給湯器リモコンは、配線経路や壁の構造などの施工条件が合えば移動できます。ただし、希望位置へ必ず移せるわけではありません。
費用は、配線の延長、壁の開口、元の穴の補修、浴室の防水処理、クロスやタイルの補修などで変わります。まず給湯器の型番と現在・希望位置の写真を施工店へ送り、現地確認を依頼してください。
リモコンの取り外しや壁内配線、穴あけ、防水処理を読者自身で行うことは勧めません。賃貸住宅では穴を開ける前に、管理会社または大家へ書面で確認しましょう。
この記事では、移動できるかの判断条件、見積書で確認する項目、移動しにくい例を初心者向けに整理します。
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給湯器リモコンは施工条件が合えば移動できる
移動できるかは、希望位置まで配線を通せるか、壁へ安全に固定できるか、機種別の施工条件を満たせるかで決まります。
近い壁面への移動でも、壁内の柱・配管・断熱材や点検口の位置によって工事内容は変わります。コンクリート壁やタイル壁、配線を隠して通せない場所は、露出配線や別位置を提案されることがあります。
浴室リモコンでは、取付面の状態に加えて、メーカーの施工説明書に沿った固定と外周の防水処理が必要です。水や蒸気が直接かかりやすい位置を希望する場合は、別位置を含めて現地で判断します。
| 相談時の目安 | 主な条件 |
|---|---|
| 移動を検討しやすい | 配線経路と取付面を確保でき、機種別の施工条件を満たせる |
| 現地確認が必要 | 配線を隠せない、点検口がない、コンクリート・タイル壁、浴室内 |
| 先に許可が必要 | 賃貸住宅、マンション規約や共用部分に関わる工事 |

リモコンを移動する主なメリット
- 使い勝手の向上(生活動線に合わせた位置に変更可能)
- 家族全員が使いやすい高さや位置に調整できる
- リフォームに合わせて内装の美観を高められる
移動できるか確認する5つの工事条件
施工店は、主に次の条件を確認します。写真だけで判断できない場合は、現地調査後に可否と見積額が決まります。
- 壁内配線スペース
壁の内部に配線を通せるスペースがあるか - 壁穴の新設
既存の壁に新たな穴を開けられるか - リモコンパイプ
配線を保護するパイプを通せるか - 配線の長さ
既存の配線で足りるか(不足時は延長作業が必要)
取付面と防水条件|壁へ確実に固定でき、浴室では指定どおりの防水処理ができるか
これらの条件は建物の構造によって大きく異なります。建売住宅や分譲マンションでは、管理規約や共用部分への影響も含めて確認してください。

壁内の構造材や配管の位置によって、移動できる範囲が制限されることがあります。移動前に壁内の状況を非破壊検査することで、トラブルを未然に防げます。
給湯器交換、補助金の対象かもしれません
機種を入力すると、使える補助金の目安を確認できます。
リモコン移動を自分で行わないほうがよい理由
リモコン移動は、壁内配線と取付面の確認に加え、機種別施工説明書に沿った接続・固定・防水・試運転が必要です。資格の有無だけで自己作業できると判断しないでください。
- 電源と配線
施工者が電源を遮断し、指定されたリモコンコードと接続方法を確認する - 壁内確認
柱・配管・既存配線を避け、固定できる下地と配線経路を確認する - 防水処理
浴室リモコンは、メーカー施工説明書に沿って外周を防水処理する - 元の穴の補修
移動後の穴やクロス・タイルを、見積範囲に含めて補修する - 設置位置
水や蒸気の影響とメーカー指定を確認し、使いやすさだけで位置を決めない - 動作確認
工事完了後は必ず試運転で正常動作を確認する
特に浴室リモコンは、防水処理が不十分だと水分が入り、故障につながるおそれがあります。施工後は表示・給湯・追いだきなど、対応機能の試運転まで依頼してください。
リモコン移動費用は工事内容で決まる
リモコン移動の費用は、建物と配線の状態で変わるため、一律の金額では判断できません。見積書では、次の項目が含まれているか確認します。
| 見積項目 | 確認する内容 |
|---|---|
| リモコン本体 | 既存品を再利用するか、新しい対応品へ交換するか |
| 配線工事 | 延長距離、接続方法、露出配線の有無 |
| 壁の工事 | 新しい開口、下地補強、元の穴、クロスやタイルの補修 |
| 浴室の防水 | リモコン外周の防水処理と仕上げ |
| 出張・施工 | 現地調査、施工、試運転、保証の範囲 |

