給湯器の追い焚き機能って後付けできる?|配管工事でいくらかかる?

デフォルト画像

お客様
お客様

追い焚き機能って後から付けられるのかな…でも工事とか大変そう。

お湯の救急車
お湯の救急車

多くの場合、後付け可能です。費用は20万~60万円が相場。戸建なら比較的スムーズですよ。

冷めたお湯を温め直せる追い焚き機能は、家族の入浴時間がバラバラな家庭にとって便利な機能です。

しかし、今使っている給湯器に追い焚き機能がない場合、「後から追加できるの?」「配管工事っていくらかかるの?」と疑問に思う方も多いでしょう。

この記事では、給湯器の追い焚き機能の後付けが可能かどうか、必要な工事内容、そして配管工事を含む費用相場について、プロの目線で分かりやすく解説します。

この記事の監修者
私がお答えます!
太田 雄冴
お湯の救急車 代表
  • 作業歴8年
  • 対応実績年間3,000件以上
  • 保有資格:第二種電気工事士/ガス消費機器設置工事監督者/ガス可とう管接続工事監督者/ガス機器設置スペシャリスト
  • 即日対応保証 30分以内返信/3時間以内現地到着

豊富な経験をもとに、お客様のご要望に寄り添い、最適なプランをご提案します。価格面でも、お客様のニーズに合わせた柔軟なご相談が可能です。確かな実績ときめ細やかな対応で、お客様に安心と満足をお届けできるよう心がけております。

追い焚き機能の後付けは可能?戸建とマンションで条件が違う

追い焚き機能の後付けは、多くのケースで可能です。 ただし、住宅の種類や浴槽の材質によって可否が変わります。

持ち家の戸建住宅では、ほとんどの場合で追い焚き機能の後付けができます。浴槽の材質がFRP(プラスチックに繊維を混ぜて強化した素材)やステンレスなど、穴あけ工事ができる素材であれば、追い焚き対応の給湯器へ交換し、配管工事を行うことで機能を追加できます。

一方、後付けが難しいケースもあります

  • 賃貸物件:大家さんや管理会社の許可が必須で、多くの場合は認められない
  • ホーロー製浴槽:表面がガラス質でコーティングされた浴槽は、穴あけ工事が困難で対応業者も少ない
  • 特殊な材質の浴槽:人造大理石や檜風呂なども施工が難しい場合がある
  • 配管ルートが確保できない建物構造

分譲マンションでは、構造や管理規約によっては後付け可能ですが、共用部分(建物の基礎部分)への工事には管理組合の許可が必要になります。

追い焚き機能の後付けに必要な3つの工事

追い焚き機能を後付けする際は、主に3つの工事が必要です。

1. 給湯器本体の交換

現在の給湯専用機を、追い焚き対応の給湯器に交換します。オートタイプ(自動でお湯張り・保温・追い焚き)またはフルオートタイプ(オート機能に加えて自動足し湯機能付き)のどちらかを選びます。

2. 配管工事

浴槽と給湯器をつなぐ循環配管(お湯を循環させるための往復2本の配管)を新設します。配管は床下、天井裏、壁の中を通って給湯器まで接続されます。配管材質は架橋ポリエチレン管(さびにくく丈夫な樹脂製の管)が一般的で、耐久性に優れ長期的な信頼性が高いとされています。

3. 浴槽への穴あけ工事

循環金具(追い焚き口)を設置するため、浴槽に穴を開ける作業が必要です。戸建の場合は、配管を通すために外壁や基礎にコア抜き工事(専用機械で円形の穴を開ける作業)を行うこともあります。

工事期間はどのくらい?

