引っ越し先の給湯器が古い|そのまま使い続けても大丈夫?

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引っ越し先の給湯器、かなり古そう…このまま使って平気かな?

お湯の救急車
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10年以上経過していたら要注意。事故リスクが急上昇しています。

引っ越し先の給湯器を確認したら、かなり古そう…。まだお湯は出るけれど、このまま使い続けても大丈夫なのか不安になりますよね。

結論から言えば、給湯器が10年以上経過している場合、そのまま使い続けることは危険です

この記事では、古い給湯器の具体的なリスクと、引っ越し先で確認すべきポイントを解説します。

この記事の監修者
私がお答えます!
太田 雄冴
お湯の救急車 代表
  • 作業歴8年
  • 対応実績年間3,000件以上
  • 保有資格:第二種電気工事士/ガス消費機器設置工事監督者/ガス可とう管接続工事監督者/ガス機器設置スペシャリスト
  • 即日対応保証 30分以内返信/3時間以内現地到着

豊富な経験をもとに、お客様のご要望に寄り添い、最適なプランをご提案します。価格面でも、お客様のニーズに合わせた柔軟なご相談が可能です。確かな実績ときめ細やかな対応で、お客様に安心と満足をお届けできるよう心がけております。

給湯器の寿命は10年|メーカー統一基準で定められている

給湯器の設計標準使用期間は10年です。これはリンナイ・ノーリツ・コロナなど主要メーカーすべてが、JIS規格(JIS S 2071・JIS S 2072)に基づいて設定している統一基準です(https://www.rinnai.co.jp/safety/system/info/ground/)。

実際の使用可能期間は使用環境により8~15年と幅がありますが、10年を超えた給湯器は経年劣化による事故リスクが急上昇します。引っ越し先の給湯器が何年使われているかわからない場合は、給湯器本体に貼られたステッカーで製造年月日を必ず確認してください

古い給湯器をそのまま使う危険性|重大事故データが示す現実

「まだ使えるから大丈夫」と考えるのは非常に危険です。製品評価技術基盤機構(NITE)の公式データによれば、10年以上使用した給湯器による事故は2012~2016年度で435件発生し、全体の69%を占めていますhttps://www.nite.go.jp/data/000087471.pdf)。このうち死亡2件、重傷1件を含む248件が火災を伴う重大事故でした。

特に深刻なのが一酸化炭素中毒です。古い給湯器は内部の劣化により不完全燃焼を起こしやすく、無色無臭の一酸化炭素を発生させます。関西電力の発表では、2020年に大阪で1988年製の給湯器(32年経過)による一酸化炭素中毒で死亡事故が発生しました(https://www.kepco.co.jp/corporate/pr/2020/1225_1j.html)。

NITEのデータでは、経年劣化事故率は使用10年以内で1%未満ですが、15~20年で15.7%、30年超では39.8%と急上昇します。配管の劣化によるガス漏れから火災や爆発につながるリスクもあり、古い給湯器をそのまま使うことがいかに危険か明らかです。

引っ越し先の給湯器で今すぐ確認すべき危険サイン

引っ越し先の給湯器をそのまま使う前に、以下の症状がないかチェックしてください。

  • 排気口周辺に黒ずみやサビがある(不完全燃焼の兆候)
  • お湯の温度が不安定、または設定温度と実際の温度が異なる
  • 使用中に異音や異臭がする
  • 給湯器本体や配管から水漏れしている
  • エラーコード(88、888など)が表示される

2009年以降の製品には、10年相当使用時に「88」「888」を表示する点検お知らせ機能が搭載されています。この表示が出ている給湯器は、メーカーが点検または交換を求めているサインです。

日本ガス石油機器工業会の公式サイトでは、ガス給湯器の「あんしん点検」を推奨しています(https://www.jgka.or.jp/gasusekiyu_riyou/tenken_maintenance/tenkenseido/index.html)。引っ越し先の給湯器が10年を超えている場合、必ず専門業者に点検を依頼しましょう。

修理と交換、どちらを選ぶべきか?費用と判断基準

引っ越し先の古い給湯器が故障した場合、修理と交換のどちらを選ぶべきでしょうか。使用年数が10年以上なら、迷わず交換をおすすめします

項目修理交換
費用相場7,000~17,000円(部品代別)給湯専用:10~15万円
オート:18~26万円
おすすめ条件使用5年以内の軽微な故障使用10年以上、または重大な故障
注意点10年超の製品は部品供給終了の可能性補助金活用で実質負担を軽減可能

東京ガスの公式サイトによれば、製造終了から10年で部品製造も終了するため、古い給湯器は修理したくても部品がなく対応できないケースがあります(https://home.tokyo-gas.co.jp/housing/exchange/replacement.html)。

また、10年以上経過した給湯器は、一箇所を修理してもすぐに別の箇所が故障する可能性が高く、結果的に費用がかさみます。

2025年は「給湯省エネ2025事業」により、エコジョーズ導入で3~7万円の補助金が受けられます(https://kyt-kurashi.com/news/art/00238.html)。高効率給湯器に交換すれば、ガス使用量を約13~15%削減でき、年間約17,000~18,100円の節約効果も期待できます。

まとめ|引っ越し先の古い給湯器、安全優先で早めの対応を

引っ越し先の給湯器が10年以上経過している場合、そのまま使い続けることは推奨できません。見た目に問題がなくても、内部の劣化は確実に進行しており、一酸化炭素中毒や火災のリスクが統計的に証明されています。

引っ越しは、給湯器の状態を見直す絶好のタイミングです。まずは給湯器本体のステッカーで製造年月日を確認し、10年を超えていたら専門業者に点検を依頼してください。補助金制度も活用すれば、費用負担を抑えながら安全な給湯器に交換できます。

万が一の事故を防ぎ、安心して新生活をスタートさせるためにも、引っ越し先の古い給湯器への対応は後回しにせず、早急に行動することを強くおすすめします。

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