エコキュートの水道直圧と減圧式はどう違う?交換前に比べる水圧と設置条件

エコキュートの水道直圧と減圧式を家の給水条件から選ぶ

エコキュートの水道直圧と減圧式は、蛇口へ送るお湯の作り方が違います。減圧式はタンクの湯と水を混ぜて給湯し、水道直圧はタンクの熱を使って別の水道水を温めます。

シャワーと台所を同時に使う家庭では、水道直圧が候補になります。ただし、家に届く水の圧力を高める機能ではありません。今の湯量に不満がなければ、減圧式も含めて設置条件から選べます。

まずは今の機器の型番を写真に撮り、シャワーを使う階と、同時に使う蛇口を控えてください。自分で確認するのは銘板・普段の使い方・設置場所まで。給水圧の測定や配管の変更は施工店へ依頼します。

水圧が弱いだけで故障や交換とは決められません。水漏れや焦げ臭さなどの異常がある場合は使用を中止し、機器内部に触れず販売店・工事店へ連絡してください。方式の比較は安全を確かめてから進めます。

この記事の監修者
私がお答えます!
太田 雄冴
お湯の救急車 代表
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水道直圧と減圧式は、シャワーへ送るお湯の経路が違う

減圧式は、タンクを保護するために圧力を下げて水を入れます。ためた高温のお湯を水と混ぜ、設定温度にして蛇口へ送ります。「高圧」「パワフル」と呼ばれる機種でも、減圧式に含まれるものがあります。

水道直圧では、給湯用の熱交換器に水道水を通して温めます。タンクの湯は熱源として使い、蛇口へ向かう水とは混ざりません。タンク自体に水道圧をかける仕組みではない点が大切です。

減圧式はタンクの湯を使い、水道直圧は熱交換器で別の水道水を温める給湯経路
シャワーへの給湯経路の概念図。湯はりの経路は候補型番で確認します。

図はシャワー・蛇口への給湯経路を簡略化したものです。青が給水、オレンジが湯や熱源側を表し、沸き上げ用のヒートポンプなどは省略しています。実際の据付配管や、浴槽への湯はり経路は型番ごとに異なります。

水道直圧も、タンクにためた熱で給湯するエコキュートです。蛇口へ送る水がタンクを通らなくても、使える湯量は残っている熱や湯温に左右されます。タンク容量と家族の使用湯量も合わせて選びましょう。

水道直圧でも給水元圧以上にはならない

給水元圧は、住宅側から機器へ水が届くときの圧力です。水道直圧はその圧力を利用するため、元圧より強くする装置ではありません。元圧が低い家では、直圧への交換だけで希望の勢いが得られるとは限りません。

カタログの「最高使用圧力」は、蛇口で必ず得られる圧力や湯量を示す値ではありません。減圧弁の設定圧力とも区別が必要です。異なる機種の数値を比べるときは、何の圧力を示す欄なのかをそろえます。

圧力の単位はkPa、流量はL/分です。流量は1分間に出る水やお湯の量で、シャワーの使い心地を考える材料になります。配管の太さ・長さ、使用階、混合水栓やヘッドによっても変わります。

日立の水道直圧の特長ページは、給水元圧300kPa以上を推奨しています。一方、工事説明書には流水時の給水圧力条件が別にあります。快適性の推奨値と施工条件を分けて、候補型番の資料で確認してください。

施工店には、水を止めた状態の圧力だけでなく、使っているときの圧力も含めて確認を依頼します。「水道直圧なら500kPaになる」という説明だけで決めず、自宅の測定条件と見込める湯量を聞きましょう。

  • 減圧弁の設定変更や取り外しを、自分で行わないでください。
  • シャワーの勢いを上げるために、ポンプの追加や配管改造を自己施工しないでください。

加圧や配管変更の適否は、機器と住宅側の条件を確認できる施工店が判断します。給湯設備の安全を保つため、希望する使用場面を伝え、対応方法と費用の説明を受けてください。

エコキュートの湯量はシャワー・同時使用・湯はりで比べる

比較するときは、同じ温度・同じ使用場所・同じ同時使用に条件をそろえます。シャワー単独で十分でも、夕食の片付けと入浴が重なると使い心地が変わることがあるためです。

使用場面そろえる条件施工店への確認点
シャワー単独使用階・ヘッド・温度希望する湯量の見込み
シャワー+台所同時に使う蛇口と湯量両方を使うときの流量
湯はり+シャワー湯はり方式・使用時間帯同時運転の制約と湯量

例えば、1階のシャワーを主に単独で使い、今の湯量にも不満がなければ、減圧式を候補に残せます。2階のシャワーと台所をよく同時使用する家庭は、直圧を含む候補で、その組み合わせを確認すると選びやすくなります。

日立が示す同時使用の流量比較には、1階、給水元圧500kPa、配管径20A、直管5m、台所側約5L/分などの前提があります。比較結果をそのまま自宅の予測にせず、配管や使用階の違いを見積もりで確認しましょう。

