
給湯器が壊れた…ネットで買えば半額なのに、取付だけしてくれる業者いないの?

引き受ける業者は少なく、工事費も割高。トータルで見ると損する可能性大です。
給湯器が故障したとき、「ネット通販で安く買って、取付工事だけ業者に頼めば節約できるのでは?」と考える方は多いでしょう。実際、ネット通販の給湯器本体は定価の3~5割引きで販売されていることもあり、一見お得に見えます。
しかし結論から言えば、給湯器の取付工事だけを依頼すると、業者に断られるケースが非常に多いのが現実です。
本記事では、なぜ断られるのか、その理由と知っておくべきリスクについて、公式機関の情報をもとに詳しく解説します。
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給湯器の取付工事だけでは断られる?その理由とは
「工事だけ頼みたい」という依頼を断る業者が多いのは事実です。「ミズテック」によれば、いわゆる「施主支給」を断る業者のケースが報告されています(https://www.mizu-tech.co.jp/blog/18923/)。
業者が断る主な理由は次の3点です。
まず、業者にとって利益がほとんど出ない点です。給湯器を販売できないため、工事費だけでは採算が合わないのです。
次に、手間とリスクが通常の倍以上かかることです。自社で仕入れた給湯器なら型番や仕様を把握していますが、ネット通販で購入された給湯器は事前確認が必要です。また、必要な部品が揃っていなければ、何度も訪問することになり、追加の出張費が発生します。
そして最も重要なのが、責任範囲が不明確になる点です。リフォーム情報サイト「サンリフレプラザ」では、自社で仕入れていない給湯器の安全性を業者が判断できず、リスクが高いと指摘しています。
工事費が割高になる現実|トータルコストに注意
「取付工事だけ」を引き受けてくれる業者が見つかったとしても、工事費は通常より高くなります。
給湯器の標準工事費は通常3万~8万円程度ですが、取付工事のみの場合はこれより高額になることが一般的です。給湯器専門サイト「For Life」によれば、施主支給の場合、工事費が割増請求されることが多いと説明されています。
さらに、ネット通販で購入した給湯器はメーカー保証のみ(通常1~2年)となり、延長保証を付けると追加費用がかかります。本体価格が安くても、割増工事費と延長保証料を合わせると、専門業者にまとめて依頼した場合と変わらない、またはそれ以上になる可能性が高いのです。
保証とリスクの落とし穴|知らないと危険な事実
給湯器をネット通販で買って取付だけ依頼する場合、保証とリスクの面で重大な問題があります。
保証対象外になる範囲が広い
中実住設のコラムによれば、施主支給で設置した給湯器について、使用後の不具合や故障は施工業者の保証対象外となります。つまり、調子が悪くなっても無料対応は受けられず、修理は正規料金がかかります。
さらに深刻なのは、施主支給品が原因で他の設備(配管や壁など)に損傷を与えた場合も、施工業者の保証対象外となり、すべて自己負担になる点です。
無資格工事による死亡事故も発生
給湯器の取付工事には法律で定められた複数の資格が必要です。
- 都市ガス給湯器:「ガス可とう管接続工事監督者」「ガス機器設置スペシャリスト」
- プロパンガス給湯器:「液化石油ガス設備士」(国家資格)「ガス消費機器設置工事監督者」
- その他:「給水装置工事主任技術者」「電気工事士」など
独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)の事故情報によれば、約34年使用した給湯器で換気不良により一酸化炭素中毒で1名が死亡する事故が発生しています。無資格工事の場合、電気工事士法違反で30万円以下の罰金または1年以下の懲役、ガス事業法違反で50万円以下の罰金が科せられます。
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ネット通販購入vs業者一括依頼|比較してわかる違い
施主支給と専門業者への一括依頼を比較すると、以下のような違いがあります。
| 項目 | ネット通販購入+取付依頼 | 専門業者に一括依頼 |
|---|---|---|
| 本体価格 | 安い(定価の3~5割引) | やや高い |
| 工事費 | 割高(通常より高い) | 標準価格 |
| 保証期間 | メーカー保証のみ(1~2年) | 商品・工事ともに10年保証も可能 |
| 施工保証 | なし(自己責任) | あり |
| 緊急対応 | 自分で業者を探す必要 | 即日対応可能な業者も |
| トータルコスト | 結果的に高くなる場合も | 長期的には割安 |
この表からわかるように、本体価格だけで判断すると後悔する可能性が高いのです。
どうしても取付工事だけ依頼したい場合の注意点
それでもネット通販で購入して取付だけ依頼したい場合は、以下の点に注意してください。
商品購入前に必ず業者に相談することが最も重要です。キッチンデポによれば、型番・仕様を業者に確認してから購入することが不可欠だとしています。給湯器は排気タイプ(壁掛け前方排気・パイプシャフト前方/後方/横排気など)や号数(16号・20号・24号など)の選定が複雑で、間違えると取り付けできません。
また、「施主支給専門」や「取付工事のみ受付」と明記している業者を探してください。このような業者は施主支給に慣れているため、工事を受けてくれる可能性が高まります。
複数業者から見積もりを取得し、工事費や責任範囲を文書で確認しておくことも忘れずに。
まとめ|給湯器の取付工事は専門業者への一括依頼が安全
給湯器をネット通販で購入して取付だけ依頼することは可能ですが、実務上は断られるケースが多く、推奨されません。
理由は以下の5点です。
- 業者に断られるケースが多い
- 工事費が割高になる
- 保証が限定的で、トラブル時は自己責任
- 商品選定ミスのリスクが高い
- 責任範囲が不明確
本体価格の安さだけに注目せず、工事費・保証・安全性を総合的に考えると、給湯器専門業者に本体と工事を一括依頼する方が、長期的には安全でコストパフォーマンスに優れています。特に10年保証が付き、自社施工で即日対応可能な業者を選ぶことが、安心して給湯器を使い続けるための最善策です。
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