
台所のリモコンは42℃なのに、浴室は55℃って表示されてる…どっちが本当なの?

それ、故障じゃないですよ。『優先』ランプがついてる方が正解です。
給湯器を使っていて「あれ?台所のリモコンは42℃なのに浴室は55℃って表示されている」と戸惑った経験はありませんか。
給湯器リモコンの浴室側と台所側で表示が違うのは、実は故障ではなく「優先」という機能が関係しているケースがほとんどです。
この記事では、なぜ表示が違うのか、どちらが正しい温度なのか、安全に使うための知識を分かりやすく解説します。
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台所側と浴室側で表示が違う理由|「優先」機能って何?
給湯器リモコンの浴室側と台所側で表示が違う最大の原因は、「優先」機能による温度の記憶の違いです。
優先機能とは:複数のリモコンがある環境で、どちらのリモコンが給湯温度を変更できるかを決める機能のことです。
浴室でシャワーを使っているときに、台所で誰かが勝手に温度を変えてしまうと危険ですよね。そうした事故を防ぐために、この機能が付いています。
パロマの公式取扱説明書によると、台所リモコンと浴室リモコンは基本的に常に同じ給湯温度を表示する仕様になっています。これはリンナイ、ノーリツ、パロマなど全メーカー共通の仕様です。
それでは、なぜ表示が違って見えるのでしょうか。各リモコンは、自分が優先だったときに設定した温度を個別に記憶しているためです。
具体例で説明しましょう。
- 朝、台所側のリモコンで42℃に設定して洗い物をした。
- 夜、お風呂に入る前に浴室側の「優先」ボタンを押して、55℃に変更した。
- この時点で、台所リモコンは「42℃」を記憶、浴室リモコンは「55℃」を記憶している。
このように、優先が切り替わると、優先を持つ側のリモコンが記憶していた温度が実際の給湯温度になり、優先でない側は以前の記憶温度をそのまま表示し続けるという仕組みです。
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どっちが正しい?答えは「優先」ランプが点いている側
給湯器リモコンで「優先」という文字やランプが点灯している側の温度表示が正しい、つまり今実際に蛇口から出ているお湯の温度です。これが最も重要なポイントです。
リンナイのお客様サポートページでも、優先表示が点灯しているリモコンでのみ給湯温度変更が可能であることが明記されています。
優先でない側のリモコンは、過去に自分が設定した温度をただ表示しているだけです。実際に蛇口から出ているお湯の温度とは違う可能性が高いため、必ず優先表示を確認してからお湯を使うことが大切です。
優先表示を確認せずに「このリモコンは42℃だから大丈夫」と思って使うと、実は浴室側が優先で55℃に設定されていて、予想外の熱いお湯が出てやけどする危険性があります。特に入浴中やシャワー使用中は、必ず浴室リモコンの優先表示を確認してください。
優先機能はやけど防止の安全装置|正しい使い方
優先機能は、お湯を使っている最中に他の人が勝手に温度を変更できないようにするための安全装置です。パロマの取扱説明書によると、浴室でシャワーを使っている最中に台所側で温度を変更すると、突然熱湯や冷水が出てやけどする危険性があるため、この機能が設けられています。
実は、この優先機能は業界の安全基準として定められています。日本工業規格JIS C 9220:2018という国の基準でも、浴室リモコンには湯温を選ぶ優先機能を付けることが決められており、安全面で非常に重要な機能なのです。
優先の切り替え方法
- 浴室側を優先にする場合:浴室リモコンの「優先」ボタンを押す(多くの機種では浴室リモコンにのみ優先ボタンが付いています)
- 台所側を優先にする場合:台所リモコンの電源ボタンを一度切って、もう一度入れる
ノーリツのFAQページでは、優先表示がない側のリモコンで温度変更しようとすると「給湯温度は変更できません」という音声案内が流れることも説明されています。
使用時の重要な注意点
入浴中は必ず浴室リモコンを優先にし、浴室リモコンが優先になっている間は台所リモコンの電源を切ったり入れたりしないでください。これは電源を入れ直すと優先が台所側に切り替わってしまい、シャワー中に突然熱湯が出る危険があるためです。
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給湯器リモコンの表示が違う場合の確認と対処法
給湯器リモコンの浴室側と台所側で表示が違うときは、以下の手順で確認・対処してください。
| 状況 | 確認すること | やるべきこと | 
|---|---|---|
| 表示温度が違う | どちらに「優先」ランプが点いているか | 点灯している側が正しい温度。温度を変えたいなら、その側のリモコンを優先に切り替える | 
| 温度を変更できない | 優先表示があるか確認 | 優先でない側では変更不可。優先ボタンを押すか電源を入れ直して優先を切り替える | 
| リモコンが反応しない | 電源が入っているか | 一度電源を切って1分待ち、再度電源を入れてリセット | 
| エラー番号が表示される | 番号を確認(312、313、321など) | サーミスタ(温度センサー)の故障の可能性。メーカーサポートに連絡 | 
サーミスタとは:給湯器内部でお湯の温度を測る部品のことです。これが壊れると正確な温度が測れなくなります。
リセット後も給湯器リモコンの浴室側と台所側で表示が同期しない場合は、リモコン同士をつなぐ配線の問題や通信の異常の可能性があります。日本ガス石油機器工業会では、給湯器の標準的な使用期間は10年とされており、10年を目安に点検や交換が勧められています。
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日常的な使い方のコツ|こうすれば安全で快適
給湯器リモコンを安全に使うための、日常的なコツをご紹介します。
- 朝や昼間(台所や洗面所で使うとき)
 台所リモコンを優先にして、40~42℃程度に設定しておきます。この温度なら手洗いや洗い物に適温です。
- 夜の入浴時
 浴室に入る前に、浴室リモコンの優先ボタンを押してください。そして好みの温度(多くの場合40~42℃程度)に設定します。お風呂から出たら、もう一度優先ボタンを押して優先をオフにするか、台所リモコンの電源を入れ直して優先を台所側に戻しておくと良いでしょう。
このように使い分けることで、安全で快適にお湯を使うことができます。
まとめ|給湯器リモコンは優先表示を確認して安全に使用
給湯器リモコンの浴室側と台所側で表示が違うのは、優先機能によって各リモコンが記憶している温度が違うためです。どっちが正しいかは「優先」という表示が点灯している側と覚えておきましょう。
この優先機能は、シャワーや入浴中に他の人が温度を変えてしまうことによるやけど事故を防ぐための、とても大切な安全装置です。入浴時は浴室リモコンを優先に、日常使用時は台所リモコンを優先にするなど、用途に応じて正しく切り替えることが重要です。
優先を切り替えるときは、必ず他の場所でお湯を使っていないことを確認してください。リセットしても表示が同期しない場合やエラー番号が表示される場合は、無理に使い続けず、メーカーのサポート窓口に相談することをおすすめします。リンナイ(0120-054-321)、ノーリツ(0120-911-026)など、各メーカーのサポート窓口に問い合わせてみましょう。
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