
お湯出したら給湯器から『ドン!』って音がした…もしかして爆発する!?

その音、実はほとんどが爆発じゃありません。でも危険な音もあるので見分け方を知っておきましょう。
朝シャワーを浴びようとお湯を出した瞬間、「ドン」という衝撃音が響いて驚いた経験はありませんか?「もしかして爆発?給湯器が壊れた?」と不安になるのも無理はありません。
実は、給湯器やお湯の配管から聞こえる「ドン」という音には、心配のないものと危険なものがあります。
この記事では、お湯の出始めに「ドン」という音がする原因と、本当に危険な爆発音との見分け方について分かりやすく解説します。
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お湯の出始めの「ドン」という音、その正体は?

- ウォーターハンマー現象(最多):水の急な停止や勢いで発生した衝撃が管に伝わる現象で、故障や水漏れの原因になります。
- 配管の熱膨張:お湯の熱で配管が伸び、壁や床にぶつかることで「ゴーン」という鈍い音が発生します(冬場に多い)。
- 配管の固定不良・老朽化:壁の中の固定が緩み、水流や熱で動いた配管が壁に当たることで音が鳴ります。
お湯の出始めに聞こえる「ドン」という音の原因は、主に3つあります。
最も多いのが「ウォーターハンマー現象」です。これは、水道管の中を勢いよく流れていた水が急に止まったとき、行き場を失った水の勢いが衝撃となって管にぶつかる現象です。蛇口を急に閉めたときや、お湯を出し始めたとき・止めたときに「ドン」「ガン」「コンコン」といった音として聞こえます。洗濯機や食洗機の給水装置が作動したときにも発生しやすく、この衝撃が繰り返されると、管のつなぎ目が緩んで水漏れしたり、給湯器の故障につながることもあります。
次に多いのがお湯の熱による配管の膨張音です。お湯が流れると配管が熱で伸びて、壁や床の中でぶつかることで「ゴーン」「ドンドン」という鈍い音が鳴ります。特に冬場など、冷たい配管に急に熱いお湯が流れると起きやすい現象です。メーカーの資料によると、鉄の管は温度が100度上がると1メートルあたり約1ミリ伸びるため、古い住宅で配管の固定が緩んでいると音が出やすくなります。
3つ目は配管の固定不良や老朽化です。壁の中の配管がしっかり固定されていないと、お湯が流れる勢いや熱で膨張したときに配管が動いて壁にぶつかり、音が発生します。

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これは爆発音じゃない?正常な音と危険な音の違い
給湯器から聞こえる音には、問題のない正常な音と、すぐに対処が必要な危険な音があります。見分け方を表にまとめました。
| 音の種類 | 聞こえるタイミング | 危険度 | 判断 |
|---|---|---|---|
| 小さく「ボッ」(1回だけ) | 給湯器の点火直後 | 低い | 正常な着火音 |
| 「クックックー」「ブーン」 | お湯を出している間 | 低い | モーターやファンの動作音 |
| 「ドン」「キーン」「ガン」 | お湯を出した直後・止めた直後 | やや注意 | ウォーターハンマーの可能性 |
| 大きく「ボンッ」(何度も鳴る) | 給湯器の点火時 | 危険 | 異常着火の疑い |
| ガス臭を伴う音 | いつでも | 危険 | ガス漏れの疑い |
点火時に一度だけ聞こえる小さな「ボッ」という音は、給湯器が火をつけるときの正常な音です。メーカーの取扱説明書にも「正常音」として記載されています。
一方、「ボンッ」と大きな爆発音のような音が聞こえたり、何度も連続して鳴る場合は危険信号です。これは、燃え残ったガスが給湯器の中に溜まって、一度に燃えてしまう異常着火の可能性があります。給湯器内部の部品が古くなったり、空気の出入り口が塞がれていたりすると起こります。一酸化炭素中毒や火災のリスクがあるため、すぐに使用を中止する必要があります。
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危険な音が聞こえたときの正しい対処法
大きな爆発音やガス臭がする場合、まず給湯器の使用を直ちにやめてください。次にガスの元栓(給湯器につながっているガス栓)を閉め、給湯器の電源もオフにします。
その後、窓を開けて十分に空気を入れ替えますが、換気扇のスイッチは絶対に押してはいけません。スイッチから出る小さな火花が、漏れたガスに引火する危険があるためです。同じ理由で、電気のスイッチや火気も使わないでください。
換気が終わったら、速やかにガス会社または給湯器の専門業者に連絡しましょう。一般的に、給湯器の不完全燃焼によって発生する一酸化炭素は、頭痛、吐き気、めまいなどを引き起こし、重症化すると命に関わります。製品評価技術基盤機構の統計によると、給湯器の事故は10年以上使用した機器で特に多く発生しており、過去5年間で火災を伴う事故が多数報告されています。
普通の「ドン」という音への自分でできる対策
お湯の出始めの「ドン」という音がウォーターハンマーによるものなら、日常生活で気をつけることで改善できる場合があります。
まず蛇口をゆっくり閉める習慣をつけましょう。急に閉めずに、3段階くらいに分けてゆっくり閉めることで、水の勢いが急に止まることを防げます。
また、給湯器の元栓(水道の大元の栓)を少しだけ絞る方法も効果的です。全開にせず、ほんの少し閉め気味にすることで、配管を流れる水の勢いを抑えることができます。
ただし、これらの方法で改善しない場合や、音が頻繁に発生する場合は専門業者に相談が必要です。業者による対策としては、配管に「水撃防止器(アレスター)」という衝撃を吸収する装置を取り付ける方法があります。これは水の衝撃を和らげるクッションのような役割をする部品で、特に洗濯機や食洗機など自動で水を止める機器の近くに設置すると効果的です。
水圧が高すぎる場合は「減圧弁」という水の圧力を下げる装置を取り付けたり、配管の固定が緩んでいる場合はゴム製のパッドで補強する方法もあります。メーカーや業界団体によると、給湯器は製造から10年を目安に点検や交換が推奨されており、定期的なメンテナンスが安全使用のカギとなります。

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まとめ:音の違いを知って安心・安全に
給湯器のお湯の出始めに「ドン」という音がしても、多くの場合はウォーターハンマー現象やお湯の熱による配管の膨張が原因で、爆発ではありません。ただし、大きな「ボンッ」という爆発音のような音やガス臭を伴う場合は危険信号です。すぐに使用を中止し、換気扇を使わずに窓を開けて空気を入れ替え、専門業者に連絡してください。
通常の「ドン」という音への対策は、蛇口をゆっくり閉める、元栓を少し調整するなど、自分でできることから始めましょう。改善しない場合は水撃防止器の設置など専門的な対策が必要です。音の種類を正しく見極めて、安心して給湯器を使い続けましょう。
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