給湯器の寿命って何で決まる?|使用年数と使用頻度どっち?

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給湯器の寿命って年数で決まる?それとも使った回数?

お湯の救急車
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両方です。正確には『累積稼働時間』が鍵。同じ10年でも使い方で全然違います。

給湯器が突然壊れて困った経験はありませんか?「うちの給湯器はもう10年使っているけど、まだ大丈夫?」「家族が多いと早く壊れる?」そんな疑問をお持ちの方も多いでしょう。

実は給湯器の寿命は、使用年数と使用頻度の両方が影響します。どちらか一方だけでは決まりません。

この記事では、公的機関やメーカーの公式データをもとに、給湯器の寿命を決める要因を分かりやすく解説します。

この記事の監修者
私がお答えます!
太田 雄冴
お湯の救急車 代表
  • 作業歴8年
  • 対応実績年間3,000件以上
  • 保有資格:第二種電気工事士/ガス消費機器設置工事監督者/ガス可とう管接続工事監督者/ガス機器設置スペシャリスト
  • 即日対応保証 30分以内返信/3時間以内現地到着

豊富な経験をもとに、お客様のご要望に寄り添い、最適なプランをご提案します。価格面でも、お客様のニーズに合わせた柔軟なご相談が可能です。確かな実績ときめ細やかな対応で、お客様に安心と満足をお届けできるよう心がけております。

答えはシンプル:使用年数と使用頻度の両方で決まる

「給湯器の寿命は使用年数と使用頻度どっち?」という問いに対する答えは、どちらか一方ではなく両方です。ただし、より正確に言えば「累積稼働時間」(給湯器が実際に動いた時間の合計)が最も重要な指標となります。

日本ガス石油機器工業会の技術基準によると、家庭用給湯器の設計上の累積稼働時間は約3,650時間です。これは10年間、1日平均1時間程度の使用を想定した数値です。

つまり、こういうことです。大家族で毎日何度もお風呂に入る家庭なら、10年を待たずに累積稼働時間が限界に達します。逆に、少人数世帯であまりお湯を使わない家庭なら、10年以上使える可能性があります。使用年数が同じでも、使用頻度によって寿命は変わるのです。

メーカーが定める基準は「製造から10年」

リンナイ、ノーリツ、パロマなど国内の主要メーカーは、すべて製造から10年を標準使用期間として設定しています。これはJIS S2071規格という国の規格に基づいて定められた基準値です。

東京ガスも、10年以上経過した給湯器については交換を検討するよう推奨しています。実際の故障データを見ると、7~8年目から故障が増え始め、10~12年での故障問い合わせが最も多くなっています。

ただし、この「10年」はあくまで標準的な使用条件での目安です。使い方や環境によって、もっと短くなることも、長持ちすることもあります。

給湯器の寿命を左右する主な要因

使用年数と使用頻度以外にも、給湯器の寿命に影響する要因があります。

  • 設置環境
    屋外に設置された給湯器は、雨風や紫外線で劣化しやすくなります。特に海の近くでは塩害で錆びやすく、寒冷地では配管が凍結して破損するリスクがあります。
  • 水質
    井戸水や硬水(ミネラル分が多い水)を使うと、水垢が熱交換器に溜まって詰まりや腐食が進みます。水道水以外を使用すると、数年単位で寿命が縮む可能性があります。
  • メンテナンス
    日本ガス石油機器工業会は年1回のフィルター清掃を推奨しています。定期的な手入れをすれば、寿命を延ばすことができます。
  • 使い方
    こまめにスイッチを入れたり切ったりする、温度を過度に高く設定するといった使い方は、給湯器に負担をかけて劣化を早めます。

給湯器の種類によっても寿命は違う

給湯器の種類によって、平均的な寿命は異なります。

給湯器の種類平均寿命特徴
ガス給湯器10~15年最も普及。7~8年目から故障が増える
石油給湯器8~10年液体燃料を使うためガスより短め
電気温水器10~15年構造がシンプルで比較的長持ち
エコキュート10年程度ヒートポンプの仕組みが複雑
太陽熱温水器15~20年最も長持ちするタイプ

ガス給湯器は日本で最も使われていますが、7~8年目から故障が目立ち始めます。エコキュートは省エネで人気ですが、ヒートポンプという複雑な仕組みを使っているため、意外と10年程度が寿命の目安です。

一方、太陽熱温水器は集熱パネルの耐久性が高く、15~20年と最も長持ちします。

まとめ:給湯器の寿命は「総合的」に決まる

給湯器の寿命は、使用年数だけでも使用頻度だけでもなく、両方の組み合わせで決まります。最も重要なのは「累積稼働時間」で、約3,650時間(標準的な10年間の使用)が設計上の基準です。

メーカーが定める標準使用期間は製造から10年ですが、実際の寿命は設置環境、水質、メンテナンスの有無、使い方によって大きく変わります。特に大家族で使用頻度が高い家庭では、10年より早く交換が必要になることもあります。

7~8年を過ぎたら要注意です。異常な音がする、お湯の温度が不安定、水漏れがあるといった症状が出たら、早めに専門業者に相談しましょう。日本ガス石油機器工業会のウェブサイトでは、給湯器の安全な使用方法や点検制度について詳しく紹介されていますので、ぜひ参考にしてください。

定期的なメンテナンスと適切な使い方を心がければ、給湯器を長く安全に使うことができます。

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