
給湯器っていつ壊れるか分からないから怖い…冬に壊れたら最悪だよね。

今はスマホアプリで寿命予測ができる時代。故障前に通知が来るので安心です。
給湯器が突然故障してお湯が使えなくなる不安を抱えている方は少なくありません。特に冬場の故障は生活に大きな支障をきたし、急な出費(工事費込で15~30万円程度)も重なります。
近年、スマホアプリで給湯器の寿命予測や交換タイミングを管理できる技術が登場し、計画的な交換準備が可能になってきました。
この記事では、アプリによる給湯器管理の実態と、本当に寿命予測ができるのか、導入に必要な条件を解説します。
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スマホで給湯器の寿命予測は本当にできるのか?
結論から言えば、給湯器の寿命予測はスマホアプリで可能です。ただし、完全に故障を防げるわけではなく、「故障する可能性が高まってきた」ことを事前に知らせてくれる機能である点を理解しておく必要があります。
メーカーによると、給湯器の標準的な使用期間は10年とされており、実際には使い方や環境によって10~15年程度使えます。給湯器は「1日1時間の使用を10年間続ける(合計3,650時間)」という想定で作られています。
2024年7月、リンナイが業界で初めて寿命予測機能を搭載した給湯器を発売しました。この機能は、給湯器がどれだけ使われているかや、何回お湯を沸かしたかなどのデータを分析し、部品の劣化状態を判断します。故障の可能性が高まると、台所のリモコンから通知が届く仕組みです。
また、住宅メーカーのミサワホームでは、給湯器の使用データと部品の状態を総合的に分析して「あとどれくらい使えるか」を算出する技術を開発しています。
ただし注意点として、落雷や水害、部品の突然の破損といった予測できない故障には対応できません。あくまで通常の使用による劣化の傾向を把握するための道具と考えてください。
給湯器をアプリで管理するために必要なものは?
給湯器の交換タイミングをアプリで管理するには、いくつかの条件を満たす必要があります。最も重要なのは、インターネットに接続できる専用のリモコンが付いた給湯器が必要という点です。
必要な環境と機器
- 常時接続のインターネット回線(スマホのテザリングでは使えません)
- Wi-Fiルーター(無線でインターネットに繋ぐ機器)
- インターネット接続機能付きのリモコンを搭載した給湯器
- スマートフォンまたはタブレット端末
重要なのは、今使っている給湯器に後からアプリ機能を追加することは基本的にできないという点です。アプリ管理を利用するには、新しく給湯器を買うときや交換するときに、インターネット接続機能付きのリモコンが付いた機種を選ぶ必要があります。
対応している主なメーカーは、リンナイ、ノーリツ、パナソニック、ダイキン、コロナ、三菱電機、日立などです。メーカーによると、インターネット接続機能付きのリモコンは通常のリモコンより数千円から1万円程度高くなりますが、給湯器本体の交換費用全体に対する影響は大きくありません。
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従来の交換判断方法とアプリ管理では何が違う?
従来の給湯器交換タイミングの判断方法とアプリ管理には、明確な違いがあります。
| 比較項目 | 従来の方法 | アプリ管理 |
|---|---|---|
| 交換の準備 | 壊れてから慌てて業者探し | 余裕を持って計画的に準備 |
| 費用への備え | 急な出費で対応が大変 | 混雑する時期を避けて費用を抑えられる |
| 状態の確認 | 有料の点検を頼む必要がある | スマホでいつでも確認できる |
従来の方法では完全に壊れてから対応することが多く、特に冬場は修理や交換の依頼が集中して数日間お湯が使えない状態が続くケースもありました。また、12月から2月の寒い時期は工事費用も高くなりがちです。
一方、アプリ管理では給湯器の使用データという客観的な数字をもとに判断できるため、「なんとなく調子が悪い気がする」といった曖昧な判断ではなく、根拠に基づいた合理的な判断が可能になります。
メーカーによると、事前に通知を受け取ることで、工事が混雑する冬を避けて余裕を持って交換計画を立てられます。見積もりや機種の在庫確認も事前に進められるため、焦らずに準備できます。
また、離れて暮らす高齢の親の様子を見守る機能も便利です。給湯器の使用状況をスマホで確認でき、長時間使われていない場合はスマホに通知が届くため、異変に気づきやすくなります。外出先から帰宅前にお風呂のお湯はりを開始したり、天気予報で警報が出たときに自動でお湯を沸かして貯めておく機能など、生活の便利さと安心感を高める機能も充実しています。
導入する前に知っておきたい注意点とは
アプリによる給湯器管理には多くの利点がある一方、導入前に理解しておくべき制約やデメリットも存在します。
まず知っておきたいのは、インターネットに接続できる給湯器の普及率がまだ低いという現状です。経済産業省の調査によると、接続機能を持つ給湯器は過去10年で338万台販売されましたが、実際にインターネットに接続して使われているのは約11.2万台(接続率約11%)にとどまっています。
インターネットに繋がっている機器特有のリスクにも注意が必要です。悪意のある第三者による不正アクセスの可能性があります。パスワードは初期設定のままにせず、必ず変更してください。また、メーカーが提供する機器の更新プログラムは定期的に適用することが大切です。
また、メーカーの方針変更によりアプリのサービスが終了する可能性もあります。実際、リンナイの従来のアプリは2026年3月31日でサービスを終了し、新しいアプリへの移行が必要になります。
アプリの使いやすさについても、メーカーや機種によって差があります。一部のアプリでは接続エラーが頻繁に起きる、過去のデータを長期間保存できないといった指摘もあるため、導入前に利用者の評価を確認することをお勧めします。
まとめ|故障する前に備える時代へ
給湯器の交換タイミングをアプリで管理し、スマホで寿命を予測する技術は確実に実用化されています。給湯器の使用データに基づいて故障の可能性を事前に通知してくれるため、従来の「壊れてから慌てる」対応から「計画的に準備する」対応へと変わりつつあります。
ただし、インターネット接続機能付きのリモコンを搭載した給湯器とインターネット環境が必須であり、今使っている給湯器に後から追加することは基本的にできません。また、寿命予測は「故障の可能性の通知」であって、すべての故障を完全に防げるわけではありません。
給湯器を設置してから8~10年経過している方は、交換のタイミングでアプリ対応の機種を選ぶことで、次回の交換時にも事前通知による安心を得られます。混雑する冬の時期を避けて計画的に交換することで費用も抑えられる可能性があるため、新しく購入する際や交換する際には検討する価値が十分にあるでしょう。
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