工事内容戸建住宅マンション
給湯器交換のみ約半日~1日約半日~1日
給湯器交換+配管工事約2~4日約3日~1週間
浴槽交換を含む場合約5日~1週間約1週間~10日

注意点:工事期間中はお風呂が使用できませんので、スケジュール調整が必要です。

配管工事を含む後付け費用の相場は20万~60万円

追い焚き機能の後付け費用は、工事内容によって大きく変動します。

国土交通省の調査データによると、一般家庭での給湯器交換費用の平均は約20万円(全国平均)とされています。

費用相場の目安

工事パターン費用相場
給湯器交換のみ約15万~25万円
給湯器交換+配管工事(戸建)約30万~60万円
給湯器交換+配管工事(マンション)約20万~60万円
浴槽交換を含む場合約60万~150万円

費用の内訳例

  • 給湯器本体価格
    16号で6万~15万円、20号で8万~20万円、24号で10万~30万円
  • 標準交換工事費
    約10万~17万円
  • 既存給湯器取り外し処分費
    約8,000円
  • 追い焚き配管新設工事
    約3万~6万円(配管の長さや工事の難しさによる)
  • 配管延長オプション
    1mあたり約5,000円

浴室から給湯器までの距離が長い場合や、建物構造により配管工事が困難な場合は、追加費用が発生する可能性があります。

補助金制度でお得に設置できる

経済産業省の「給湯省エネ事業」では、高効率給湯器(エコキュート等)の設置で最大13万円/台の補助金が受けられます。また、「賃貸集合給湯省エネ2025事業」では、賃貸集合住宅向けに従来型給湯器からエコジョーズ等への取替で、追い焚き機能ありの場合は7万円/台の補助が出ます。

補助金を活用することで、実質的な負担額を大きく減らせる可能性があります。

マンションで追い焚き機能を後付けする際の注意点

マンションで追い焚き機能を後付けする場合、戸建とは異なる注意点があります。

最も重要なのが管理組合の許可です。 共用部分(コンクリートの建物基礎部分)への穴あけ工事は、管理組合の許可が必須となります。「以前も同じ工事をした住戸があるから」という理由だけでは許可が出ない場合もあるため、事前の確認が不可欠です。また、近隣住民への説明と理解も必要になることがあります。

マンションでは構造上の制約もあります。床下や壁の中のスペースに制限があり、配管ルートの確保が困難な場合があります。そのため、天井裏に配管を通す方法が一般的です。工事中の騒音や作業時間が管理規約で制限される場合もあるため、事前に確認しておきましょう。

工事業者を選定する際は、複数業者から見積もりを取得し、マンションでの施工実績を確認しましょう。管理規約に詳しい業者に依頼することをおすすめします。

まとめ:追い焚き機能の後付けは可能だが事前確認が重要

給湯器の追い焚き機能は、多くのケースで後付けが可能です。戸建住宅では比較的スムーズに工事できますが、マンションでは管理規約の確認と許可取得が必須となります。

配管工事を含む後付け費用は約20万~60万円が一般的で、給湯器交換のみなら約15万~25万円が相場です。2025年度は経済産業省の補助金制度を活用することで、費用負担を軽減できる可能性があります。

追い焚き機能を後付けする際は、複数の業者から見積もりを取得し、浴槽の材質や建物構造、配管経路などの現場確認を依頼しましょう。一般社団法人日本ガス石油機器工業会では、給湯器に関する情報提供を行っているため、参考にすることもできます。

工事期間中はお風呂が使用できないため、銭湯や親戚宅の利用なども含めたスケジュール調整も忘れずに行いましょう。

30秒でカンタン自動計算!補助金シミュレーター

出張対応エリア

  • 東京都
  • 神奈川県
  • 埼玉県
  • 千葉県
  • 茨城県
  • 静岡県(一部エリア)

静岡県対応エリア詳細

  • 御殿場市
  • 沼津市
  • 富士宮市
  • 熱海市
  • 伊豆市
  • 富士市
  • 裾野市
  • 三島市
  • 伊東市
  • 伊豆の国市
  • 函南町
  • 清水町
  • 長泉町
  • 小山町