給湯器が突然故障して高額な交換費用に頭を悩ませた経験はありませんか。
近年、給湯器の購入に代わる新しい選択肢として「給湯器レンタル」が注目を集めています。月額2,000円台から最新の給湯器を利用でき、初期費用ゼロで設置可能なサービスですが、長期的なコストや契約条件には注意が必要です。
この記事では、給湯器レンタルの具体的なメリットとデメリット、主要メーカーの料金比較を通じて、どのような方に適したサービスなのかを明確に解説します。
給湯器レンタルなら初期費用20万円が不要になる理由
給湯器レンタル最大のメリットは、初期費用がかからないことです。通常の給湯器購入では本体代と工事費を合わせて20万円前後が必要ですが、レンタルなら初期費用ゼロで最新機種を設置できます。
主要メーカーの月額料金は以下の通りです。
メーカー | 月額料金 | 契約期間 | 初期費用 |
---|---|---|---|
リンナイ | 2,960円 | 8年 | 0円 |
東京ガス | 3,003~3,377円 | 6~8年 | 0円 |
ノーリツ | 2,000~4,000円 | 5年/8年/10年 | 0円 |
岡山ガス | 2,000円~ | 5年 | 0円 |
急な故障時でも家計への負担を分散でき、毎月の予算管理がしやすい点は大きな魅力といえるでしょう。
故障時の安心感が購入との決定的な違い
購入した給湯器の保証期間は一般的に1~2年程度ですが、給湯器レンタルなら故障時の修理費用は基本的に会社負担となります。ノーリツでは最大9年の延長保証、東京ガスでは24時間365日対応サポートが提供されています。
また、多くのレンタル契約には定期的なメンテナンスが含まれており、専門業者による年1回の点検や清掃により故障リスクの軽減も期待できます。遠隔監視システム搭載の機種では、不具合を自動検知して迅速な対応が可能です。
最新のエコジョーズも月額料金で利用可能
給湯器レンタルでは最新モデルを手軽に利用できるのも大きなメリットです。購入時は費用を抑えるため型落ちモデルを選ぶケースが多いですが、レンタルなら省エネ性能に優れたエコジョーズも月々の料金で利用できます。
エコジョーズは従来型給湯器と比較してガス使用量とCO2排出量を約13%削減でき、契約満了後の更新時には最新モデルへの交換も可能です。
給湯器レンタルのデメリット:長期利用で割高になる現実
10年使用で購入より約2万円高くなる計算
給湯器レンタルの最大のデメリットは、長期的なトータルコストが割高になることです。
項目 | 購入の場合 | レンタルの場合 |
---|---|---|
初期費用 | 416,880円 | 0円 |
月額支払額 | – | 4,000円 |
保証料(10年) | 15,000円 | 0円 |
メンテナンス費用 | 30,000円 | 0円 |
総支払額(10年) | 461,880円 | 480,000円 |
この例では約2万円の差が生じており、リース代には手数料や金利が含まれているためです。
中途解約は未払い料金全額と工事費が必要
給湯器レンタルは5年から10年の長期契約が前提となっており、中途解約時は未払いリース料全額と撤去工事費(平均5~10万円)の支払いが必要です。転勤が多い方や将来的な住居変更の可能性がある方は、二重負担リスクを慎重に検討する必要があります。
どちらを選ぶべき?給湯器レンタル向きの人とは
給湯器レンタルが適している方
- 初期費用20万円の一括支払いが困難な方
- メンテナンスや故障対応の手間を省きたい方
- 最新の省エネ機能を手軽に利用したい方
- 経済産業省「給湯省エネ2025事業」の補助金を活用したい方(6年以上契約が条件)
購入が適している方
- 同じ場所で10年以上使用する予定の方
- トータルコストを重視する方
- 転居の可能性が高い方
契約前には月額料金に含まれるサービス内容、機種の詳細スペック、更新・解約条件を必ず確認し、「最新モデルと思ったら旧型だった」といったトラブルを避けることが重要です。
まとめ:給湯器レンタルは計画的な利用が成功の鍵
給湯器レンタルは初期費用ゼロで最新機種を利用でき、故障時の安心感も得られる魅力的なサービスです。しかし、長期利用では購入より割高になり、契約の縛りもあるため、ご自身の住居状況と将来計画を総合的に判断することが不可欠です。
特に10年以上の長期利用を予定している方は購入を、初期費用を抑えて最新機能を利用したい方はレンタルを検討することをおすすめします。

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