給湯器の型番から製造年を調べる方法|何年前の製品か知りたい

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給湯器の型番を控えたけど、これで何年前の製品かわかるよね?

お湯の救急車
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実は型番では製造年は分かりません。見るべきは製造番号です。

給湯器の買い替え時期を判断したい、故障したときに修理か交換かを決めたい――そんなとき、今使っている給湯器が何年前の製品なのか知る必要があります。ところが、製造年を知るために見るべきは「型番」ではなく「製造番号」というのが正解です。

型番とは:製品の機種名やモデル名のことで、RUX-A2406WやGT-C2462などの記号で表されます。
製造番号とは:シリアルナンバーとも呼ばれ、一台一台に割り振られた固有の識別番号のことです。

この記事では、給湯器の正確な製造年を調べる方法を、国の機関やメーカーの公式情報に基づいて解説します。

この記事の監修者
私がお答えます!
太田 雄冴
お湯の救急車 代表
  • 作業歴8年
  • 対応実績年間3,000件以上
  • 保有資格:第二種電気工事士/ガス消費機器設置工事監督者/ガス可とう管接続工事監督者/ガス機器設置スペシャリスト
  • 即日対応保証 30分以内返信/3時間以内現地到着

豊富な経験をもとに、お客様のご要望に寄り添い、最適なプランをご提案します。価格面でも、お客様のニーズに合わせた柔軟なご相談が可能です。確かな実績ときめ細やかな対応で、お客様に安心と満足をお届けできるよう心がけております。

型番だけでは製造年がわからない理由

給湯器の型番は、製品のシリーズや機能を区別するための記号です。しかし同じ型番の製品は、数年から場合によっては10年以上にわたって製造され続けます。そのため、型番を見ても「発売された年」はわかっても、「あなたの給湯器が実際に作られた年」は特定できません

一方、製造番号は個体ごとに異なる番号で、ここに製造年月の情報が組み込まれています。つまり給湯器が何年前の製品かを知りたいなら、型番ではなく製造番号を確認する必要があるのです。

どこを見れば製造年がわかる?銘板ラベルの探し方

給湯器の製造年を調べるには、本体に貼られている「銘板(めいばん)」というシールを見ます。

銘板とは:給湯器の型番、製造番号、製造年月などが記載された金属製またはプラスチック製のラベルのことです。

銘板は通常、給湯器本体の前面または側面に貼られています。ここで重要な注意点があります。台所や浴室のリモコンには製造年は記載されていません。リモコンと本体は別々に製造されるため、必ず給湯器本体の銘板を確認しましょう。

2009年4月以降に製造された給湯器には、銘板に「製造年月」と「設計標準使用期間:10年」が必ず明記されています。これは消費生活用製品安全法という法律で義務付けられているためです。比較的新しい給湯器であれば、銘板を見るだけですぐに製造年月がわかります。

メーカー別・製造番号から製造年を読み解く方法

2009年より前の古い給湯器や、銘板に製造年月が書かれていない場合は、製造番号から製造年を読み取ります。主要メーカーごとに確認方法が異なるため、以下を参考にしてください。

リンナイ製給湯器の製造年の調べ方

リンナイの給湯器では、製造番号の最初の4桁が西暦と月を表すケースが一般的です。例えば製造番号が「12.05-xxxxxx」なら、2012年5月製造と読み取れます。メーカーの公式サイトでも製造年月の確認方法が案内されています。

ノーリツ製給湯器の製造年の調べ方

ノーリツも同様に、製造番号の最初の数字が製造年と月を示します。「05.03-xxxxx」という表記なら2005年3月製造です。ただし10年以上前の古い機種では表記方法が異なる場合があるため、判別が難しいときはメーカーへ問い合わせると確実です。

パロマ製給湯器の製造年の調べ方

パロマは独自の管理方法を採用しており、製造番号だけでは製造年を判別しにくい場合があります。メーカー公式サイトに「型式・製造年月の確認方法」が掲載されているほか、お客様センターに問い合わせるのが最も正確な方法です。

銘板が汚れて読めない場合の対処法

長年使用している給湯器では、銘板が汚れていたり剥がれかけていたりして読めないこともあります。その場合は以下の方法を試してください。

賃貸住宅にお住まいなら、管理会社や大家さんに問い合わせると設置記録が残っている可能性があります。また、給湯器の取扱説明書や保証書が手元にあれば、そこに設置日や製造番号が記載されている場合もあります。どうしても確認できない場合は、給湯器の外観写真を撮影してメーカーに問い合わせる方法もありますが、確実な製造年月の特定は難しいケースが多いでしょう。

製造から10年以上経っているなら交換を検討すべき理由

給湯器の製造年を調べる最大の目的は、安全性の確保にあります。家庭用給湯器の設計標準使用期間は10年です。これは、標準的な使い方をした場合に安全に使用できる期間として国が定めた目安です。

独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)の事故統計によれば、給湯器を含むガス石油機器は、使用期間が10年を超えると経年劣化による火災や一酸化炭素中毒などの重大事故のリスクが急激に高まります

具体的には次のような事故が報告されています。

  • 機器内部の腐食によるガス漏れ
  • 電装基板の劣化による発火
  • 不完全燃焼による一酸化炭素中毒

さらに、メーカーが修理用の部品を保管する期間は、製造打ち切り後7~10年が一般的です。製造から10年以上経過している給湯器は、故障しても「部品がないため修理できません」と言われる可能性が非常に高いのです。

使用年数推奨する対応その理由
7年未満そのまま使用を継続不具合があれば修理で対応可能
7~10年故障時は買い替えも比較検討修理費用が高額になる可能性あり
10年以上早めの点検または交換を推奨事故リスク増大・修理部品の入手困難

まとめ:給湯器の製造年は本体の銘板で確認しよう

給湯器が何年前の製品かを正確に知るには、型番ではなく本体の銘板に記載された製造番号または製造年月欄を確認することが確実な方法です。2009年4月以降に製造された製品なら製造年月が明記されていますが、それ以前の古い製品では製造番号から読み解く必要があります。

製造から10年を経過した給湯器は、安全性の観点から点検または交換を検討すべき時期に入っています。まだ故障していなくても、目に見えない内部の劣化が進んでいる可能性があります。一度専門業者に点検を依頼するか、買い替えを前向きに検討することをお勧めします。

給湯器の製造年を確認し、適切なタイミングでメンテナンスや交換を行うことで、安全で快適な生活を守りましょう。

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