
お湯止めたのに、まだボコボコ音が続いてる…配管壊れてる?

5分以上続くなら要注意。でも1〜2分なら正常ですよ。
お風呂や洗面所でお湯を止めた後、配管の奥から「ボコボコ…」という音が聞こえることはありませんか。
この音がいつまでも止まらないと、「もしかして配管が壊れているのでは」と心配になりますよね。実際、お湯を止めた後もボコボコ音が続くケースには、配管に問題があるものと、給湯器の正常な動作によるものの両方があります。
大切なのは、その音が危険なサインなのかどうかを見極めることです。
この記事では、ボコボコ音の正体と、配管に問題があるかを判断するポイントを分かりやすく解説します。
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お湯を止めた後のボコボコ音、その正体は配管内の空気だった
給湯器から聞こえるボコボコ音の主な原因は、配管内に入り込んだ空気です。配管の中に空気が混ざると、水の流れに巻き込まれて気泡になります。この気泡が水圧の変化で破裂するときに、あのボコボコという音が発生するのです。
専門的には「キャビテーション現象」と呼ばれていますが、簡単に言えば、配管の中で小さな泡がパチパチと弾けている音だと考えてください。
特に追い焚き機能を使うとき、ボコボコ音が出やすくなります。浴槽の水を全部抜いてから新しくお湯を張ると、配管の中に空気が残ってしまいます。追い焚きを始めると、給湯器のポンプがこの空気を押し出そうとするため、一時的に大きな気泡音が発生するのです。
また、冬場に浴槽から音がする場合は、給湯器の「凍結防止機能」が働いている可能性もあります。気温がマイナスになると、配管が凍って壊れないように、自動的に残り湯を循環させる機能です。このときの水の流れる音が、ボコボコと聞こえることがあります。
配管に問題がある音?正常な音?見分けるポイントは「時間」と「音の種類」
お湯を止めた後のボコボコ音が、配管の異常なのか、それとも正常な動作音なのか。その判断のカギとなるのが、音が続く時間と音の種類です。
心配いらない正常範囲のボコボコ音
以下のような音であれば、給湯器が正常に動いている証拠です。配管に問題はありません。
- 追い焚きを始めて1~2分程度で止まる気泡音
- お湯をたくさん使った後、給湯器のタンクに水が自動的に補給されるときの音
- 深夜や早朝にタンク内で水が移動する音
- 冬場の凍結防止機能が作動する音
これらは給湯器が設計通りに動いているときの音なので、特に対処する必要はありません。
配管に問題がある可能性を示す危険なサイン
一方で、次のような状況では配管トラブルを疑う必要があります。
追い焚き中に5分以上ボコボコ音が止まらない場合は要注意です。これは配管のどこかから空気が継続的に入り込んでいる可能性があります。放っておくと配管の接続部分が緩んだり、破損したりする恐れがあります。
水漏れと一緒にボコボコ音がする場合も危険信号です。配管の接続部分が緩んでいるか、パッキンというゴム製の部品が劣化している可能性があります。パッキンは7~10年使うと硬くなって、水漏れの原因になります。
配管に空気が入り込む原因としては、以下のようなケースがよくあります。
- 水道工事や災害による断水の後(配管内の水が抜けて空気が入る)
- 給湯器の交換工事の後(配管を切断して繋ぎ直すときに必ず空気が入る)
- 家の水圧が低い場合(空気が入り込みやすくなる)
- 給湯器のフィルターが詰まっている場合(水の流れが悪くなり空気が溜まる)
すぐ業者を呼ぶべき!配管損傷のリスクがある異音とは
お湯を止めた後のボコボコ音が、次のような音に変わったら危険です。すぐに専門業者へ連絡してください。
「ドーン」「バンッ」という衝撃音|ウォーターハンマー現象に注意
爆発するような大きな音がする場合、「ウォーターハンマー」という現象が起きている可能性があります。これは、配管の中を流れる水が急に止まったり、急に動き出したりすることで、配管に強い衝撃が加わる現象です。
ウォーターハンマーを放置すると、配管内の圧力が非常に高くなり、配管が破裂したり、接続部分が壊れたりします。修理には高額な費用がかかることもあるため、この音が聞こえたら早めの対応が必要です。
その他の危険を知らせる異音
