
給湯器から水がポタポタ垂れてるけど、ほんの少しだし様子見で大丈夫かな…

その判断、命取りです。少量でも一酸化炭素中毒や火災のリスクがあります。
給湯器から水がポタポタと漏れているのを見つけたとき、「少しだけだから大丈夫かな」と思って放置していませんか?
結論から言うと、給湯器の水漏れは量に関わらず絶対に放置してはいけません。小さな水漏れでも、一酸化炭素中毒や火災といった重大事故につながる危険があります。
この記事では、給湯器の水漏れがどれくらいなら危険なのか、具体的な判断基準と放置することのリスクについて分かりやすく解説します。
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少量の水漏れでも放置は絶対にNG!その理由とは?
給湯器からの水漏れは、たとえポタポタと数滴垂れる程度でも放置は厳禁です。
東京ガスの公式サイトでも、少量の水漏れでも早急な対処が必要と明記されています。なぜ少量でも危険なのでしょうか?
最も大きな理由は、時間とともに水漏れ量が増加することです。最初は1秒に1滴程度だった水漏れが、配管の劣化や亀裂の広がりにより、気づいたときには床に水たまりができるほどの量になっているケースは珍しくありません。
さらに深刻なのは、給湯器の内部に水が入り込むことで起きる不完全燃焼です。バーナー部分に水がかかると、一酸化炭素という有毒ガスが発生する可能性があります。一酸化炭素は無色無臭のため気づきにくく、命に関わる危険性があると、東京電力の情報サイトでも警告されています(https://kurahiro.tepco.co.jp/living/27863/index.html)。
どれくらいなら危険?水漏れ量別の判断基準
給湯器の水漏れは、その量によって危険度が異なります。以下の表で、具体的な水漏れ量と危険度を確認してください。
| 危険度レベル | 症状 | 1日あたりの漏水量 | 想定される原因 | 対応の緊急度 |
|---|---|---|---|---|
| レベル1(軽度) | ポタポタと滴る、湿っている | 約20~30リットル | 配管の緩み、ゴムパッキンの劣化 | できるだけ早く点検 |
| レベル2(中程度) | チョロチョロと糸を引く、水たまりができる | 約300リットル | 熱交換器の小さな穴、配管の亀裂 | 即日対応が必要 |
| レベル3(重度) | 勢いよく水が漏れる、バケツがすぐ溢れる | 数百~数千リットル | 配管破裂、給湯器本体の重大故障 | 即座に使用停止 |
特に注意したいのは、1秒1滴のポタポタでも、1日で20~30リットルもの水が漏れているという事実です。これは大きなバケツ1杯分以上に相当します。糸状の水漏れになると、1日約300リットルもの水が無駄になり、水道代も大幅に増加します。
水漏れを確認する方法として、水道メーターのチェックが有効です。大井上水道企業団が推奨する方法として、家中の水道を全て止めた状態でメーターが回転していないか確認することで、給湯器を含めた配管からの水漏れを発見できます。
放置すると起こる4つの重大リスク
給湯器の水漏れを放置すると、以下のような重大なリスクが発生します。
1. 一酸化炭素中毒の危険
経済産業省が公開している統計データによると、LPガス事故の中でも給湯器関連の事故は継続的に報告されています。
また、厚生労働省の事故事例でも、給湯器の不完全燃焼による一酸化炭素中毒が記録されています。一酸化炭素は無色無臭のため気づきにくく、命に関わる事態になりかねません。
2. 火災・感電のリスク
水漏れによって給湯器内部の電気系統がショートすると、火災が発生する可能性があります。また、漏電による感電事故も報告されており、濡れた手で触ると危険度が増します。
3. 建物や階下への被害拡大
マンションやアパートにお住まいの場合、給湯器からの水漏れが階下に浸水し、高額な損害賠償問題に発展するケースがあります。国土交通省の関連調査によると、給湯管からの漏水がマンション専有部分の事故原因として最も多いことが分かっています。
4. 水道代の急増
1秒1滴のポタポタでも月間約180円、糸状の水漏れになると月間約1,800円の水道代が無駄になります。レベル3の大規模な水漏れでは、月間数万円の水道代がかかることもあります。
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正常な排水と異常な水漏れの見分け方
すべての排水が異常というわけではありません。給湯器には正常な排水機能があり、これを故障と勘違いしないことも大切です。
正常な排水として認められるもの
- エコジョーズなどの高効率給湯器からのドレン排水(結露した水の排出):1分間60~100ml、1日500~1500ml程度の排出が正常です。特に冬は排出量が増えます。
- 長期間使わなかったときの水抜き栓からの排水や、凍結を防ぐための排水も給湯器の正常な機能です。
異常な水漏れの特徴
- 水抜き栓以外の場所からの漏れ
- 大量かつ継続的な排水
- 給湯器本体や配管の接続部分から直接漏れている
これらの場合は、すぐに専門業者に連絡が必要です。
日本ガス石油機器工業会では、安全な給湯器使用のために定期点検を推奨しています。ガス事業法に基づく4年に1度の法定点検は無料で実施されるため、積極的に活用しましょう。
今すぐできる応急処置3ステップ
給湯器から水漏れを発見したら、以下の3ステップで応急処置を行ってください。
ステップ1:電源を切る
感電を防ぐため、まずリモコンのスイッチを切り、電源プラグを抜きます。
ステップ2:水を止める
給水バルブまたは止水栓を閉めて、水の供給を停止します。
ステップ3:ガスを止める
ガス元栓を閉めて、ガスの供給も止めます。
これらの処置を行った後、賃貸住宅の場合は管理会社に、持ち家の場合は給湯器メーカーや専門業者に連絡しましょう。修理費用の目安は、軽微な水漏れで5,000円~10,000円、給湯器本体からの水漏れで20,000円~50,000円程度です。ただし、使用年数が10年以上の場合は、修理よりも交換を検討した方が経済的な場合もあります。
まとめ|給湯器の水漏れは少量でも放置厳禁
給湯器から水漏れしている場合、量に関わらず放置は絶対にNGです。1秒1滴のポタポタでも1日20~30リットルの水が漏れており、放置すると一酸化炭素中毒や火災といった重大事故につながる危険性があります。
水漏れを発見したら、まず電源・水・ガスを止める応急処置を行い、速やかに専門業者に連絡してください。正常なドレン排水(結露水の排出)との違いを理解し、異常を感じたら早期対応を心がけることが、安全で経済的な給湯器使用の鍵となります。
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