追い焚きと高温さし湯、浴槽を温めるならどっちが早い?電気代安い?

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お風呂がぬるい…追い焚きと高温さし湯、どっちが安いんだろう?

お湯の救急車
お湯の救急車

実は、お使いの給湯器がガスかエコキュートかで答えが真逆になります。

お風呂のお湯がぬるくなったとき、追い焚きと高温さし湯のどちらを選ぶべきか迷ったことはありませんか?

実は、お使いの給湯器のタイプによって、早さも電気代・ガス代も大きく変わります

この記事では、それぞれの仕組みから速度・コストの比較、そして状況に応じた最適な使い分け方法まで、わかりやすく解説します。

この記事の監修者
私がお答えます!
太田 雄冴
お湯の救急車 代表
  • 作業歴8年
  • 対応実績年間3,000件以上
  • 保有資格:第二種電気工事士/ガス消費機器設置工事監督者/ガス可とう管接続工事監督者/ガス機器設置スペシャリスト
  • 即日対応保証 30分以内返信/3時間以内現地到着

豊富な経験をもとに、お客様のご要望に寄り添い、最適なプランをご提案します。価格面でも、お客様のニーズに合わせた柔軟なご相談が可能です。確かな実績ときめ細やかな対応で、お客様に安心と満足をお届けできるよう心がけております。

追い焚きと高温さし湯、そもそもどう違うの?

まず基本的な仕組みの違いを押さえておきましょう。

追い焚きは、浴槽内のぬるくなったお湯を給湯器に吸い上げ、給湯器内の熱交換器で加熱して浴槽に戻す循環方式です。

熱交換器とは:お湯を温め直すための装置

現在主流の強制循環式(1つ穴タイプ)では、ポンプを使って効率的にお湯を循環させます。水道代はかかりませんが、タンク内の熱を使ってお湯全体を温め直します

一方、高温さし湯は、タンク内の約60℃の高温のお湯を直接浴槽に追加する方式です。約20L程度のお湯を投入して温度を上げるため、水道代はかかりますが、熱いお湯を直接注ぐので効率的です。ただし、お湯の量が増えるため、浴槽があふれないよう注意が必要です。

追い焚き高温さし湯
方法お湯を再加熱熱いお湯を追加
水道代かからないかかる
効率ゆっくり温まるすぐ温まる
注意点特になしあふれ注意

温めるスピード勝負!追い焚きと高温さし湯、どっちが早い?

結論から言えば、高温さし湯の方が早く温まります

東京ガスの調査によると、追い焚きの平均的な所要時間は約30分〜1時間です。水温15℃から40℃に温めるには約45分かかるというデータもあります。特に完全に冷め切った状態からの追い焚きは、浴槽全体のお湯を循環させて温めるため、かなりの時間を要します。

対して高温さし湯は、熱いお湯が直接出るため、すばやく湯温を上げられますコロナの公式サポートページでも、電気温水器の場合は追い焚きより足し湯の方が推奨されています。

急いでお風呂に入りたいときや、次の人が待っているときは、迷わず高温さし湯を選ぶのが正解です。ただし、お湯が増えて浴槽からあふれないよう、事前に少し排水しておくと安心です。

電気代・ガス代で比較!追い焚きと高温さし湯、どっちが安い?

ここが最も気になるポイントですが、お使いの給湯器のタイプによって答えが正反対になります

ガス給湯器をお使いの場合

東京ガスのデータでは、以下のような結果が出ています。

  • 2時間放置後の追い焚き:約6.8円
  • 6時間放置後の追い焚き:約20.6円
  • 20Lの高温さし湯:水道代+ガス代で約11.8円

このデータから、ガス給湯器では追い焚きの方が経済的なケースが多いことがわかります。特に1〜2時間程度の冷めであれば、追い焚きが断然お得です。完全に冷めた場合でも約20.6円で済むため、高温さし湯より安く抑えられます。

エコキュート(電気式給湯器)をお使いの場合

エコキュートでは状況が一転します。追い焚き1回あたり約46.5円かかり、毎日1回だと月約1,395円にもなります(参考記事:追い焚きの電気代は?入れ直しとどっちが安い?節約方法も解説|ドコモでんき)。追い焚きは熱交換器を経由してお湯を温めるため、電気代が高くなりやすいのです。

これに対し、エコキュートでは高温さし湯の方が節電効果が高いことが各メーカーから報告されています。タンク内の熱いお湯を直接使用するため、追い焚きよりも効率的で電気代を抑えられます。

給湯器タイプ別!追い焚きと高温さし湯の賢い使い分け

ガス給湯器をお使いの場合

浴槽の状態おすすめの方法コスト目安
1〜2時間程度冷めた追い焚き約6.8円
6時間以上冷めた追い焚き約20.6円
急いで温めたい高温さし湯約11.8円

基本は追い焚きを選択し、時間がないときだけ高温さし湯を使うのが経済的です。ガス給湯器では追い焚きのコスト効率が良いため、迷ったら追い焚きを選ぶと電気代・ガス代を節約できます。

エコキュート(電気式給湯器)をお使いの場合

  • 基本は高温さし湯を選択(追い焚きより電気代が安い)
  • 冬期など浴槽のお湯が大きく冷めている場合は、残り湯を半分排水して「ふろ自動」で入れ直すのがおすすめ
  • 深夜電力時間帯(夜間の安い電気料金の時間)以外の追い焚きは、電気代が高くなるため避ける

ただし、タンクの残り湯量には注意が必要です。残湯が少ない状態で高温さし湯を使いすぎると、日中の高い電気料金で沸き増しが必要になってしまいます。

経済産業省の「給湯省エネ2025事業」では、エコキュートの年間給湯保温効率3.0以上が補助金対象基準となっており、古い給湯器をお使いなら高効率機種への買い替えも検討する価値があります。

追い焚きを使うなら知っておきたい衛生管理

追い焚きは浴槽のお湯を循環させるため、配管内に汚れが蓄積しやすい特徴があります。皮脂や石けんカス、雑菌が配管内で繁殖する可能性があるため、一般的には半年〜1年に1回の配管洗浄が推奨されています。

一方、高温さし湯は常に新しいお湯を追加するため衛生的です。衛生面を重視する方にとっても、高温さし湯は良い選択肢と言えます。

まとめ:追い焚きと高温さし湯の使い分けで賢く節約

速度で選ぶなら高温さし湯、コストで選ぶなら給湯器タイプ次第というのが結論です。

ガス給湯器では追い焚きが経済的で、1〜2時間程度の冷めなら約6.8円、6時間以上冷めても約20.6円で済みます。一方、エコキュートでは高温さし湯の方が節電効果が高く、追い焚きは1回約46.5円と割高になります。

急いでいるときは給湯器タイプに関わらず高温さし湯を、コストを重視するときは給湯器のタイプに応じた使い分けを心がけましょう。また、追い焚きを使用する場合は、配管内の衛生管理のため定期的な洗浄も忘れずに行ってください。

この使い分けをマスターすれば、快適さと経済性を両立したお風呂タイムが実現できます。

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