
給湯器の着火音が何度も鳴って、やっと点いてもすぐ消える…

それは給湯器からの危険信号です。5つの主要原因と対処法を確認しましょう。
給湯器から「カチカチカチ…」という着火音が何度も続いたり、一度は点火するものの数秒で火が消えてしまう。こうした症状でお困りではありませんか?
この着火音が5回以上続く現象や点火してもすぐ消える症状は、給湯器内部の部品劣化や一時的なトラブルが原因で発生します。
この記事では、製品評価技術基盤機構(NITE)や一般社団法人日本ガス石油機器工業会などの公的機関の情報をもとに、原因と対処法を分かりやすく解説します。
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その症状、こんな状態になっていませんか?
給湯器で着火音が5回以上続く場合、イグナイター(点火装置)が何度も火花を出して着火動作を繰り返している状態です。通常は1~2回の着火音で点火しますが、5回以上続くのは明らかな異常のサインです。
また、点火はするけどすぐ消える症状では、ガスに着火しても数秒から数十秒で火が消え、お湯が出ない、または温度が安定しません。このとき給湯器のリモコンには「111」「121」「722」といったエラーコードが表示されることが多くあります。
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点火してもすぐ消える5つの主要原因
原因1:点火装置の劣化で着火音が続く
イグナイターは高電圧の電気を発生させて火花を飛ばし、ガスに着火させる装置です。しかし電極部分が摩耗・腐食すると火花が弱くなり、何度も着火を試みるため着火音が5回以上続きます。
イグナイターや点火プラグは消耗品で、使用頻度により約8~10年で劣化します。着火音が続くだけでなく、点火後に炎を安定させる力がなく、すぐ消える症状も引き起こします。
原因2:フレームロッド(炎検知センサー)の汚れが原因
フレームロッドは炎が正常に燃えているかを監視する安全装置です。ススやカーボン、整髪剤に含まれるシリコンなどが付着すると、炎を正しく検知できません。
炎検知ができないと安全装置が「火が消えた」と誤判断し、数秒で自動的にガスを遮断します。これが点火してもすぐ消える症状の代表的な原因です。長期使用でフレームロッド自体が短くなったり表面が酸化することでも、検知性能が低下します。
原因3:ガス電磁弁の故障で点火が不安定に
ガス電磁弁はガスの供給・遮断を電気的に制御する弁です。経年劣化で起電力が弱くなると、弁が完全に開かずガス供給が不安定になります。
日本ガス石油機器工業会の情報でも、ガス電磁弁は温度変化に弱く冬場に故障しやすいと指摘されています。点火しても途中でガスが止まり、すぐ消える症状が現れます。
原因4:雨・湿気・強風などの外的要因
激しい雨や湿度上昇で、イグナイター周辺が湿気を帯びると火花が弱くなり、着火音が何度も続きます。また排気口から風が逆流すると炎が不安定になり消えてしまいます。
これらは一時的な現象で、時間経過で自然乾燥すれば復旧することもあります。ただし防水パッキンが劣化している場合、雨天のたびに点火不良が起きやすくなります。
原因5:ガス供給・水圧の問題
ガスの元栓が閉まっていたり、地震や長時間使用でガスメーターの安全装置が作動すると、ガス供給が止まります。また給湯器は一定量以上の水流がないと点火しない仕組みのため、節水のため水量を絞りすぎていると点火できません。
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症状別・原因の見分け方
| 症状 | 考えられる主な原因 | 緊急度 | 
|---|---|---|
| 着火音だけが5回以上続き点火しない | イグナイター劣化、ガス供給停止、電池切れ | 中 | 
| 点火するが1~3秒で消える | フレームロッド汚れ、ガス電磁弁異常 | 高 | 
| 雨の日だけ点火しにくい | 防水パッキン劣化、湿気の影響 | 中 | 
| 爆発音「ボンッ」と鳴る | 重大な故障、不完全燃焼の危険 | 最高 | 
自分で確認できる対処法
専門業者に連絡する前に、以下の項目を確認してみましょう。
- ガスの元栓が完全に開いているか確認する
- ガスメーターの安全装置が作動している場合は、メーター本体の復帰ボタンを押して復帰操作を行う
- 給湯器リモコンのエラーコードを確認し、取扱説明書で意味を調べる
- 蛇口を全開にして水量を確認する(節水しすぎていないか)
- 乾電池式の給湯器は新しいアルカリ乾電池に交換する
- 水抜き栓のフィルターに詰まりがないか確認する
これらを試しても改善しない場合は、内部部品の劣化が原因と考えられます。
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この症状は危険!すぐ使用を中止すべきケース
次の症状が見られた場合は、直ちに使用を中止して専門業者に連絡してください。
危険度の高い症状として、爆発音のような「ボンッ」という大きな音、ガス臭や焦げ臭、黒い煙が出る、排気口周辺が異常に黒くなっている、水漏れが見られる、などがあります。
製品評価技術基盤機構(NITE)の公式調査によると、平成20~24年度に発生した一酸化炭素中毒事故51件のうち、ガス湯沸器が18件、ガス給湯機が8件と最も多くなっています。不完全燃焼により有毒な一酸化炭素(CO)が発生すると、頭痛、吐き気、めまいを引き起こし、重症化すれば命に関わります。
また、イグナイターや点火プラグの交換、フレームロッドの清掃・交換、ガス電磁弁の交換、制御基板の交換などは専門的な技術と資格が必要です。必ず有資格者に依頼してください。
なお、リンナイやノーリツなど主要メーカーは、JIS S 2071に基づき家庭用ガス給湯器の設計標準使用期間を10年と設定しています。使用期間が10年以上で不具合が頻発する場合、修理よりも本体交換を検討した方が安全で経済的です。
まとめ:着火音が続く症状は放置せず早めの対応を
給湯器の着火音が5回以上続く、または点火してもすぐ消える原因は、点火装置の劣化、フレームロッドの汚れ、ガス電磁弁の異常、雨や湿気などの外的要因、ガス・水圧の問題など多岐にわたります。
まずはガスの元栓やエラーコード、水量などの基本的な項目を確認してみましょう。それでも改善しない場合や、異音・異臭・黒煙などの危険な症状が見られた場合は、すぐに使用を中止して専門業者に連絡することが重要です。
経済産業省の長期使用製品安全点検制度や日本ガス石油機器工業会でも、給湯器の定期的な点検と適切な交換時期の判断を推奨しています。安全で快適な給湯環境を保つために、点火の異常は放置せず早めに対応しましょう。
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