
壁掛けから据え置きって変えられるの?費用は?工事は大変?

変更可能です。通常より3〜7万円高く、配管移動や土台工事が必要になります。
給湯器の交換を検討している方の中には、「今は壁に取り付けてあるけれど、床に置くタイプに変えられないだろうか」と考える方もいらっしゃるでしょう。ベランダのスペースを広く使いたい、古くなった壁の強度が心配、あるいは家のリフォームと一緒に給湯器の設置方法も見直したいなど、理由はさまざまです。
結論から申し上げると、壁掛け型から据え置き型への変更は条件を満たせば可能です。ただし、通常の給湯器交換とは異なり、配管を移動させる工事や土台を作る工事が必要になるため、費用も工事にかかる時間も多くなることを知っておく必要があります。
この記事では、壁掛けから据え置きへの変更にかかる費用の目安と、通常の交換工事との違いについて分かりやすく解説します。
24時間 365日 対応
\ 小さな不安もお気軽に /
壁掛けから据え置きへ変更できるが、いくつかの条件がある
給湯器を壁掛けから据え置きに変更すること自体は可能ですが、クリアすべき条件があります。
- 壁掛け→据え置きは可能だが、配管や排気位置の工事が必要
- 据え置きは平らな場所に固定し、転倒防止が必要
- マンションは管理規約で方式変更が禁止の場合があるため要確認
- 設置は資格を持つ専門業者のみが対応可能
まず理解しておきたいのは、この変更は単なる機種の交換ではなく「設置場所そのものを作り直す工事」だということです。給湯器につながる水の配管やガスの配管の位置を変える必要があり、排気(給湯器から出る煙や熱気)が安全に外へ出るように場所を検討し直す必要があります。
据え置き型とは床や土台の上に水平に置くタイプのことで、メーカーの説明書では「平らな場所にしっかり固定し、地震で倒れないように対策すること」が求められています。
また、マンションやアパートにお住まいの方は特に注意が必要です。集合住宅では管理組合の規約により「今と同じ設置方法でしか交換できない」と決められている場合が多いため、変更前に必ず管理組合や管理会社へ確認してください。勝手に変更すると後でトラブルになる可能性があります。
さらに、給湯器の設置工事は専門の資格を持った業者が行う必要があります。ガス機器設置スペシャリスト(GSS)とは、ガス機器を安全に設置するための国が認めた資格のことです。ご自身で設置することは危険ですので、必ず専門業者に依頼しましょう。
国の補助金
いよいよ一桁台 突入!!
2025年11月28日 現在
給湯器の補助金は『まもなく』終了!
残り予算枠 6 %
もう終わります!!
壁掛け型と据え置き型、構造の違いを知っておこう
両者の基本的な違いを理解すると、なぜ変更に追加の工事が必要なのかが分かります。
| 壁掛け型 | 据え置き型 | |
|---|---|---|
| 設置方法 | 外壁・ベランダの壁に金具で固定 | コンクリート土台や床に置き、金具で固定 |
| 排気口の高さ | 地面から約180cmと高め | 低くなるため窓・換気口との距離に注意 |
| 配管接続 | 給湯器の下から立ち上げて接続 | 土台上の位置に合わせて配管調整が必要 |
| 転倒防止 | 壁に固定して倒れにくい構造 | 下部を土台、上部を壁に固定して地震対策 |
| 工事の難易度 | 既存と同じ方式なら比較的簡単 | 設置場所の作り直しが必要で工事が増える |
壁掛け型は、家の外壁やベランダの壁に金具で固定して取り付けるタイプです。排気口(給湯器から出る煙や熱気の出口)は地面から約180センチほどの高さに設置されるのが一般的です。水やガスの配管は給湯器の下から立ち上がって接続され、壁にしっかり固定することで倒れないようにしています。
一方、据え置き型はコンクリートの土台や床の上に水平に置いて、転倒防止の金具で土台や壁に固定します。排気口の高さは壁掛け型より低くなるため、近くにある窓や換気口との距離を十分に確保しなければなりません。日本ガス機器検査協会の指針では、据え置き型は下部を土台に固定し、上部を壁に固定する地震対策が示されています。
この構造の違いがあるため、壁掛けから据え置きへの変更では、給湯器本体を交換するだけでなく、設置する環境そのものを一から作り直す必要があるのです。
変更時には通常の交換とここが違う!3つの主要工事
壁掛けから据え置きへ変更する際、通常の交換工事に加えて以下の工事が必要になります。
1. 配管の位置を変える工事
最も大きな変更点は配管の位置調整です。壁掛け型では壁の上の方で接続されていた水道管やガス管を、床の高さまで延長したり移動させたりする必要があります。
