
お風呂のお湯、入れてから2時間でもうぬるい…給湯器壊れたのかな…。

ちょっと待ってください。8割は給湯器じゃなくて、フィルター詰まりか浴槽の問題ですよ。
「お風呂のお湯がすぐ冷めてしまう」「追い焚きしてもなかなか温まらない」――こんな悩みを抱えていませんか。
浴槽のお湯だけがすぐ冷めると、給湯器の保温機能が壊れたのではと不安になるかもしれません。しかし実は、給湯器の故障以外にも、浴槽自体の断熱性能や環境要因が原因となっているケースが少なくありません。
この記事では、お湯が冷める原因の見極め方から、自分でできる確認方法、修理・交換の判断基準まで、具体的に解説します。
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浴槽のお湯が冷めるのは給湯器の故障だけが原因ではない
浴槽のお湯がすぐ冷めると「給湯器が壊れている」と考えがちですが、実際には複数の要因が考えられます。
浴槽の断熱性能が大きく影響
まず知っておきたいのは、浴槽自体の断熱性能の違いです。
一般的に、通常の浴槽は4時間で約7℃温度が低下するのに対し、高断熱浴槽(JIS規格適合品)では約2.5℃の低下に抑えられます。築年数が古い住宅では断熱性能が低い浴槽が使われていることが多く、給湯器に問題がなくてもお湯が冷めやすい傾向にあります。
換気扇や外気温も要注意
環境要因も大きく影響します。
入浴中に換気扇を回したままにしていたり、24時間換気システムが稼働していたり、窓やドアが開いたままだと、浴室の温度が下がってお湯も冷めやすくなります。特に冬場は外気温の影響を受けやすく、同じ給湯器でも夏場より明らかに冷めやすくなります。
給湯器側で最も多い原因はフィルター詰まり
一方、給湯器側の問題としては、循環アダプターのフィルター詰まりが最も多い原因です。
循環アダプターとは:浴槽の壁面にある丸い部品で、お湯を給湯器に送り戻す役割を持っています。
このフィルターに髪の毛や垢が溜まると、お湯の循環が悪くなり、追い焚き機能が正常に働かなくなります。メーカーによると、フィルターの清掃を怠ると追い焚きに時間がかかったり、温度が上がりにくくなったりする症状が現れます。
業者を呼ぶ前に自分でチェックできる5つのポイント
専門業者を呼ぶ前に、以下のポイントを確認してみましょう。多くの場合、これだけで問題が解決することがあります。
自分でできる確認チェックリスト
- 蛇口から設定温度のお湯が正常に出るか
- 循環アダプターのフィルターに汚れが溜まっていないか
- 浴槽の排水栓がしっかり閉まっているか
- お湯の量が循環アダプター(浴槽の丸い部品)より上にあるか
- リモコンにエラーコードが表示されていないか
まず給湯機能そのものを確認
最初に確認すべきは、蛇口から設定温度のお湯が正常に出るかどうかです。
シャワーや洗面所で適温のお湯が出れば、給湯機能そのものは正常に動作していることになります。これで給湯器本体の故障ではないと判断できます。
フィルター清掃は誰でも簡単にできる
循環アダプターのフィルターを確認しましょう。
浴槽の壁面にある丸い部品を左に回すと取り外せます。歯ブラシなどで汚れを除去するだけで、追い焚き機能が回復することがよくあります。清掃は5~10分程度の簡単な作業です。
エラーコードは故障箇所のヒント
給湯器のリモコンにエラーコードが表示されている場合は、取扱説明書で意味を確認しましょう。
例えばエラーコード「032」は排水栓の閉め忘れや循環不良を、「140」は過熱防止装置の作動を示しています。一時的なエラーであれば、給湯器の電源を切って10秒待ってから再度入れるリセット操作で解消することもあります。
追い焚きボタンを押した際に、給湯器から異音(ゴー、カラカラ、ブーンなど)がする場合は、内部部品の故障が疑われるため、専門業者への連絡が必要です。
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修理か交換か?設置年数で判断が変わる
給湯器に不具合が見つかった場合、修理すべきか交換すべきかは設置年数が最も重要な判断材料になります。
判断の目安となる比較表
