
給湯器に140って出てる…とりあえず電源切って入れ直せば直るよね?

待って!そのエラーは何度リセットしても絶対に直りません。それどころか火災リスクが跳ね上がります。
給湯器のリモコンに突然表示されるエラーコード。数字やアルファベットの組み合わせを見て、「これって自分で直せるの?」「業者を呼ぶべき?」と迷った経験はありませんか。
実は、エラーコードには自分でリセットして解決できるものと、絶対に触ってはいけない危険なものがあります。間違った判断は火災や一酸化炭素中毒といった重大事故につながる可能性も。
この記事では、安全にエラーコードを見分ける方法を分かりやすく解説します。

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自分でリセットしても大丈夫なエラーコードは?
一時的な不具合で表示されるエラーコードなら、自分でリセットして解決できます。一般的に、数字が小さいほど軽度な問題、大きいほど深刻な故障を示す傾向があります。
エラー111・112・113系(点火不良)は、ガス栓が閉まっていたり、リモコンの電池切れ、台風などの悪天候でガス供給が一時的に不安定になると表示されます。まずガス栓が開いているか確認し、ガスメーターの復帰ボタンを押してみましょう。それでもダメならリモコンの電源を一度切って入れ直すだけで、ほとんどの場合は解決します。
エラー632(循環不良)は、お風呂の追い焚き機能に関するエラーです。浴槽の水位がお風呂の循環口(壁についている丸い穴)より低いときや、循環口のフィルターに髪の毛や湯垢が詰まっているときに表示されます。水位を循環口より5cm以上高くするか、フィルターを掃除すれば直ります。冬場は配管が凍っていることもあり、その場合は自然に溶けるのを待てば解決します。
エラー710(電気系統の異常)は、季節の変わり目や気温差が激しいときに一時的に表示されることがあります。天候が原因の場合、リモコンの電源を切って入れ直すと消えることが多く、天候が落ち着けば自然に直るケースがほとんどです。
エラー888(点検時期のお知らせ)は故障ではありません。使用開始から約10年経過したことを知らせる通知で、メーカー指定の方法で一時的に消せますが、約1年後に再び表示されます。安全のため、表示されたら法定点検を受けることをおすすめします。

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絶対にリセットしてはいけない危険なエラーコードとは?
次の3つのエラーコードは、火災や命に関わる事故につながる危険があるため、絶対に自分でリセットしてはいけません。
| エラーコード | 危険度 | 内容 | やってはいけないこと |
|---|---|---|---|
| 140 | 極めて高い | 給湯器内部が異常に熱くなった | 何度もリセットを繰り返す |
| 130 | 極めて高い | 有毒ガス(一酸化炭素)が発生 | 換気せずに再使用する |
| 991・992・993 | 高い | 給湯器内部の重大な故障 | 放置して使い続ける |
エラー140(過熱防止)は最も危険なコードの一つです。給湯器内部が異常に熱くなり、温度ヒューズ(高温で溶けて電気を遮断する安全部品)が作動した状態を示します。メーカーによると、この部品は物理的に溶けているため、リモコンの電源を切って入れ直しても絶対に直りません。何度もリセットを繰り返すと、安全装置が効かない状態で無理やり動かそうとするため、火災のリスクが跳ね上がります。直ちに使用を中止し、専門業者へ連絡してください。
エラー130(不完全燃焼)も極めて危険です。一酸化炭素という有毒ガスの濃度が上がったことを検知し、自動的に運転を止めた状態です。一酸化炭素は無色無臭で気づきにくく、吸い込むと短時間で意識を失い、最悪の場合は死に至ります。このエラーが出たら、窓を開けて換気し、給湯器の使用を中止して必ず専門業者に連絡してください。
エラー991・992・993系(燃焼の異常)は、給湯器内部の空気の通り道が詰まっていたり、内部の重要な部品が壊れている状態を示します。蜘蛛の巣やビニールなどが詰まっている場合もあれば、経年劣化による故障の場合もあります。1回リセットして直らなければ、すぐに専門業者に相談しましょう。
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リセットする前に知っておくべき正しい手順と安全ルール
エラーコードをリセットする際は、正しい手順と安全ルールを守ることが命を守ることにつながります。
基本的なリセット方法は簡単です。まず家中のすべての蛇口を閉めて給湯を止め、リモコンの運転スイッチを「切」にします。10秒ほど待ってから運転スイッチを「入」にし、エラーコードが消えているか確認してください。一戸建ての場合は、給湯器本体の電源プラグをコンセントから抜き、10秒経過後に差し込む方法もあります。
安全ルールとして、次の2点は必ず守ってください。ガス臭がする場合は、火花が出て引火する恐れがあるため絶対に作業しないこと。手が濡れているときや雨の日は、感電する恐れがあるため作業しないこと。
特に重要なのは、エラーが改善しない場合に何度もリセットを繰り返さないことです。安全装置が作動したエラー(140、130など)は、確認のため1回だけリセットを試すことはできますが、すぐに同じエラーが出る場合は本当に故障している証拠です。これ以上触らず、専門業者への連絡が必要です。
なお、製品評価技術基盤機構(国の専門機関)のデータによると、10年以上使用した給湯器の事故は5年間で435件発生し、そのうち57%が火災事故、一酸化炭素中毒で13名が被害を受けています(うち2名死亡)。給湯器の設計上の標準使用期間は10年とされており、10年を超えて使っている場合は、エラー表示を機に交換を真剣に検討してください。
まとめ:命を守るエラーコードの見分け方
給湯器のエラーコードは、自分でリセットしていいものとダメなものを正しく見分けることが、あなたと家族の命を守ります。点火不良(111系)、循環不良(632)、電気系統の異常(710)、点検時期のお知らせ(888)は自分で対処できる可能性がありますが、過熱防止(140)、不完全燃焼(130)、燃焼異常(991系)は火災や一酸化炭素中毒の危険があるため、絶対に自己判断でリセットしてはいけません。
1回のリセットで直らない場合や、少しでも不安がある場合は、迷わず専門業者に連絡しましょう。特に10年以上使っている給湯器は事故リスクが格段に高まります。給湯器は毎日使う大切な設備だからこそ、安全第一の判断を心がけてください。
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