特にお風呂の追い焚き機能がある給湯器の場合、お風呂とつながる配管の部品を変更したり、専用の部品を追加したりすることもあります。給湯器を設置する場所を移動する距離が長いほど、配管工事の費用も高くなります。
2. 排気の安全確認と調整
給湯器から出る排気ガスが安全に外へ出るよう、排気口の位置と周辺環境を再確認する必要があります。
ガス機器の設置基準では、窓や換気口に排気ガスが入り込まない位置に給湯器を設置することが義務付けられています。据え置き型は排気口が低い位置になるため、周りの窓との距離がより厳しくチェックされます。排気口の前や横、上に燃えやすいものがないか、排気ガスがたまりやすい場所ではないかなども確認が必要です。
3. 土台作りと地震対策の工事
据え置き型を設置するには、コンクリートなどでしっかりした土台を作り、地震で倒れないように固定する工事が必要です。
具体的には、土台にアンカーボルト(コンクリートに埋め込む固定用のボルト)で給湯器の下部を固定し、さらに上部を壁に金具で固定します。これは地震が起きたときに給湯器が倒れて、つながっている配管が壊れてガス漏れや水漏れが起きることを防ぐためです。東日本大震災以降、この地震対策はより重要視されるようになりました。
最短 30分以内 に
\ 専門スタッフがご案内 /
気になる費用は?通常交換より3〜7万円ほど高くなる
費用について具体的に見ていきましょう。
一般的な給湯器の交換費用(給湯器本体+リモコン+標準的な工事)は、15万円から20万円程度が相場です。一戸建てで壁掛け型を同じ壁掛け型に交換する場合、約15万円から18万円程度とされています。
据え置き型は同じ性能でも壁掛け型より本体価格が約1万円から2万円高い傾向があります。さらに、設置方法を変更するための追加工事費として3万円から7万円程度が上乗せされます。この追加費用には、配管の移動工事、土台を作る工事、地震対策の固定金具の取り付け、電気配線の延長などが含まれます。
| 通常の交換 (壁掛け→壁掛け) | 設置方法の変更 (壁掛け→据え置き) | |
|---|---|---|
| 給湯器本体・標準工事費 | 15〜20万円 | 16〜22万円 |
| 追加の工事費 | なし | 3〜7万円 |
| 工事にかかる時間 | 2〜4時間 | 半日〜1日 |
工事にかかる時間も、壁掛け型を同じ壁掛け型に交換する場合は約2時間から4時間ですが、据え置きへの変更では配管や土台の工事が加わるため半日から丸一日かかることもあります。
ただし、これらの費用はあくまで目安です。実際の費用はお家の状況によって大きく変わりますので、必ず業者に現地を見てもらって正確な見積もりを取ってください。
国の補助金
いよいよ一桁台 突入!!
2025年11月28日 現在
給湯器の補助金は『まもなく』終了!
残り予算枠 6 %
もう終わります!!
事前に確認しておきたい3つのポイント
壁掛けから据え置きへの変更をスムーズに進めるため、以下の点を事前に確認しておきましょう。
- 設置スペースの確認
据え置き型を置く十分な床面積があるか、その場所は水平か、周りに窓や換気口がある場合は必要な距離を確保できるかを確認します。 - マンションの場合は管理規約の確認
集合住宅では設置方法の変更が認められているか、外観を変える工事とみなされるかどうかを、工事前に必ず管理組合や管理会社に確認してください。 - 業者選びと見積もり内容の確認
見積もりを依頼する際は、設置方法を変更するための具体的な追加工事の内容を説明してもらい、施工する業者がガス機器設置の資格を持っているかを確認しましょう。複数の業者から見積もりを取って比較することをお勧めします。
まとめ:安全第一で、専門業者にしっかり相談を
給湯器を壁掛けから据え置きに変更することは可能ですが、通常の給湯器交換とは工事の内容も費用も異なります。
変更には配管の移動、土台作り、地震対策など追加の工事が必要で、費用は通常の交換より3万円から7万円ほど高くなることを見込んでおきましょう。工事には半日から1日程度かかります。
特にマンションやアパートにお住まいの方は、工事前に管理組合への確認が必須です。また、どのような住まいでも、設置スペースの確保や排気の安全性を満たせるかどうかが重要なポイントになります。
給湯器の設置は安全面で専門的な知識と技術が不可欠です。まずは資格を持った信頼できる業者に現地を見てもらい、ご自宅の状況に合った最適な方法を相談することから始めましょう。
累計100万戸の実績
\ 安心の10年保証 /