| 設置年数 | 推奨対応 | 理由 | 修理費用の目安 |
|---|---|---|---|
| 8~10年 | 費用比較して判断 | 故障率上昇期、修理5万円以上なら交換検討 | 5万~10万円 |
| 10年以上 | 交換推奨 | 部品供給終了リスク、安全性の観点 | 交換:10万~30万円 |
設置8年未満なら修理が基本
設置8年未満であれば、基本的に修理を推奨します。
この期間内であれば部品供給も安定しており、修理費用も比較的抑えられます。主な修理費用の相場は、循環アダプター交換で1~1.5万円、循環ポンプ交換で1.5~2.5万円程度です。
保証期間内(一般的に1~2年、BL認定品は2年)であれば無償修理が受けられます。
BL認定品とは:優良住宅部品として認定された製品のことで、通常より保証期間が長くなっています。
設置8~10年は費用次第
設置8~10年の場合は、修理費用と交換費用を比較して判断します。
メーカーによると、修理費用が5万円以上になる場合は交換を検討する目安とされています。この時期は故障率が上がり始める時期でもあり、今回修理しても近いうちに別の箇所が故障する可能性も考慮すべきです。
設置10年以上は交換が安全
設置10年以上であれば、交換を強く推奨します。
給湯器の設計標準使用期間は10年です。これを超えると部品供給が終了するリスクが高まります。メーカーは製造終了から約10年で修理部品の保有を終了するため、故障しても修理できない可能性があります。
また、10年以上使用した給湯器は不完全燃焼のリスクも高まり、安全性の観点からも交換が望ましいとされています。
交換費用の相場は、追い焚き機能付きで本体価格と工事費を含めて10~30万円程度です。新しい給湯器は省エネ性能が向上しているため、長期的にはガス代の削減も期待できます。
お湯を冷めにくくする効果的な対策
給湯器が正常でも、日常的な対策でお湯の保温性を高めることができます。
保温シートとフタで温度低下を大幅カット
最も効果的なのは保温シートの活用です。
市販の保温シート(アルミ製両面タイプが効果的)を浴槽のお湯に浮かべることで、2時間で温度低下を約2.2℃削減できます。風呂フタと併用すればさらに効果が高まります。費用も数百円~2,000円程度と手頃です。
入浴中だけ換気を止める
環境面では、入浴中は換気扇や24時間換気システムを一時的に止める、窓やドアを閉めるといった対策が有効です。
ただし、入浴後はカビ対策のため換気を再開してください。
メンテナンスで給湯器を長持ちさせる
給湯器を長持ちさせるためのメンテナンスも重要です。
循環フィルターの清掃は1週間~月1回が推奨頻度です。入浴剤を多用する家庭や家族が多い場合は2週間に1回が目安となります。清掃を怠ると追い焚き不良の原因となるだけでなく、雑菌やカビの繁殖にもつながります。
また、追い焚き配管の洗浄は1~2ヶ月に1回行いましょう。市販の風呂釜洗浄剤や過炭酸ナトリウム(200~300g)を使用し、追い焚き機能で循環させてから放置し、最後にすすぎます。
入浴剤選びにも注意が必要
入浴剤を使用する際は注意が必要です。
硫黄、塩分、酸化チタンなどを含む入浴剤は配管や給湯器を傷めるため、追い焚き機能付き給湯器では使用できません。商品パッケージに「追い焚きOK」の表示があるか必ず確認してください。
まとめ|まずは簡単なチェックから始めよう
浴槽のお湯だけすぐ冷めるという現象は、給湯器の保温機能の故障だけでなく、浴槽の断熱性能や環境要因、メンテナンス不足など複数の原因が考えられます。
まずは循環フィルターの清掃や排水栓の確認など、自分でできる簡単なチェックから始めましょう。それでも改善しない場合は、給湯器の設置年数を確認してください。
8年未満なら修理、10年以上なら交換を基本に、8~10年の場合は費用を比較して判断するのが賢明です。
日常的には保温シートの使用や定期的なメンテナンスを心がけることで、お湯を冷めにくくし、給湯器の寿命を延ばすことができます。異音や頻繁なエラー表示など、明らかな異常がある場合は早めに専門業者へ相談することをお勧めします。
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