のほうが有利になる傾向があります。

設置スペースと騒音、見落としがちな重要ポイント

給湯器選びでは、設置環境も重要な判断材料です。

エコキュートはタンクとヒートポンプユニットの2点を設置するため、屋外にまとまったスペースが必要です。タンクの高さは約1.8m前後になることが多く、敷地条件によっては導入が難しい場合があります。

一方、エコジョーズは壁掛けなどでコンパクトに設置でき、省スペースで導入しやすい特徴があります。

騒音も近隣への配慮として見逃せません。

一般的に、エコキュートの運転音は30~40dB台(図書館程度)、エコジョーズは40dB台後半~50dB前後(静かな事務所程度)とされます。

エコキュートは低周波音(人によって不快に感じる低い周波数の音)が話題になることがあり、感じ方に個人差があるため、寝室や隣家との距離、設置の向きに注意が必要です。

家族構成と住環境で、給湯器の選び方はこう変わる

給湯器選びは、家族構成や住環境によって最適解が変わります。

世帯人数別の目安は以下の通りです。

  • 1~2人|ガス給湯器なら16~20号。エコキュートは使用量が少ないと初期費用の回収に時間がかかる
  • 3~4人|ガス給湯器なら20~24号、エコキュートなら370Lタンクが一般的
  • 5人以上や二世帯|ガス給湯器なら24~32号、エコキュートなら460Lタンクが目安

寒冷地では専用仕様の選択が前提となります。

低外気温や霜により、ヒートポンプは効率や能力が低下しやすいため、地域条件によっては他の熱源も比較検討が必要です。寒冷地用の専用機種を選ぶことで対応できます。

また、井戸水や地下水を使う家庭では、水質条件(硬度や鉄分など)によって対応機種が限られます。水中のミネラル分による腐食やスケール(水あかのような固形物の付着)のリスクがあるため、導入前に水質確認や対応機種の選定が欠かせません。

電気給湯器とガス給湯器の比較表

項目エコキュート(電気)エコジョーズ(ガス)
初期費用30~70万円程度16~40万円程度
年間コスト(4人家族)約2.0~4.1万円約4.3~7.7万円
仕組みヒートポンプ・貯湯式ガス燃焼・瞬間式
湯切れ使い方次第で起きる基本的にしにくい
設置スペースタンク+ユニットで広め壁掛けなどで省スペース
寿命10~15年10~15年
プロパンガスエリア有利になりやすい割高になりやすい

まとめ:電気とガスの給湯器、結局どっちを選ぶべき?

電気とガスの給湯器選びは、初期費用とランニングコストのバランス、そして家庭環境が判断の決め手です。

次の条件に当てはまるなら、エコキュート(電気給湯器)がおすすめです。

  • 設置スペースが確保できる
  • プロパンガスエリアに住んでいる
  • 家族が多く、夜間電力プランを活用できる
  • 長期的なコスト削減を重視したい

次の条件に当てはまるなら、エコジョーズ(ガス給湯器)がおすすめです。

  • 都市ガスエリアに住んでいる
  • 設置スペースが限られている
  • 湯切れの心配をしたくない
  • 初期費用を抑えたい

寒冷地や井戸水を使う場合は、対応仕様や対応機種の確認が最優先です。

また、エコキュートは非常時にタンクの湯を生活用水として使えるケースがある点、エコジョーズは換気や定期点検による一酸化炭素中毒対策が重要な点も覚えておきましょう。

給湯器の寿命は一般的に10~15年とされています。交換時期が近づいたら、最新の補助金制度(高効率給湯器を対象に国や自治体の支援がある場合があります)も確認しながら、ご家庭に最適な給湯器を選んでください。

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