
お湯を出すたびにカチカチ音が長く続いて不安…

それは不具合のサインかも。原因と安全な解決策を知っておきましょう。
お湯を出したときに給湯器から「カチカチ」と音がすると、故障なのか心配になりますよね。実はこの音には「正常な作動音」と「不具合のサイン」の2種類があります。この記事では、音の原因や見分け方、そして自分でできる対処から業者に頼むべきケースまでを分かりやすく解説します。
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給湯器からカチカチ音がするのは正常?異常?
正常な点火音はどういう仕組みか
給湯器はお湯を出すとき、ガスに火をつけるために「イグナイター」という部品が働きます。
- 電気の火花でガスに着火
- そのときの火花が「カチカチ」や「パチパチ」と聞こえる
この音は通常10秒ほどで止まるので、短時間で消えるなら正常な音です。
異常な音を見分ける判断ポイント
一方で、以下のようなときは注意が必要です。
- 30秒以上続く
- 毎回のように繰り返す
- 点火しても火がつかない
この場合は点火装置や基板の不具合、または配管内の衝撃(ウォーターハンマー)が原因のことがあります。
点火装置(イグナイター)の不具合が原因の場合
イグナイターが果たす役割と音の関係
イグナイターは電気の火花でガスに火をつける「ライター」のような役割を持っています。
正常なら「カチカチ」と音がし、すぐ火がつきます。
故障を疑うべき具体的なサイン
- 火花が飛ばない
- 火がすぐ消える
- 炎が黄色っぽい
- 「カチカチ」音が全くしない
このようなときは部品の交換や修理が必要になります。
制御基板の故障で起きるカチカチ音のリスク
基板が果たす「給湯器の頭脳」としての役割
給湯器を「頭脳」としてコントロールしているのが制御基板です。点火装置や安全装置と連動して動きます。
よくある故障原因
- 経年劣化(おおよそ10年が寿命)
- ホコリや湿気によるショート
- 落雷による故障
エラーコードで分かる不具合の兆候
エラーコードが「111」や「E71」と表示されることが多く、頻発する場合は基板の交換が必要です。
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ウォーターハンマー現象が音を引き起こす仕組み
配管内で起こる衝撃音の正体とは
蛇口を勢いよく閉めると、水の流れが急に止まって配管に大きな圧力がかかります。
このとき「ガン」「ゴン」といった金属音や振動が起きます。
日常でできる防止策と根本的な解決法
- 蛇口をゆっくり閉める習慣をつける
- 水道の元栓で水量を調整する
- 専門業者に依頼し、水撃防止器を設置する
放置は危険!カチカチ音が示す安全上のリスク
不完全燃焼やガス漏れにつながる可能性
- 不完全燃焼による一酸化炭素中毒
- ガス漏れや爆発の危険
- 配管破損による水漏れ
すぐに使用を中止すべき危険な症状
- 「ボンッ」と爆発的な音
- ガス臭を感じる
- 異常に大きな音や長時間の継続音
消防庁の統計によれば、ガス機器による火災は年間2,700件以上発生しており【消防庁統計】、見過ごすことはできません。
修理か交換か―判断に迷ったときの基準
修理で済むケースとその目安
- エラーコードが一時的に出る程度
- 使用年数が10年未満
- 異音が断続的
交換を選ぶべき状況と事故統計から見るリスク
- 使用年数が10年以上
- 修理費用が高額
- 安全性が確保できない
NITE(製品評価技術基盤機構)の調査では、10年以上使用した給湯器の事故が5年間で435件発生し、57%は火災を伴っています【NITE報告】。長期使用機器は交換を前提に考えたほうが安心です。
日常でできる給湯器の予防と点検の習慣
自分で確認できるチェックポイント
- 排気口や排気管をふさがない
- 給湯器周辺の掃除をこまめにする
- 異音や異臭に気づいたらすぐ確認する
専門業者による定期点検の重要性
日本ガス石油機器工業会(JGKA)は、10年を目安に点検を受けることを推奨しています【JGKA公式】。また「長期使用製品安全点検制度」も活用できます。
まとめ:給湯器のカチカチ音は早めの対応が安心につながる
給湯器からのカチカチ音には、
- 短時間で収まる正常な点火音
- 長時間続いたり異常な音を伴う不具合のサイン
の2つがあることを押さえておきましょう。
特に異常音やガス臭があるときは危険を伴うため、迷わず専門業者に相談してください。経済産業省も「2030年までにガス事故ゼロ」を目標に掲げており【経産省】、利用者の早めの対応と安全意識が重要です。
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