「リモコン移動工事一式」だけでは、元の穴や内装の補修が別料金か判断できません。希望位置の写真を添え、追加費用が生じる条件と施工後の保証を確認しましょう。
給湯器交換、補助金の対象かもしれません
機種を入力すると、使える補助金の目安を確認できます。
DIYではなく施工店へ相談する
判断点を先に確認します。リモコン移動は、読者が工具をそろえて行う作業ではありません。メーカーまたは給湯器の施工店へ、対応機種と工事範囲を確認してください。
- 壁内の柱や配管を傷つけるおそれ
- 配線接続不良で動作しないおそれ
- 元の穴や内装補修が必要になる
- 浴室の防水不良で故障につながる
- メーカー保証へ影響する可能性がある
- 確実な施工が期待できる
- 保証がつく場合が多い
- 壁内構造を熟知している
- 防水処理も確実に実施
- 工事費用が加算される
相談時は、給湯器の型番、現在のリモコン正面、現在位置を含む壁全体、希望位置を含む壁全体、点検口があればその位置を撮影しておくと確認が進みやすくなります。
施工店によっては、既設の有線リモコン移動を受け付けていないことがあります。問い合わせ時に「交換」ではなく「既設リモコンの移動」であることを伝えましょう。
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使いやすく施工条件を満たす位置を選ぶ
希望位置は、日常の使いやすさと施工条件の両方で決めます。操作時の姿勢や動線を確認し、施工店に取付可否を見てもらいましょう。
- キッチン
調理中に手が届き、扉や家電の使用を妨げない位置 - 浴室
浴槽と洗い場から操作しやすく、水や蒸気の影響と施工条件を確認できる位置 - 高さ
家族が表示を確認しやすく、誤操作しにくい高さ
引き渡し後の住宅では、使いやすさだけで位置を決めず、既存配線を延長できるか、壁へ固定できるか、元の穴をどう仕上げるかまで確認します。
家族構成や身長差も考慮に入れ、誰もが使いやすい位置を選びましょう。小さな子どもやお年寄りがいる家庭では、安全性と使いやすさのバランスが特に重要です。
施工店が行うリモコン移動工事の流れ
プロによるリモコン移動工事は、一般的に以下の流れで行われます。
- 安全確保
給湯器の電源を確実に遮断 - 既存リモコン撤去
壁を傷つけないよう慎重に取り外し - 配線取り外し
通信線を損傷させないよう注意深く取り外し - 新設穴開け
機種別施工説明書と壁の状態に合う開口を設ける - 配線ルート確保
壁内を通して新位置まで配線を引き回す - 新位置取付
リモコン本体を確実に固定 - 防水・補修
浴室リモコンの外周を防水し、元の穴や内装を見積内容に沿って補修 - 動作確認
試運転を行い、すべての機能が正常に動作するか確認
各工程で細心の注意が払われ、特に浴室など水回りでは念入りな防水処理が施されます。プロの技術者は壁内の構造を把握した上で、最適な工事方法を選択します。
移動前に確認したい賃貸・マンション・壁補修
賃貸やマンションでは、工事を依頼する前に契約・管理規約と許可の要否を確認します。穴あけや固定設備の変更は、退去時の原状回復にも関わります。
依頼前に確認すること
- 賃貸住宅
→ 管理会社または大家へ、希望位置と工事内容を伝えて書面で許可を確認 - 分譲マンション
→ 管理規約と、共用部分・躯体へ影響する工事かを管理組合へ確認 - 元の穴
→ 穴埋め、プレート、クロス・タイル補修の方法と見た目を見積書へ記載 - 露出配線
→ 壁内に通せない場合の配線カバーの位置と色を事前に確認 - 追加費用
→ 現地調査後に増える可能性がある工事と上限の連絡方法を確認
許可前に施工日を決めたり、壁へ穴を開けたりしないでください。管理会社・大家・管理組合から指定施工店や申請書類を案内された場合は、その手順を優先します。
給湯器リモコン移動は写真をそろえて相談する
給湯器リモコンは、配線経路・壁・防水・許可の条件が合えば移動できます。まず写真と希望をそろえ、施工店に現地確認と見積もりを依頼しましょう。
最終チェックポイント
- 給湯器とリモコンの型番が分かる写真
- 現在位置と希望位置を含む壁全体の写真
- 点検口、タイル、コンクリート壁など施工条件が分かる写真
- 賃貸・マンションでは管理会社などの許可内容
見積書では、配線延長、新しい開口、元の穴と内装の補修、浴室の防水、試運転、保証を分けて確認します。DIYは避け、機種と建物に合う施工方法を選んでください。
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