- 「ボンッ」という爆発音:ガスの不完全燃焼やガス漏れの危険があります。火災や一酸化炭素中毒につながる恐れがあるため、すぐに給湯器の使用を停止してください
- 「ゴーッ」という大きな音:給湯器の内部に異物が入り込んでいる可能性があります。機器の劣化を早めるだけでなく、不完全燃焼の原因にもなります
- 金属がこすれるような音や高い音:循環ポンプという部品が摩耗しているか、電子部品に異常が起きている可能性があります
- 「シュー」という音が長く続く:配管に小さな亀裂が入って、そこから空気が漏れ込んでいるかもしれません
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自分でできる対処法|配管の空気を抜いてボコボコ音を解消
お湯を止めた後もボコボコ音が続く場合、配管に入った空気を抜くことで改善するケースがあります。以下の方法を試してみてください。
追い焚き配管の空気を抜く手順
- 浴槽にいっぱい水を入れる
- 追い焚きボタンを押して3分間動かす
- 停止すると、循環口(浴槽の壁についている穴)から空気と水が勢いよく出てくるのを確認
- これを2~3回繰り返して、気泡が出なくなれば完了
この方法を試しても気泡が止まらない場合は、配管のどこかから空気が継続的に入り込んでいる可能性があります。
家中の蛇口を開けて空気を抜く
水道工事や断水の後にボコボコ音がする場合は、この方法が効果的です。家中の蛇口を全部開けて、しばらく水を流してください。最初は空気が混じって音がしますが、徐々に普通の水の流れに戻ります。
配管の洗浄を定期的に行う
配管を半年以上洗っていないと、水垢や汚れが溜まって、ポンプに負担がかかり異音の原因になります。市販の配管洗浄剤を浴槽に入れて、自動洗浄モードを動かしましょう。配管洗浄は半年に1回が目安です。
専門業者に依頼すべきタイミング|給湯器は10年が点検の目安
自分で対処してもボコボコ音が改善しない場合や、危険な異音がする場合は、迷わず専門業者に相談しましょう。
日本ガス石油機器工業会(JGKA)という業界団体の公式資料によると、家庭用給湯器の設計上の標準使用期間は10年とされています。10年を過ぎると、部品が劣化して故障する確率が急激に高くなります。製造から9~11年の間に有料の「あんしん点検」を受けることが推奨されています。
| 点検項目 | 具体的な内容 |
|---|---|
| 燃焼状態の確認 | バーナーが正常に燃えているかチェック |
| ガス漏れの確認 | ガスが漏れていないか確認 |
| 動作確認 | すべての機能が正しく動くか確認 |
| 総合点検 | 外側から内側まで隅々までチェック |
この点検は、メーカーの認定資格を持った専門の点検員が、専門機械を使って実施します。
信頼できる業者の選び方
業者を選ぶときは、以下のポイントを確認しましょう。
- 創業3年以上で実績が豊富な業者
- 有資格者が対応していることが明記されている業者
- 修理と交換の両方に対応できる業者
- 24時間365日対応してくれる業者
まとめ|お湯を止めた後のボコボコ音、配管問題の判断基準
お湯を止めた後もボコボコ音が続く場合、それが配管の問題なのかどうかは、音の継続時間と音の種類で判断できます。
追い焚きを始めて1~2分程度で止まる気泡音や、給水時の音、冬場の凍結防止機能の音であれば、正常な動作範囲内です。心配する必要はありません。
しかし、5分以上音が続く場合は配管から空気が入り込んでいる可能性があり、水漏れと一緒にボコボコ音がする場合は配管の接続部分やパッキンに問題がある可能性があります。「ドーン」「バンッ」という衝撃音がする場合は、配管損傷のリスクが高いウォーターハンマー現象が起きている恐れがあります。
まずは、追い焚き配管の空気抜きや蛇口からの空気抜き、配管洗浄を試してみてください。それでも改善しない場合や、危険な異音がする場合は、すぐに専門業者へ相談することが大切です。
特に、使用年数が10年以上の給湯器をお使いの方は、日本ガス石油機器工業会が推奨する定期点検を受けることで、経年劣化による突然の故障を防ぐことができます。お湯を止めた後のボコボコ音は、給湯器や配管からの大切なメッセージかもしれません。早めの対応で、安全で快適な給湯環境を保ちましょう。
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