湯はりは別に確認が必要です。日立のBHP-FV37XD・FV46XDなどは、シャワー・蛇口を水道直圧で給湯し、浴槽への湯はりにはタンクの湯を使います。シャワーの圧力だけで湯はりの速さは決められません。

一方、高硬度水道水・井戸水対応の「ナイアガラ タフネス」は、湯はりを含むすべての給湯に水道直圧を採用しています。同じ「水道直圧」という呼び名でも、湯はりまで同じ仕組みとは限りません。

すでに交換を済ませ、シャワーが弱くなって困っている場合は、方式選びとは分けて状況を確認します。施工した販売店・工事店に交換前後の違いを伝え、次の確認記事も参考にしてください。

水質と設置スペースからエコキュートの候補型番を絞る

方式の希望が決まったら、水源・水質と、設置できるタンク形状で候補を絞ります。水道直圧ならどの水でも使える、今の薄型タンクと同じ場所に標準タンクを置ける、と判断しないでください。

  • 井戸水・地下水を使う場合は、対応型番と水質条件を先に確認します。標準仕様への置き換えを前提にしないでください。
  • 設置場所は本体寸法だけでなく、点検スペースと搬入経路も確認します。狭いすき間へ無理に入って測らず、写真で施工店に伝えます。

日立の現行商品ページに掲載されている候補例を、方式と形状で並べます。下表は2026年10月25日の確認内容です。地域仕様や容量違い、付属品の適合は、見積もりに記載された正式な型番で照合してください。

候補型番の例給湯方式タンク形状
BHP-FV37XD水道直圧標準・370L
BHP-FG37XU減圧式標準・370L
BHP-FS37XH減圧式薄型・370L
BHP-FW37XD全給湯に水道直圧標準・370L/水質対応

薄型が必要な場所では、水道直圧の希望だけを優先せず、薄型の減圧式も検討します。標準タンクへ変える場合は、設置・搬入・点検の余裕があるかを現地で確認してもらいましょう。

タフネスでも使える水には条件があり、水質基準への適合に加え、硬度200mg/L以下、遊離炭酸60mg/L以下などの確認が必要です。井戸水対応の表示だけで選ばず、水質結果と型番を販売店に照合してもらいます。

保証も方式名だけでは決まりません。例えばタフネスの5年間のシステム長期保証には、対象型式やユーザー登録、対象部品の条件があります。機器保証と施工保証を分け、適用条件を見積書と一緒に確認してください。

給湯方式の候補を絞ったら、必要な機能やメーカーごとの保証・修理体制も確認しましょう。次の選定記事に、メーカーを比べるときの確認点をまとめています。

エコキュートの交換見積もりは給水測定と工事範囲をそろえる

元圧や水質が分からない場合、または同時使用時の湯量を重視する場合は、現地確認を含む交換見積もりを依頼します。エコキュートの施工店には、次の写真や使い方を伝え、自宅に合う機種と必要な工事を確認してもらいましょう。

給湯方式の見積もりに添える情報
  • 現在の貯湯ユニット・ヒートポンプの型番が読める銘板写真
  • 本体の周囲・搬入経路の写真、水道水か井戸水か、手元の水質結果
  • シャワーと浴槽の階数、台所との同時使用、今の湯量への不満

依頼時は「この使い方で必要な湯量が見込めるか、流水時の給水圧と配管条件を確認してほしい」と伝えます。現地測定の費用や、工事完了時に希望の同時使用条件で確認できるかも聞いておきましょう。

相見積もりでは、同じ容量・地域仕様・付属品に加え、測定と工事の範囲もそろえます。価格を比べる前に、次の項目が総額に含まれるか、別料金かを書面で分けてもらうと判断しやすくなります。

  • 機器・リモコン・脚カバーなど、使用する型番と付属品
  • 標準工事に含む配管接続、電気工事、試運転の範囲
  • 配管変更・基礎補修・搬入作業など、必要時の追加工事
  • 既存機器の撤去・運搬・処分費と、商品保証・施工保証の内容

メーカーの積算見積価格は、そのまま家庭の交換総額にはなりません。日立の商品ページでも、配送・設置調整・工事・使用済み商品の引き取りなどは別とされています。直圧と減圧式の差額は、工事を含む条件がそろってから比べましょう。

水道直圧か減圧式かは、家の条件と使い方で決める

シャワーと台所の同時使用を重視するなら、給水元圧を利用する水道直圧が候補です。減圧式も、湯量への不満が少ない家庭や薄型が必要な場所で候補になります。給水元圧・水質・置けるタンク形状を確認して決めましょう。

まずは型番写真と使用階、同時に使う蛇口をそろえてください。家の給水条件が不明なら、エコキュートの施工店へ測定を含む相談を。使用中の不調がある場合は、点検結果も踏まえて修理と交換を検討します。

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